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『鎧武』を完全リスペクト!舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 公演レポート

仮面ライダー史上初の演劇作品化

仮面ライダー史上初の演劇作品化に選ばれたのは、2013年から2014年にかけてTV放送された『仮面ライダー鎧武/ガイム』
鎧武者(よろいむしゃ)とフルーツがモチーフとなった「平成仮面ライダー」としては第15作目のライダーとなります。

そして舞台で主人公となるのは、『仮面ライダー鎧武』で『仮面ライダー斬月』へ変身する呉島貴虎久保田悠来さん)。
本作の脚本・演出を担当するのは、TVシリーズの脚本も一部手がけていた毛利亘宏さんとあって、公演前から注目されていた作品です。

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『鎧武』を完全リスペクト!舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 公演レポート numan3

鎧武ファンお馴染みのあの台詞も

ストーリーは、TVシリーズから数年後を描いた世界
かつて巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによる実験場となっていたトルキア共和国へと、貴虎が足を踏み入れるところから始まります。

しかし、正体不明の敵に襲撃された貴虎は、地下世界・アンダーグラウンドシティに落下。その際の衝撃で記憶を失ってしまう事態に……。

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『鎧武』を完全リスペクト!舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 公演レポート numan6

冒頭から貴虎による激しいアクションシーンが繰り広げられ、さらにはお馴染みの「私だ。」という名台詞もあり、本当に『仮面ライダー鎧武』の世界が帰ってきたんだ……! と思わず感動してしまいます……。

そしてこのアンダーグラウンドシティでも、TVシリーズを彷彿とさせるダンスによって、激しい戦いが表現されています。
互いに凶器を取り出して繰り広げられる、本気の殺し合い!

そしてここでまず、『鎧武』ファンに注目していただきたいのが、各チームの衣裳

グラシャ(増子敦貴さん)率いるチーム「バロック・レッド」は、TVシリーズで駆紋戒斗(小林豊さん)が率いていたチーム「バロン」を彷彿とさせる、赤と黒の衣装に身を包んでいます。
そしてグラシャは「仮面ライダープロトバロン」へ変身をする役どころ。

そしてアイム(萩谷慧悟さん)率いるチーム「オレンジ・ライド」は、葛葉紘汰(佐野岳さん)率いるチーム「鎧武」を思い出すような青のジャケットを羽織っています。
そしてアイムは「仮面ライダープロト鎧武」へ変身をする役どころで、もちろんあの名台詞「ここからは、俺たちのステージだ!!」も言ってくれるのです。

もうこれを見ただけで、『鎧武』ファンは「こうくるのか!」と感じているのではないでしょうか。そうなんです。『仮面ライダー鎧武』の世界と共通点がすでにチラホラ……。「待って、ということは、もしかしてそういうこと!?」と、愛ゆえに自身の想像に悶絶し、頭を抱えてしまう『鎧武』ファンもいるかもしれません。

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『鎧武』を完全リスペクト!舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 公演レポート numan8

アーマードライダー達が舞台上を駆け抜ける

今作では、もちろんアーマードライダー達も登場し、激しいアクションを繰り広げていきます!

前述した『仮面ライダープロト鎧武』、『仮面ライダープロトバロン』はもちろんのこと、チーム『グリーン・ドールズ』を率いているフォラス(宇野結也さん)が変身する『仮面ライダープロトグリドン』、貴虎の命を狙うオネェ系の傭兵・ベリアル(小沼将太さん)が変身する『仮面ライダープロトブラーボ』が舞台上を駆け抜けます。

そして、貴虎といえば弟の呉島光実(高杉真宙さん)も忘れてはいけませんよね。
劇中でも、意外な形で光実の名前が上がることに。

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『鎧武』を完全リスペクト!舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 公演レポート numan13

