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各駅に掲示された『FF』シリーズの歴代主人公キャラクターや、ボスなどがデザインされたポスターについているQRコードをスマートフォン(※)で読み込むと、特設Webサイトでキャラクターのオリジナル壁紙が入手できたり、そのキャラクターにちなんだ名場面ムービーが観られたりします。さらに、一部の駅の周辺施設には、『FF』おなじみのモンスターが出現するスポットも!
新宿駅からスタートし、山手線を反時計回り(内回り)で周り、各駅にあるポスターと貼られた場所を、キャラクター紹介とともに巡る旅の後編は、秋葉原駅からスタートです。
モバイルスタンプラリーのついで(!)に、駅から徒歩0分の寄り道スポットも一部紹介していきます。
※パソコンやタブレット端末からは参加できません。
前編となる、新宿駅~神田駅の記事はこちら
【前編】我ら、刻を同じく1987年に誕生! FINAL FANTASY×JR山手線30周年コラボイベントレポート
※以下の記事は、『FF』シリーズのネタバレを含みます。
INDEX
秋葉原駅からは、シリーズの"ボス"が登場します。『FFI』の発売は1987年で、当時の元号は昭和62年。生まれていない人も多いでしょう!
ガーランドや皇帝、暗闇の雲といわれても「?」だと思われますので、 サラッと駆け足しで巡ろうとしましたが、彼らもまた『FF』の物語のもうひとりの主人公ともいえる存在。ひとまとめに括るのは惜し過ぎる!
"光"側とは違った魅力のある彼らの生き様にも、ぜひ注目してみてください!
※各キャラクターの担当する声優は、2018年1月11日発売予定の『ディシディア ファイナルファンタジー NT』のものになります。
ガーランド(登場作品『FFⅠ』、声:石井康嗣)
駅:秋葉原駅、場所:電気街口みどりの窓口中央改札口外
どんなキャラ?
『FFⅠ』の最初に戦う敵にしてラスボス。かつてはコーネリア王国一の高名な騎士でしたが、王女セーラを我が物にするため、カオス神殿に籠城。主人公たち光の戦士に倒されるたびに、2000年前にタイムスリップして蘇るという無限ループをくり返して、コーネリア王国を2000年の時の鎖のなかに閉じ込めていました。
当時は、即死効果のある攻撃“じしん”に泣かされました。『ディシディアファイナルファンタジー』に登場する際の声優は、初代の内海賢二さん亡き後、同事務所だった石井康嗣さんに受け継がれています。
皇帝(登場作品『FFⅡ』、声:堀内 賢雄)
駅:御徒町、場所:北口改札外にある柱の壁面
ポスター上下には、おそらく駅員さんの手による、ドット絵キャラがきれいに並んでいます。
どんなキャラ?
魔界から呼び出した魔物と強力な軍隊で世界征服を目論む、軍事国家パラメキア帝国の皇帝。本名は不明。フリオニールたちによって1度倒されますが、地獄でよみがえり、今度は世界滅亡を目指します。
“いんせき”を振らせる全体攻撃に、高いHPや攻撃力、守備力など、圧倒的な戦闘力を誇るのですが、ブラッドソードの攻撃にものすごく弱いです。
倒したときの断末魔は「ウボァー」。このセリフが独り歩きしているフシがあります。
暗闇の雲(登場作品『FFⅢ』、声:池田昌子)
駅:上野駅、場所:入谷改札外の入谷通路
どんなキャラ?
光と闇の均衡が崩れたときに現れ、世界を無に還そうとする存在です。闇の力が偏ったため、主人公たちの前に“暗闇の雲”として出現しました。
シリーズ最大規模を誇るラストダンジョンの最深部で戦いますが、1回目の戦いは無敵状態で、パーティーが全滅しないと先に進めませんでした。知らずにエリクサーを使ってしまい、心が折れた人も……。波動砲の全体攻撃も脅威でした。
ゴルベーザ(登場作品『FFⅣ』、声:鹿賀丈史)
駅:鶯谷駅、場所:南口改札外
どんなキャラ?
バロン王国を影から支配して、世界各地にあるクリスタルをモンスターを使って強奪する暗黒騎士。配下の四天王とともに、主人公セシルの前に何度も立ちはだかる好敵手です。
不憫な過去を持ち、洗脳されていましたが、あるショックで解き放たれます。その後の善人ぶりは衝撃的で、1991年発売当時には、ギャップ萌えという言葉は存在しませんでしたが、ある意味当てはまりそうです。
リメイク作のニンテンドーDS版以降、俳優の鹿賀丈史さんが声を担当しています。
エクスデス(登場作品『FFⅤ』、声:楠見尚己)
駅:日暮里駅、場所:北改札外
どんなキャラ?
