numan編集部
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2023年11月9日に池袋のMixalive TOKYO 6F Theater Mixaで幕を開ける『Grave Keepers』。
オリジナルダークホラーファンタジーということで、謎に包まれた本作でどんな物語が繰り広げられるのか知りたい……。そんな『グレステ』の魅力を、最近共演することは多いけれど、ふたり対面でがっつりお芝居をするのは初! という【長男】ジョージ・グレイブ役の松島勇之介さんと、【三男】アラン・グレイブ役の石川凌雅さんにお聞きしました。
INDEX
――『Grave Keepers』は「オリジナルダークホラーファンタジー」とのことですが、作品の第一印象や、自分の心に刺さった部分は?
石川 非現実的な世界なんだけど、ファンタジーな部分がちょっと怖くて謎めいている印象を受けました。
松島 ダークホラーファンタジーというテーマにふさわしい世界観だなと思いました。決して明るく楽しい世界ではなく、そこで起こる不思議な出来事。僕、ホラーは苦手なんですけど、こういう美しくて不可思議な世界観は大好きです。
石川 キービジュアルのゴシック系のファッションもすごく好きで、撮影で衣裳を着たときワクワクしたんですが、ストーリー知ってからも(衣装が)似合いそうだなと!
松島 すごいワクワクした!
――川名幸宏さんの脚本を読まれて心惹かれた部分は?
石川 ネタバレにならないように言うのって難しいよね……。
松島 うん……。だけど一番はやっぱり、台本を読んでいて「これどうなるんだろう?」ってどんどんページをめくりたくなるところかな。続きが気になってどんどん読み進めちゃうんだけど、伏線に気づいたときに「あれ?」って戻りたくなる部分が魅力だと思います。
石川 僕が惹かれたのは「愛」ですね。グレイブ家の兄弟愛や家族愛、伝統への愛が随所に散りばめられています。『Grave Keepers』の世界では、グレイブ家は気味が悪いと思われている存在です。そんな中でも、自分たちの背負っているものを愛せる登場人物たちの愛がとても素敵で、台本を読んで早く演じたいなと思いました。
――おふたりが演じる、アラン・グレイブとジョージ・グレイブはどんな役どころでしょう?
石川 僕が演じるアラン・グレイブは5人兄弟の三男です。すぐ上の次男は尊敬できる兄として兄弟みんなから慕われていて、(松島)勇之介が演じるジョージ・グレイブはちょっとお固い長男。すぐ下の四男は内気で、五男は活発な末っ子という感じ。アランはそんな兄弟の間を取り持つ、中間管理職みたいな役どころです(笑)。
松島 中間管理職だね(笑)。
石川 三男のアランは兄弟のバランサーだし、物語自体の均衡を取っているんじゃないかな。兄弟のなかでも真ん中だから、上のことも理解できるし、下がケンカしていると仲裁したり。事件が起きると中心にいて、臨機応変にいろいろなことに柔軟に対応している人物です。
松島 弟たち、悪ガキばっかなんですよ!(笑)
石川 あはははは(笑)。
松島 というのも、みんなバラバラの方向を向いてるんです。次男のエドガーがいたら、違ったのかなって思います。
――ストーリーに「ある日、エドガーが奇怪な現象と共にこの世を去った」とありましたが、次男は全然出てこないのでしょうか?
松島 そこも含めて楽しみにしてください!
――謎に包まれた次男のエドガーと、一番仲がいい兄弟は?
石川 やっぱり、アランじゃないですか?
松島 エドガーが信頼しているのは、(石川)凌雅の演じてるアランかなって思います。でもみんなからは「いい弟」「いい兄」と思われていると思う。一番って言うのは難しいけど、エドガーのことだからみんなと等しく仲良くしてたとは思うんですけど。
――そんな次男のエドガーを、ご自身の役から見て一言で表すなら?
石川 アランから見たエドガーは「一番親に近い存在」ですね。すごく知識が豊富で、物語のなかでもいろんなことを教えてくれたりするんです。料理も上手で、兄弟みんなに慕われていたり。みんながエドガーの周りに集まるので、両親がいないグレイブ家では一番親に近い存在なんだと思います。
松島 ジョージから見たエドガーは「いい相談相手」ですね。ジョージには、長男として弟たちを引っ張らなきゃいけないという思いがあるし、両親からもそう言われていたのかもしれない。ただ、下3人はぜんっぜん付いてこないですから! そういう苦労を唯一相談できていたのが、次男のエドガーなんじゃないかと思います。
――みんな違う方向を見ているブラックドッグ・ブラザーズの兄弟仲はどうですか?
石川 仲はいいと思います。
松島 でも、一概に仲良しとは言い切れなくない?
石川 うーん、そうか。
松島 みんなで一致団結して立ち向かっていく感じではなく、それぞれのやり方で問題に立ち向かっていって、でもそれがどこかで繋がっているのが兄弟だなって思える感じで。
石川 適材適所な感じがあるよね。
松島 いつの間にかお互いを意識している気がします。敵が現れて「俺が倒す」「俺がなんとかする」っていうのもあるんですけど、結局はみんなで倒してるじゃんという。
――実年齢とはまた違いますが、長男・ジョージ=松島さん、三男・アラン=石川さん、四男・オリバー=櫻井さん、五男・トミー=新谷さん、という配役には納得ですか?
石川 僕は納得してます!
