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そして舞台で主人公となるのは、『仮面ライダー鎧武』で『仮面ライダー斬月』へ変身する呉島貴虎(久保田悠来さん)。
本作の脚本・演出を担当するのは、TVシリーズの脚本も一部手がけていた毛利亘宏さんとあって、公演前から注目されていた作品です。
しかし、正体不明の敵に襲撃された貴虎は、地下世界・アンダーグラウンドシティに落下。その際の衝撃で記憶を失ってしまう事態に……。
そしてこのアンダーグラウンドシティでも、TVシリーズを彷彿とさせるダンスによって、激しい戦いが表現されています。
互いに凶器を取り出して繰り広げられる、本気の殺し合い!
そしてここでまず、『鎧武』ファンに注目していただきたいのが、各チームの衣裳。
グラシャ(増子敦貴さん)率いるチーム「バロック・レッド」は、TVシリーズで駆紋戒斗(小林豊さん)が率いていたチーム「バロン」を彷彿とさせる、赤と黒の衣装に身を包んでいます。
そしてグラシャは「仮面ライダープロトバロン」へ変身をする役どころ。
もうこれを見ただけで、『鎧武』ファンは「こうくるのか!」と感じているのではないでしょうか。そうなんです。『仮面ライダー鎧武』の世界と共通点がすでにチラホラ……。「待って、ということは、もしかしてそういうこと!?」と、愛ゆえに自身の想像に悶絶し、頭を抱えてしまう『鎧武』ファンもいるかもしれません。
前述した『仮面ライダープロト鎧武』、『仮面ライダープロトバロン』はもちろんのこと、チーム『グリーン・ドールズ』を率いているフォラス(宇野結也さん)が変身する『仮面ライダープロトグリドン』、貴虎の命を狙うオネェ系の傭兵・ベリアル(小沼将太さん)が変身する『仮面ライダープロトブラーボ』が舞台上を駆け抜けます。
そして、貴虎といえば弟の呉島光実(高杉真宙さん)も忘れてはいけませんよね。
劇中でも、意外な形で光実の名前が上がることに。
アイムは、あくまでも「仲間を守るために戦う」という信念を持ち、戦いに挑みますが、それはまさに葛葉紘汰が掲げていた希望と同じ。
また、グラシャは、「自分の強さを証明し、頂点に立つために戦う」という、まさに駆紋戒斗と同じく、何者にも屈しない強さを見せつけます。
衣裳、キャラクターの性格、関係性、言動などから感じる『鎧武』への愛。
キャスト、スタッフの皆さんが『仮面ライダー鎧武』をリスペクトしてくれているからこその、この舞台『仮面ライダー斬月』なのだと感じることができました。
『仮面ライダー鎧武』のファンの方はTVシリーズと似ている箇所、また違った箇所を見つけていくのもおもしろいかもしれません。そしてこれまで仮面ライダーに触れたことがないという方でも、もちろん分かりやすく作られているため楽しむことができますよ!
とにかく最初から“目が足りない状態”になってしまうこと必至! 初日会見で脚本・演出の毛利さんが言っていたように、「まだ誰も観たことがない作品」を目撃するために、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
■出演
久保田悠来
萩谷慧悟
原嶋元久
小沼翔太
宇野結也
後藤大
増子敦貴
千田京平
高橋奎仁
田淵累生
丘山晴己
大高洋夫
他
■原作
石ノ森章太郎
※「ノ」は、1/4角の下揃え
■脚本・演出
毛利亘宏(少年社中)
■シリーズ原案・監修
虚淵 玄(ニトロプラス)
■脚本協力
鋼屋ジン(ニトロプラス)
■主催
東映 ニトロプラス ネルケプランニング
■公演情報
https://www.nelke.co.jp/stage/zangetsu/
■公式Twitter
https://twitter.com/stage_zangetsu
進む貧困と止まない紛争によって衰退の一途を辿ることとなったトルキア共和国。かつてそこは巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによるプロジェクト・アークの実験場となっていた。すでに役目を終えたはずのその地で異変が起きているとの情報を得た呉島貴虎は、約8年ぶりにトルキア共和国に足を踏み入れるが、予期せぬ襲撃を受け、巨大な穴の底に広がる地下世界・アンダーグラウンドシティに落下してしまう。
トルキア共和国で最も危険な場所、アンダーグラウンドシティ。多くの少年、青年が生き残るための殺し合いが行われていた。そして、そこでは戦極ドライバーにロックシードを装着し、アーマードライダーに変身した者たちもいた。血の流れる殺し合いの場にボロボロの姿で倒れこんだ貴虎は、落下の衝撃で記憶喪失となり、自分の名前すら思い出せない状態になっていた。チーム“オレンジ・ライド”のリーダー、アイムによって助けられる貴虎。そんな中、突如現れる見知らぬアーマードライダー。その驚異的なパワーにざわつくアイムたち。貴虎は朦朧とする記憶の中で、そのアーマードライダーが「斬月」であることを思い出していた。
アイムたちに協力を仰ぎ、失った記憶を取り戻す手掛かりであるアーマードライダー斬月をおびき出す計画を立てる貴虎。だが同じ頃、貴虎の行動や抗争の様子を街中に仕掛けたカメラで監視し続ける男がいた。その男は、ある理由から貴虎に復讐を遂げようとしていた…。
©石森プロ・東映 ©舞台『仮面ライダー斬月』製作委員会
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