邪悪な心が1本の大樹に宿って生まれた暗黒魔道士。度重なる失態を犯したギルガメッシュを次元のはざまに送るなど、部下に厳しい一面も持つ。
最終決戦の途中で、“無の力”に飲み込まれ、ネオエクスデスに変貌を遂げます。
グランドクロス発動前に出現する“宇宙の 法則が 乱れる!”のウインドウが、多くのプレイヤーを震え上がらせました。
ケフカ・パラッツォ(登場作品『FFⅥ』、声:千葉繁)
駅:西日暮里駅、場所:改札外
どんなキャラ?
世界征服をたくらむガストラ帝国の魔導士です。魔導実験の影響で精神の均衡を失って、味方や女性・子供にも容赦しない残虐非道なサディストに。浮上した魔大陸でガストラ皇帝を殺害したのち、世界の破壊をじっくり楽しみます。
道化じみた中堅幹部で終わるかと思いきや、下克上を成し遂げちゃって驚いた人多数。
最終決戦では、三闘神の連続バトルの後に空から降臨。強制的にHPを1にする“心ない天使”、カオスをこえて終末が近づく…“ミッシング”といった強力な全体攻撃を仕掛けてきました。
独特の笑い声が特徴です。戦闘BGMは『妖星乱舞』。
セフィロス(登場作品『FFⅦ』、声:森川智之)
駅:田端駅、場所:北改札口外
どんなキャラ?
神羅カンパニーのソルジャーで最上級の実力を誇るクラス1stに属し、その中でも英雄と一目置かれる存在。使用武器は『FF』シリーズ最強の武器のひとつ正宗です。
自身が“ジェノバ・プロジェクト”の実験体として、ジェノバ細胞を胎児のときに人工的に埋め込まれた人間と知ったことから、人類に憎しみを抱き、メテオによる星の滅亡を目論みます。3連続で戦う決戦では、最後にクラウドと一騎打ちで戦います。
戦闘BGMの『片翼の天使』は、名曲であると同時に、空耳ネタも多く作られました。
アルティミシア(登場作品:『FFⅧ』、声:田中敦子)
駅:駒込駅、場所:北口改札外
どんなキャラ?
魔女が虐げられている未来を変えるため、時空を超えてスコールたちの時代に干渉し、世界を丸ごと変えようとする未来の魔女。妖艶ですが、ホントはわりと異形。
バトル最初に「私が選んでやろう!」と言ってパーティーメンバーを勝手に決めたり、戦闘不能になったキャラクターを復帰不可能にしたりと、嫌らしい攻撃が特徴です。一方、スコールたちも、彼女の駆使する最強魔法アポカリプスをドローすることで使用できました。
0分寄り道さくらポスト
クジャ(登場作品:『FFⅨ』、声:石田彰)
駅:巣鴨駅、場所:改札外券売機売場横
どんなキャラ?
女王ブラネに黒魔道士の製造方や召喚獣の利用方を教え、霧の大陸の戦乱を扇動した死神です。冷酷ですが饒舌のため、聞かれてもないことを喋って自らを窮地に陥らせることも……。
その端正なルックスのため、衣装が取り上げられることは少ないのですが、二度見すると、なにこの露出?
ラスボス戦前には、トランスクジャになって、プレイヤーの前に立ちはだかります。全体攻撃フレアスターの威力は強力でした。
ジェクト(登場作品:『FFⅩ』、声:天田益男)
駅:大塚駅、場所:改札外券売機横
どんなキャラ?
主人公ティーダの父親で、彼が幼いころ異世界スピラに召喚され、召喚士ブラスカを守るガードとなります。そして究極召喚獣となって最強の敵“シン”を倒すのですが……。彼が残したスフィアを集めるために、マカラーニャの森をさまよったのはよき思い出。
スピラに召喚された息子ティーダと再会すると、“ジェクトビーム”、“ジェクトフィンガー”、“真・ジェクトシュート”など、自身の名前の付いた攻撃を仕掛けてきます。
「もう 声は届かない……」の文字が哀しい。
ポスター巡りもいよいよ大詰め。池袋駅から新宿までの、目白、高田馬場、新大久保は、歴代の召喚獣が連なります。
召喚獣は『FF』シリーズの代名詞とも云えるシステムであり、モンスターでもあります。
各タイトルによって立場は異なるものの、容姿や必殺技などは、だいたい共通しているので、作品別にその変遷を追ってみるのも楽しいですよ!
イフリート(初登場作品:『FFⅢ』、声:???)
