双海 しお
エンタメジャンルで執筆するフリーライター。2.5次元舞台が趣味かつライフワークで、よく劇場に出没しています。舞台とアニメとBLが好き。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。
――それぞれの役とは長い付き合いになりますが、演じはじめた頃と現在で、役の捉え方の変化はありましたか?
今牧:
最初は表面だけで演じていた部分もありましたね。
今思えば、最初の頃、2.5次元ミュージカルというものがどういうものか、そんなによく分かっていなかったんです。だからなんとなく「声優さんのようにしゃべる方がいいのかな」って思っていた部分がありました。だけど、お芝居の楽しさを知れば知るほど、「越前リョーマという人間をもっともっと深く演じたい」と思うようになったんです。共演者の方にも恵まれて、たくさん成長させていただきましたし、「自分自身が大人になった」という風に思いますね。
最初は「クール、生意気、でも強い」みたいな。これくらいしか浮かばなかったのが、今ではリョーマに対していろんな感情がありますね。意外と仲間思いで、1人1人をちゃんと見ている一面もあるし、「可愛いやつだな」と思いますし。言葉で説明できないような感情も含めて、とにかくリョーマを知れば知るほど愛が深まりましたね。
役作りでいうと、『テニミュ』4thシーズンでは途中から、自分の視野が広がったことで「自分を主人公だ」と思わずに演じていました。「たくさんいるテニスプレイヤーの中で、越前リョーマくんという子にたまたまフォーカスした物語」として演じていて。感覚的なものなので言葉にするのは難しいのですが……。だから、普通の中学生らしさを意識しているところはありました。
りょうた:
変わらない部分が多かったですね。堀尾くんのいつも元気で青学(せいがく)が大好きなところとか、たまに失言しちゃうけど憎めないお調子者というところは、ずっと変わっていなくて。
逆に変わったところは、越前や周りとの関わり方ですね。最初は自分のことしか見えていなかったんです。ただ、聖ルドルフ・山吹公演の頃に「広い視野を持って」とスタッフさんに言われてから意識するようになって。1人で堀尾を分析して掘り下げても限界があって、ほかのキャラを知ることによって、自分のキャラクターをより深く知ることができるということを初めて知りました。
市川:
最初の頃は、カツオは優しくて、元気にレギュラーの先輩を応援するという部分で、「いつも笑顔」を意識していました。だけど試合に負けちゃったり、先輩が怪我しちゃったり、シリアスな展開が増えていくなかで、カツオも心配したり険しい顔になったりするんですよね。「カツオにもそういう表情があるんだな」というのを、公演を重ねるなかで新しく知っていけたような気がします。
戸塚:
役作りに関しては、3人でトリオではあるんですが、「1人ずつちゃんと見てもらいたいな」という気持ちがありました。
今牧:
聖ルドルフ・山吹公演の頃に世那から「1人1人の人間を大事にしたい」みたいな相談を受けたこともあって、よく話を聞いていました。めっちゃ色々考えていましたね。
――そんな役作りのうえにあのキャラクターたちが生まれたわけですね。今牧さんから見て、「1年生としてワンチームになれた」と感じた瞬間はありましたか?
今牧:
4人が1つになった瞬間。なんだろう。辰巴台東中の小柳さんと僕ら4人でのシーンですかね。リョーマが堀尾を助けるのをコミカルに描いているシーンなんですけど、4人だけで出られた唯一のシーンで。
僕の感覚としてはもともと不動峰公演の頃から、リョーマとトリオで1年生としてワンチーム感はありましたけど、お互いにどんどん成長して、お互いのことを考えられるようになってきて、このシーンでまた一段階カチッとハマって1つになれた気がします。
この3人がすごいのは、1回言われただけですぐ理解して動ける成長力というか。僕自身が成長すれば、彼らはもっと成長して返してくれるので、「すごいな」って思っていました。「この3人が同じ1年生で、堀尾聡史と加藤勝郎と水野カツオでよかったな」って、心から思います。
――では最後に、皆さんにとって『テニミュ』とは? 青学(せいがく)とはどんな存在ですか?