終始感じる『鎧武』リスペクト

すでに説明したように、ストーリーのそこかしこで『仮面ライダー鎧武』を思い起こさせる描写が散りばめられている今作。

アイムは、あくまでも「仲間を守るために戦う」という信念を持ち、戦いに挑みますが、それはまさに葛葉紘汰が掲げていた希望と同じ。
また、グラシャは、「自分の強さを証明し、頂点に立つために戦う」という、まさに駆紋戒斗と同じく、何者にも屈しない強さを見せつけます。

衣裳、キャラクターの性格、関係性、言動などから感じる『鎧武』への愛。
キャスト、スタッフの皆さんが『仮面ライダー鎧武』をリスペクトしてくれているからこその、この舞台『仮面ライダー斬月』なのだと感じることができました。

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『鎧武』を完全リスペクト!舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 公演レポート numan16

また、初お披露目となる「仮面ライダー斬月 カチドキアームズ」も登場します! ただでさえ強い「仮面ライダー斬月」が、カチドキアームズへと進化を遂げると一体どうなってしまうのでしょうか!?

まとめ

公演時間は約1時間50分と、最近の舞台としては短めではありますが、そんなことは全く気にならないほど濃密な内容となっていました。

『仮面ライダー鎧武』のファンの方はTVシリーズと似ている箇所、また違った箇所を見つけていくのもおもしろいかもしれません。そしてこれまで仮面ライダーに触れたことがないという方でも、もちろん分かりやすく作られているため楽しむことができますよ!

とにかく最初から“目が足りない状態”になってしまうこと必至! 初日会見で脚本・演出の毛利さんが言っていたように、「まだ誰も観たことがない作品」を目撃するために、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

公演概要 舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-

■公演期間・劇場
【東京】2019年3月9日(土)~3月24日(日)日本青年館ホール
【京都】2019年3月28日(木)~3月31日(日)京都劇場

■出演
久保田悠来

萩谷慧悟
原嶋元久
小沼翔太
宇野結也
後藤大
増子敦貴
千田京平
高橋奎仁
田淵累生

丘山晴己

大高洋夫

■原作
石ノ森章太郎
※「ノ」は、1/4角の下揃え

■脚本・演出
毛利亘宏(少年社中)

■シリーズ原案・監修
虚淵 玄(ニトロプラス)

■脚本協力
鋼屋ジン(ニトロプラス)

■主催
東映 ニトロプラス ネルケプランニング

■公演情報
https://www.nelke.co.jp/stage/zangetsu/

■公式Twitter
https://twitter.com/stage_zangetsu

■あらすじ

進む貧困と止まない紛争によって衰退の一途を辿ることとなったトルキア共和国。かつてそこは巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによるプロジェクト・アークの実験場となっていた。すでに役目を終えたはずのその地で異変が起きているとの情報を得た呉島貴虎は、約8年ぶりにトルキア共和国に足を踏み入れるが、予期せぬ襲撃を受け、巨大な穴の底に広がる地下世界・アンダーグラウンドシティに落下してしまう。

トルキア共和国で最も危険な場所、アンダーグラウンドシティ。多くの少年、青年が生き残るための殺し合いが行われていた。そして、そこでは戦極ドライバーにロックシードを装着し、アーマードライダーに変身した者たちもいた。血の流れる殺し合いの場にボロボロの姿で倒れこんだ貴虎は、落下の衝撃で記憶喪失となり、自分の名前すら思い出せない状態になっていた。チーム“オレンジ・ライド”のリーダー、アイムによって助けられる貴虎。そんな中、突如現れる見知らぬアーマードライダー。その驚異的なパワーにざわつくアイムたち。貴虎は朦朧とする記憶の中で、そのアーマードライダーが「斬月」であることを思い出していた。

アイムたちに協力を仰ぎ、失った記憶を取り戻す手掛かりであるアーマードライダー斬月をおびき出す計画を立てる貴虎。だが同じ頃、貴虎の行動や抗争の様子を街中に仕掛けたカメラで監視し続ける男がいた。その男は、ある理由から貴虎に復讐を遂げようとしていた…。

©石森プロ・東映 ©舞台『仮面ライダー斬月』製作委員会

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numan編集部

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