駅:池袋駅、場所:オレンジロード
どんなキャラ?“地獄の火炎”を使って敵を攻撃する炎属性の召喚獣。初登場は『FFⅢ』でシリーズを通して序盤から仲間になることが多いですが、『FFⅩⅤ』では、歴代最強の攻撃力を引き下げて物語終盤に敵として立ちはだかります。
また、『FFⅩⅢ』ではブリュンヒルデに炎属性の召喚獣の立場を譲っています。
シヴァ(初登場作品:『FFⅢ』、声:???)
駅:目白駅、場所:改札外右
どんなキャラ?氷属性の召喚獣でシリーズを通して女性姿の精霊として登場します。『FFⅩⅢ』ではバイクに変形しました。
彼女の代表的な技“ダイア(orヤ)モンドダスト”ですが、ダイヤ派が『FFⅢ』、『FFⅦ』、『FFⅨ』、『FFXI』、『FFXIII』、ダイア派が『FFⅤ』、『FFⅥ』、『FFⅧ』、『FFⅩ』、『FFⅩⅣ』、『FFⅩⅤ』と5対6で拮抗しています。ちなみに『FFⅣ』は“ふぶき”でした。
ラムウ(初登場作品:『FFⅢ』、声:???)
駅:高田馬場駅、場所:早稲田口改札外
どんなキャラ?
“裁きの雷”を使って敵を攻撃する雷属性の召喚獣。『FFⅧ』や『FFⅩ』では、ほかの雷属性の召喚獣に出番を譲ったため、炎属性のイフリート、氷属性のシヴァに比べると登場回数は多くありません。
トレードマークの長い顎髭ですが、『FFXI』がいちばん短く、『FFⅩⅣ』と『FFⅩⅤ』がシリーズ最大規模の長さと量を誇ります。
オーディン(初登場作品:『FFⅢ』、声:???)
駅:新大久保駅、場所:改札外券売機横
どんなキャラ?
北欧神話の主神ですが、『FF』では最強クラスの召喚獣のひとり。HPに関係なく“斬鉄剣”でザコ敵をまとめて一刀両断します。
『FFⅧ』では、主人公スコールの好敵手サイファーに“斬鉄剣返し”を食らって、逆に一刀両断されたことも。
シリーズを通して、馬に乗った騎士の召喚獣なのですが、『FFXIII』では騎士形態から馬に変形。主人公ライトニングが馬になったオーディンに騎乗します。
バハムート(初登場作品:『FFⅠ』、声:???)
駅:新宿駅、場所:新南口改札外Suicaのペンギン広場
どんなキャラ?
『FFⅠ』ではドラゴンの王として、主人公たちを上級クラスへ導いてくれます。召喚獣としては『FFⅢ』から参戦。メガがフレアをくり出します。
シリーズを通して最強クラスの召喚獣として君臨するバハムートは、タイトルごとに“幻獣神”(『FFⅣ』)、“竜王”(『FFⅤ』)、“G.F.(ガーディアンフォース)の王”(『FFⅧ』)など、さまざまな肩書きを持っています。
新宿駅からスタートして新宿駅へと還る、巡り巡る山手線30駅の旅も、ようやく無事に完了!
途中で一駅抜かして「やってもうた……」と戻るという、イベントフラグもちゃんと回収してしまいました。スタンプラリーあるあるですね。
今回の旅は、ポスターの周囲にドット絵キャラが配置されているなど、駅員さんの『FF』シリーズへの愛を感じられる駅があったことも、巡っていて楽しいポイントでした。
代々木駅では、フリオニールのポスターのすぐ近くに、ドット絵のフリオニールと皇帝が向かいあって貼られてあり、「皇帝は御徒町にいるぞ!!」と、教えてくれていました。
そして、エクスデスの日暮里駅がコチラ。
『ファイナルファンタジー』が発売されたのが、1987年12月18日。
30年前の今日です。
30年経ったからといって30駅全部回るのは無理! という人も、最寄りの山手線駅に立ち寄ってポスターを探してみてはいかがでしょうか? 日常にちょっとテンションアップの効果が現れますよ!
各駅に配置されているチラシの裏面です。『FF』らしいフィールドを背景に、円周上に配置された山手線各駅。そこには出会えるキャラクターはもちろん、"北口改札外"などのポスターの掲載位置や、ボスバトルの発生位置のアイコンがきれいに並べられいて、このモバイルスタンプラリー”FFYL”の完全かつ丁寧な案内MAPになっています。
表面の美麗なイラストに目を奪われて隠れがちですが、2Dドット感溢れる味のある裏面はまた別の趣がありますので、ぜひ手にとって裏面をのぞいてみてください。
ではみなさん、よいスタンプラリーと思い出を!
取材協力:ジェイアール東日本企画
© 1987 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: ©2017 YOSHITAKA AMANO
© KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
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