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七海ひろきインタビューアイキャッチ

『るろ剣』『ベルばら』…七海ひろきの“芝居人生”に影響を与えたマンガ沼を辿る

――ここからは、2024年8月21日でアーティストデビュー5周年を迎える七海さんからアーティスト活動のお話を伺っていきたいと思います。5年間アーティストとして活動をしてきて、手応えは感じていますか?

七海:
手応えとはまた違うかもしれませんが、アーティスト・七海ひろきに向いている表現方法を、この5年間で見つけられたように思います。

私がアーティスト活動を始めたキッカケは、キングレコードさんから「アーティスト活動をしてみませんか?」と声をかけていただいたからなのですが、実は私、歌に対する“苦手意識”があったんです。

――歌に対する苦手意識があったとは、驚きです……!

七海:
だけど、私は“表現する”ことが好きでしたし、歌うことも苦手とはいえ好きだったので、「機会をいただけるならやってみたい!」と思い、挑戦しました。とはいえ、苦手意識が払しょくされるわけではないので、最初は自分にできる範囲の表現から始めていったんです。それまで培ってきた「七海ひろきらしい表現」「七海ひろきが歌いやすい楽曲」でまずはアーティストとして活動してみようと。

そうして活動を続けていく中で、徐々にこれまで私が歌ったことのないような楽曲、今まで挑戦したことのない表現が必要になってきて。昨年(2023年)開催したライブツアー(『HIROKI NANAMI One-man LIVE773 “DAYLIGHT”』)のリハーサル中に、「この歌い方、この表現は自分に向いているかもしれない」と気づきました

――具体的に、どのような表現方法に気づいたのでしょうか。

七海:
“全ての曲を演じるように歌っていく”という表現方法です。例えば、「この曲はすごく元気のある曲だから、曲のイメージカラーはこの色にしよう!」「この曲はこういうキャラクターが歌っていそう」と想像して歌うと、自然と曲によって歌い方や発声の仕方も変わるんです。

2nd アルバム『DAYLIGHT』は幅広いジャンルの楽曲が収録されています。ライブのリハ中に「リード曲の『DAYLIGHT』はこういうキャラクターをイメージして歌ってみよう!」とイメージを膨らませてみたら、より曲に入り込める感覚がありました。

それまでは「とにかく上手く歌おう」という気持ちが強かったのですが、それだけだと自分らしさを十分に発揮できていないのではと思っていました。だけど、この表現方法を見つけてからは、楽曲に登場するキャラクターをイメージした上で、「そのキャラを自分ならどう演じるのか?」を考え、「そのキャラの気持ちを上手く歌で表現するために必要な技術を鍛えていこう」と思えるようになった。デビューから5年を経て、得ることができた気づきです。

七海ひろき(沼聞いてみて)

――これまで培ってきたお芝居の基盤があるからこそ生まれた、七海さんならではの表現方法ですよね。

七海:
そうかもしれません。アーティストとして活動してきた5年間で、「私はお芝居が好きなんだ」と改めて思えました

だからこそ、お芝居から広がっている活動で何かを表現するのであれば、やっぱり「お芝居」を軸に表現していくことが私にはすごく合っているのだろうなと。アーティスト活動の中では、“演じるように歌うこと”なのだろうなと思っています。

そういう気づきを経た今、「役者でありアーティスト」であるという意識で、今後も活動していきたいと考えています。

全てのファンへの“ラブレター”5th Anniversary Song「Dearest」

――役者、そしてアーティストとして活動する七海さんが、推されている側として意識していることを教えてください。

七海:
私は芸能活動をして20年ほど経ちますが、最初の頃は「舞台に立てること、お芝居をすることが楽しい!」という思いが強くありました。

そこから徐々に応援してくれる人の存在を「ありがたい」と思うようになりました。ファンの人たちは、私がつまずいていても温かく応援してくれるんです。そう思えるようになってから、「ファンの皆さんの思いに見合う自分でいたいな」と考えるようになりました。

七海ひろき(沼聞いてみて)

宝塚(歌劇団)を退団して、環境が変わってからは特に「ファンのみんなと一緒に歩いていこう」という気持ちが強くあります

――「ファンのみんなと一緒に歩いていこう」という七海さんの思いが、アーティスト活動5周年記念ソング「Dearest」の歌詞に綴られていると感じました。今回は、七海さんご自身が作詞をされたんですよね。