今牧:
全員で「せーの」で言ってみる? いける?
りょうた・戸塚・市川:
いける。
今牧:
せーの!
今牧・戸塚・市川:
家族!
りょうた:
仲間!
一同:
(笑)。
今牧:
まあまあまあ(笑)。
戸塚:
ドリライで家族になるんだよね?
りょうた:
そうそう、そういうことだよ。大丈夫、家族も仲間も意味は一緒だから。
今牧:
じゃあ次。『テニミュ』とは。せーの!
今牧・戸塚・市川:
青春!
りょうた:
宝!
一同:
(笑)。
今牧:
りょうたは感性が豊かなんで、僕らより1個上の思考を行くんですよ。「宝」って確かにいいな。僕も宝がよかった。
りょうた:
中学生だし冷静に考えたら「青春」だな(笑)。
今牧:
どんなところが「宝」だと思ったの?
りょうた:
この3年間の思い出ってのがあるじゃん。僕自身あんまり友達も多くなくて、こんな風にワイワイできなくって。だから、確かに「青春」にも当てはまる。でも、今の堀尾聡史としての時間って「宝」だなって思った。
――「宝」もかけがえのない時間を感じられる素敵な言葉ですね。
今牧:
改めて、青学(せいがく)は?
りょうた:
青学(せいがく)はね、(声を大にして)家族だよ!
一同:
(歓声)。
りょうた:
ドリライではみんな家族として、青学(せいがく)ファミリー頑張ります!
――ありがとうございます! ドリライも楽しみにしています。
撮影:上野留加
執筆:双海しお
ヘアメイク/山崎はつみ、小山清香
スタイリスト/村留利弘(Yolken)
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024~Memorial Match~
原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
構成・演出:三浦 香
音楽:坂部 剛/Yu (vague)
振付:遠山晶司(梅棒)/YOU
主催:テニミュ製作委員会
■出演
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:今牧輝琉、手塚国光役:山田健登、大石秀一郎役:原 貴和、不二周助役:持田悠生、乾 貞治役:塩田一期、菊丸英二役:富本惣昭、河村 隆役:大友 海、桃城 武役:寶珠山 駿、海堂 薫役:岩崎悠雅、堀尾聡史役:りょうた、加藤勝郎役:戸塚世那、水野カツオ役:市川愛大
<不動峰>
橘 桔平役:熊沢 学、神尾アキラ役:毎熊宏介、伊武深司役:土屋直武、石田 鉄役:柊太朗、桜井雅也役:深澤悠斗、内村京介役:菊池颯人、森 辰徳役:青海 伶
<聖ルドルフ>
赤澤吉朗役:奥村等士、観月はじめ役:三井淳平、柳沢慎也役:久保侑大、木更津 淳役:緑川青真、野村拓也役:八重澤就土、不二裕太役:石原月斗、金田一郎役:二宮礼夢
※赤澤吉朗の「吉」は土に口
<山吹>
南 健太郎役:桑原 勝、千石清純役:TAISEI 、亜久津 仁役:益永拓弥、東方雅美役:灰塚宗史、新渡米稲吉役:松原 凛、室町十次役:寺島レオン、喜多一馬役:内野楓斗、壇 太一役:橋本悠希
<氷帝>
跡部景吾役:高橋怜也、忍足侑士役:草地稜之、宍戸 亮役:広井雄士、向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三、滝 萩之介役:中田凌多、樺地崇弘役:栗原 樹、鳳 長太郎役:明石 陸、日吉 若役:酒寄楓太
<緑山>
季楽靖幸役:成瀬遙城
<六角>
葵 剣太郎役:宮脇 優、佐伯虎次郎役:松永有紘、黒羽春風役:桐田伶音、天根ヒカル役:栗原航大、木更津 亮役:岸本舜生、首藤 聡役:中嶋 健
<立海>
幸村精市役:潮見洸太、真田弦一郎役:速川大弥、柳 蓮二役:梶山武雅、仁王雅治役:蒼井嵐樹、柳生比呂士役:中山清太郎、丸井ブン太役:白金倫太郎、ジャッカル桑原役:大村征弥、切原赤也役:木村聖哉
井上 守役:北代高士、オジイ役:うじすけ、越前南次郎役:中河内雅貴
■公演日程
兵庫公演:2024年5月25日(土)~5月26日(日)神戸ワールド記念ホール
東京公演:2024年5月31日(金)~6月2日(日)有明アリーナ
※越前南次郎役 中河内雅貴は兵庫:5/26(日)12:00/17:00、東京:6/2(日)12:00/17:00に出演いたします。
■チケット料金:8,000円(全席指定/税込)
■チケット発売日:好評発売中
■チケット取扱い:イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット
■お問合せ:ネルケプランニング
https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php
■公式サイト
https://www.tennimu.com/
