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鈴木拡樹の凄まじい気迫…!舞台「どろろ」ゲネプロレポート 有澤樟太郎、健人ら出演

大阪公演から開幕した舞台「どろろ」が東京公演初日を迎え、それに先がけ公開ゲネプロが実施されました。

手塚治虫の傑作ダークファンタジー『どろろ』を、脚本・演出を西田大輔さんが務め、旬な実力派俳優陣らが演じていることで大注目の今作!

主演・百鬼丸役は、アニメ「どろろ」でも同役で声優も務める鈴木拡樹さん
どろろ役には北原里英さん、多宝丸役に有澤樟太郎さん、さらに健人さん、影山達也さん、田村升吾さん、唐橋充さん、大湖せしるさん、赤塚篤紀さん、児島功一さんと最強の布陣で挑む舞台「どろろ」。

こちらの記事では東京初日に行なわれた公開ゲネプロの様子をお届けします。

壮絶ですさまじい気迫の百鬼丸(鈴木拡樹さん)

時は戦国。
醍醐の国の主である景光は、ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。
それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。
時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。影光にも新たに妻・縫の方が産んだ“多宝丸”という精悍に育つ息子が。
そんなある日“どろろ”という幼い盗賊は、ある男に出会う。

それは、鬼か人か――

両腕に刀を仕込む全身作り物の男“百鬼丸”は、その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像1

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像1

鈴木拡樹さん
今作の主人公となるのは、かつて親から忌み子として川に流され捨てられ、成長した百鬼丸(鈴木拡樹さん)
鬼神に体の全てを奪われ、目や耳、声を封印した難しい役どころを壮絶に、そして繊細に演じています。百鬼丸を演じる鈴木さんからは、すさまじい気迫が立ちのぼっていて、鳥肌が立つほど!

雷鳴がとどろく中、産み落とされる赤ん坊の泣き声に、思わず息を呑んでしまう迫力の演出。
そして暗転を“暗闇”ととらえて演出法に入れるなど、琵琶や篠笛の音が静かに流れる場面との対比が色濃く、観る者の心を一気にわしづかみに。

幼い盗賊どろろ(北原里英さん)に襲いかかる鬼神を退治し、ひょんなきっかけから百鬼丸はどろろと道中を共にすることとなっていきます。

そんな二人の側には琵琶丸(赤塚篤紀さん)という盲目の法師がつかず離れず、語り部として舞台上に存在し、百鬼丸の生い立ちや、その運命の道のりを見守っている様子。

『鬼神に奪われた自分の体の部位』を化け物退治するたびに一つずつ取り返していく百鬼丸の前には、妖刀「似蛭」に取り憑かれた仁木田之介(影山達也さん)が現れ闘いをくり広げます。

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像2

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像2

影山達也さん、鈴木拡樹さん
その殺陣の手数の多さは圧巻。何十手もある殺陣を超高速かつしっかりと体幹を使って魅せる百鬼丸を演じる鈴木さん、田之介を演じる影山さんから目が離せません……!

多宝丸(有澤樟太郎さん)の凜々しく切ない姿

一方、日々稽古に精進し、精悍な若者にして醍醐景光(唐橋充さん)縫の方(大湖せしるさん)の息子・多宝丸(有澤樟太郎さん)は、両親の態度や周囲の様子から『何か隠し事をされている』という疎外感に人知れず苦悩していました。
鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像3

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像3

有澤樟太郎さん
どれだけ地位が高く恵まれた環境に置かれていても、両親が自分を見ずにどこかよそよそしいことに、理由やその真実を求める有澤さん演じる多宝丸の姿は、凜々しいのに切なく哀しい胸の内を感じさせます。

一方、百鬼丸・どろろは家族と離ればなれになった少年・助六(田村升吾さん)と出会います。
元気な助六ですが、生き別れた家族に会いたいと寂しがり悲しむ姿に、どろろは自分の生い立ちを重ね、化け物や敵兵だらけで難攻不落の境界線・バンモン突破の協力を申し出ることに。

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像4

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像4

田村升吾さん

家族とは、絆とは何かを問いかける

百鬼丸が化け物と対峙して、無限に続くように思える激しい戦闘場面。台の上に飛び乗る、ふり向きざまに両手の刀で素早く斬りつけるなど、息詰まる攻防戦の場面は大きな見どころのひとつです!