七海:
はい。5th Anniversary Songの「Dearest」は、アーティスト活動を始めて5周年ということもあり、「Dearest(親愛なるファン)のみんな」へ想いを届ける曲にしたいと思い、歌詞を書きました。

アーティストとしてデビュー後、最初にリリースしたミニアルバム『GALAXY』に収録している「GALAXY」というポエトリーリーディングの楽曲があります。「GALAXY」は宝塚時代から応援してくれている皆さんに対する気持ちを歌詞にしていたんです。そして、「『Dearest』は『「GALAXY』の続きのように聴いてもらいたい」という思いから、歌詞の中に“宇宙”や”銀河”という言葉を入れてみました。

七海ひろき(沼聞いてみて)

宝塚を卒業した時から新たに歩み始めたこの5年間を振り返り、これまでの想いをしたためて書いた歌詞なので、私の中で「Dearest」は親愛なるファンの皆さんへ宛てた“ラブレター”だと思っています。

――ファンの皆さんへのラブレターなんですね。

七海:
『GALAXY』をリリースした時も「これは私の“ファンの皆さんへの感謝の気持ち”を込めたラブレターです。今まで応援してくれてありがとうの気持ちを込めてつくったミニアルバムが『GALAXY』です」と伝えたんです。

そんな『GALAXY』をリリースしてから5年経った今リリースする「Dearest」。宝塚時代からずっと応援してくれたファンの皆さん、新しく歩き出した私を応援してくれている皆さん……“七海ひろき”を見つけて応援してくれるすべての人たちへ想いを届けた曲に仕上がりました。

そして、これから出会うであろう人たちが聴いても、「私のことを思って歌ってくれているんだ!」と感じてもらえる曲となっています。

七海ひろき(沼聞いてみて)

――「Dearest」は先日開催(2024年7月14日開催)された「七海ひろき5周年記念フルオーケストラコンサート『HIROKI NANAMI 5th Anniversary Orchestra Concert "Dearest"』」にて、ファンの皆さんの前で初披露していました。

七海:
デビュー5周年記念なので、「なにか特別な形で音楽を届けたい!」と思っていたので、実現できて嬉しかったです。


CD音源はオーケストラではないものの、ピアノや弦楽器でサウンドをつくっていただいているので、またコンサートとは異なるすごく素敵な曲になっています! コンサートに来てくださった皆さんにも違いを楽しんでいただけたらと思っています。

――「Dearest」の発売日である2024年8月21日に5周年を迎えますが、今後の活動ではファンの皆さんにとってどのような存在でありたいと考えているかお聞かせください。

七海:
私は“推し続ける”ってすごいことだと感じていて。好きなものを推し続けること自体が才能だし愛だと思うんです。推しがいる人もいない人もいていいし、いくつ推しがいてもいい。好きなものやこと、人に対して夢中になれる。それ自体が本当に素晴らしいことだから。

なので、活動を続ける限りは推してくれている皆さんに「推していきたい!」と思ってもらえる存在であり続けたい。そうなれるように、今後も私自身が輝いていきたいと思っています。

七海ひろき(沼聞いてみて)

(執筆:羽賀こはく、取材・編集:阿部裕華、撮影:小川遼)

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アーティストデビュー5周年記念シングル『Dearest』リリース情報

Digital Single
「Dearest」
2024年8月21日配信開始

「Dearest」
作詞:七海ひろき 作曲:西村奈央 編曲 Soft Boiled Rocker

▼「Dearest」各種配信サービスはコチラ
https://773.lnk.to/Dearest

七海ひろきプロフィール

七海 ひろき(ななみ・ひろき)
1月16日生まれ、茨城県出身。

七海ひろき オフィシャルサイト:https://hiroki773.com/
七海ひろき ARTIST WEB SITE:https://www.nanamihiroki-artist.com/
七海ひろき 公式 X(旧:Twitter):https://x.com/hirokinanami773
七海ひろき 公式STAFF X(旧:Twitter):https://x.com/hiroki773staff
七海ひろき Instagram:https://www.instagram.com/hirokinanami773/?hl=ja
七海ひろき YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/c/nanamihiroki

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羽賀こはく

横浜市出身。インタビュー記事をメインで執筆。愛猫2匹に邪魔をされながらゲームや漫画を楽しむことが生き甲斐。

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