松島 うん。逆にこの物語でジョージ以外にどの役をやるかとなったら、個人的にはトミーかなと思ったり(笑)。
石川 たしかに、トミーっぽい!(笑)
松島 僕がやるなら長男か末っ子だと思うので、それで言うと今回は長男だったのかなという感じです。
石川 もし他の兄弟を演じるならかぁ……。四男のオリバーは内気ですぐ内にこもってしまうんですが、そういう役って演じたことがないからやってみたいとは思うんですけど、やっぱり今の配役が一番しっくりくるんですよね。
――稽古が始まって、物語や役柄に対して発見したことは?
松島 「こんな風に来るのか!」の連続ですね。今日もエドガーが死んだあとのシーンの稽古をしていて。食卓でただ黙々とご飯を食べるシーンなんですけど、そのときに全然違うキャッチボールができたというのがあって。
石川 あそこね!
松島 そうやって、自分の役に対しての発見もあるんですけど、自分以外の役への理解もどんどん深まっているというのも感じました。
石川 アランって兄に対してけっこう冷酷だなと思いました。
松島 ジョージに対して?
石川 うん。とあるシーンでふたりの関係が悪くなるんですけど、そのときに冷酷だなって感じて。台本の中で文字として読んでいるのと、芝居として実際にやってみるのって温度感が違うんですよね。本の中の活字で「死にました」とだけ表現されるのと、目の前で死んでしまう演技を見るのって感じ方が違うじゃないですか。実際にみんなと芝居をしてみて、アランって兄に対して冷徹だなと改めて感じたのが発見です。
松島 たぶんあのシーンを言ってるんだよね? 詳しくは言えないんですけど、冷酷に見えるけど愛があるシーンなんです!
石川 そうそうそうそう! その愛もね、めちゃめちゃ感じるんですよ。兄に対してめちゃめちゃ愛を持っているって分かるんですけど「その愛の向け方は違うだろ!」って!(笑)
松島 まあね(笑)。
石川 「なんて頭が固いんだ!」って。それが残酷すぎて、頭が固いって酷だな、こんなにも人を巻き込んでしまうんだなって。実際に立ち稽古をしてみて、ひとりで台本を読んでいるだけでは分からなかったことが発見できました。
松島 言葉のキャッチボールをしてね。
石川 向けてくれた愛ゆえに、そう感じました!
――『Grave Keepers』で注目してほしいことと合わせて、舞台への意気込みをお願いします。
松島 長男として、愛だけでなく守らなくてはいけない教えとの板挟みになって葛藤しているのがジョージです。そんなジョージがどう変わっていくのかを見ていただけたらと思います。
石川 勇之介との共演はここ1~2年多かったんですけど、がっつりふたりでのお芝居をする役どころはあまりなかったので、個人的にも『Grave Keepers』でしか出せないセッションをしてみたいと思っています。
松島 たしかに、楽しみ。
石川 そして、初共演の(櫻井)圭登くん、(新谷)聖ちゃんとのセッションも楽しみです。この4人だから出せる空気感を感じてもらいたいです。Theater Mixaって一番後ろからでも舞台がしっかり見えると思うので、近い距離でこの箱だからこそ出せる臨場感も楽しんでもらいたいですね。
撮影:井上ユリ
ヘアメイク:北崎実莉
スタイリスト:MASAYA(PLY)
〈衣装クレジット〉
★石川さん
•シャツ ¥44,000
•パンツ ¥49,500
•フレームネックレス¥24,200
•シーリングネックレス ¥14,300
以上4点ともに(Taiga Igari)
その他スタイリスト私物
★松島さん
すべてスタイリスト私物
〈お問合せ先〉
•Taiga Igari (090-1496-8524)
この世界には特殊な能力を用い、墓を守ることを生業とする【Grave Keepers】が存在する――。
中世の大きな戦争に巻き込まれたこの街にもGrave Keepersの5人兄弟が暮らしていた。彼らは通称“ブラックドッグ・ブラザーズ”と呼ばれ村人たちから忌み嫌われていた。
教えを従順に守り、時には頑固で堅物の長男・ジョージ。
常に冷静で兄弟をまとめる切れ者の次男・エドガー。
明るく生き生きと仕事をこなし正義感溢れる三男・アラン。
陰鬱な雰囲気を纏いながらも物静かで兄弟の一歩後ろに控える四男・オリバー。
楽天的で好奇心旺盛だが自身の周りに起こる些細な変化も敏感に察する末っ子・トミー。
代々受け継がれている墓守の仕事に従事し日々を懸命に生きる5人だが、その日常は突如壊れてしまう。ある日、エドガーが奇怪な現象と共にこの世を去ったのだ。エドガーの死に納得がいかないアランは、エドガーの死の真相を探るべく動き出すが……。
「Grave Keepers」
脚本・演出:川名幸宏
振付:當間里美
主催:「Grave Keepers」製作委員会
出演:石川凌雅 松島勇之介 櫻井圭登 新谷聖司
公演会場:Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa
東京都豊島区東池袋1-14-3 Mixalive TOKYO 6F
公演日程:2023年11月9日(木)~11月19日(日)
■チケット料金
全席指定:11,000円(税込)
※未就学児入場不可
■一般発売
受付:2023年10月14日(土)10:00~
Pコード:522-070
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2334704
■チケット・公演に関するお問い合わせ
Mitt:03-6265-3201(平日12:00~17:00)
©「Grave Keepers」製作委員会
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