闘い続ける百鬼丸の前に、飛び込む多宝丸。血を分けた二人の、宿命の対峙。そして父・醍醐景光との再会。

琵琶丸、そしてかつて赤子だった自分を拾い上げ、義手や義足を与えてくれた寿海(児島功一さん)らと共にいる場面では、血を越えた絆や想いが舞台上いっぱいに満ち、『家族とは何か』『人と人の繋がりとは何か』ということを考えさせられるような、切なさと共に温かみがあふれ、愛がある芝居に心を打たれます。

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像5

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像5

鈴木拡樹さん、児島功一さん
またバンモン突破に挑むも敵兵に捕らえられ牢屋に入れられてしまったどろろと助六の前には、賽の目三郎太(健人さん)が現れ、脱走の協力を申し出てくれることに。粋で頼りがいのある三郎太に二人は素直に従います。

その三郎太にも実は哀しい過去があり――。

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像

健人さん、北原里英さん
琵琶丸や寿海から語られる、百鬼丸の過去。どろろに出会うまでたどってきた道のり。
そのひとつひとつが、むごい事実と併走するように『救い』もありました。

どろろはそんな百鬼丸に心を通わせ、また百鬼丸にとっても、どろろがかけがえのない”太陽”のような存在になっていきます。

家族なら、親子なら、家族じゃないけれど絆があるなら…
様々な人々の様々な想いが交差して、百鬼丸の運命の歯車が急速に動いていくクライマックスは必見!

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像

鈴木拡樹主演舞台「どろろ」ゲネプロレポート 画像

哀しい過去を持ったまま、それでも乱世を生き続ける人々や多宝丸の葛藤やこじれた両親への想い、そして真実と向き合う覚悟。
なにより、過酷な運命を背負っても、越えられないような難しいことが起きても、抗い、歩き続ける百鬼丸。生きて、もう一度全てを奪い返すために。

そのひたむきな生き様を演じる鈴木さんの鬼気迫る演技に、ぜひ注目してご覧ください…!

まとめ

時代劇で、決して明るいとはいえないダークファンタジーの世界観を、鬼才・西田大輔さんの演出により見事に表現されていた、舞台どろろ。

今いちばんチケット入手困難な俳優といわれている鈴木拡樹さんをはじめ、最旬の若手俳優が勢揃いした今作品ですが、壮絶な死闘、殺陣、繊細な心の動きと、どの場面も観る者の内面に訴えかけるメッセージ性が強く、唐橋充さんが舞台挨拶で言っていたように、"伝説の名舞台"の始まりを感じさせる舞台となっていました。

舞台「どろろ」は大阪・東京公演のほか、福岡や三重での公演も開催予定。
3月17日(日)の東京公演・千秋楽はライブビューイング上映も行われ、同日・CSテレ朝チャンネル1はライブビューイングの生放送も決定しています!

舞台概要

舞台どろろメインビジュアル

舞台どろろメインビジュアル

■タイトル:舞台 「どろろ」
■キャスト:鈴木拡樹/北原里英/有澤樟太郎/健人 影山達也 田村升吾 赤塚篤紀 児島功一/唐橋充 大湖せしる

■スタッフ:
原作:手塚治虫
脚本・演出:西田大輔

■公演日程・場所:★アフタートークあり!
<大阪>2019年3月2日(土)~3日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
<東京>2019年3月7日(木)~3月17日(日)サンシャイン劇場

■チケット料:全席指定 8,900円(税込)/先行特典非売品グッズ付き・全席指定 10,500円(税込)
※先行特典非売品グッズ付き・全席指定は、先行のみの販売となります。

■チケット販売:
オフィシャルHP最終先着先行販売中
一般発売:2019年1月13日(日)10:00~

■主催:舞台「どろろ」製作委員会
■企画制作:エイベックス・エンタテインメント/Office ENDLESS

■公式HP:https://www.dororo-stage.com/
■公式Twitter:@dororo_stage

◆TVアニメ「どろろ」 2019年1月7日(月)よりTOKYO MX、BS11にて毎週月曜放送!  
※キャスト※ 百鬼丸:鈴木拡樹 どろろ:鈴木梨央 琵琶丸:佐々木睦 ほか

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numan編集部

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