■テニミュ・モバイル
https://sp.tennimu.jp
■公式X(旧Twitter)
@TennimuNews
■ 配信サービス:U-NEXT
https://t.unext.jp/r/4th_dl2024
各配信についてはU-NEXTの月額プランに申し込むことなく、都度課金制にてご購入可能です。
すでにU-NEXTアカウントをお持ちの方と、まだお持ちでない方とでご購入手順が異なりますので、詳しいご購入方法については以下サービスサイトをご確認ください。
ご購入方法詳細:https://video.unext.jp/feature/live_giftcord/
■ ライブ配信 [見逃し配信付き]
配信公演
①2024年5月25日(土)12:00 兵庫公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
②2024年5月25日(土)17:00 兵庫公演【スイッチング映像】
③2024年6月2日(日)12:00 東京公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
④2024年6月2日(日)17:00 東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
①③…マルチアングル配信形式:「メインステージ」と「センターステージ」映像をご自身で切り替えながら視聴いただけます。
…特典映像付き(アーカイブ配信でも同内容の特典映像を視聴いただけます)
┗特典映像:青学せいがくキャスト12名による卒業キャンプの模様を約15分のダイジェスト映像でお届けします。
■ 販売価格
①③:各2,800円(税込)
②④:各3,700円(税込)
■ 販売期間(ライブ配信終了後は、見逃し配信のみご購入可能です)
①兵庫公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
②兵庫公演【スイッチング映像】
┗2024年5月18日(土)12:00~6月1日(土)12:00
③東京公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
④東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
┗2024年5月26日(日)12:00~6月9日(日)12:00
■ 見逃し配信 視聴期間(ライブ配信終了後、準備が整い次第開始いたします)
①兵庫公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
②兵庫公演【スイッチング映像】
┗~2024年6月1日(土)23:59まで
③東京公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
④東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
┗~2024年6月9日(日)23:59まで
■ アーカイブ配信
配信公演
①2024年5月25日(土)12:00 兵庫公演【全景映像(メインステージ)】
②2024年5月25日(土)12:00 兵庫公演【全景映像(センターステージ)】
③2024年5月25日(土)17:00 兵庫公演【スイッチング映像】
④2024年6月2日(日)12:00 東京公演【全景映像(メインステージ)】
⑤2024年6月2日(日)12:00 東京公演【全景映像(センターステージ)】
⑥2024年6月2日(日)17:00 東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
※①②および④⑤は、ライブ配信の際にマルチアングルで配信された各ステージ映像とそれぞれ同じ内容となります。
…特典映像付き(ライブ配信時と同内容の特典映像を視聴いただけます)
■ 販売価格
①②④⑤:各1,400円(税込)
③⑥:各3,700円(税込)
■ 販売・配信期間(ご購入から7日間ご視聴可能です)
①兵庫公演【全景映像(メインステージ)】
②兵庫公演【全景映像(センターステージ)】
③兵庫公演【スイッチング映像】
┗2024年6月13日(木)12:00~7月4日(木)23:59
④東京公演【全景映像(メインステージ)】
⑤東京公演【全景映像(センターステージ)】
⑥東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
┗2024年6月21日(金)12:00~7月4日(木)23:59
※ライブ配信終了後は見逃し配信のみの視聴になります。配信スケジュールをご確認いただきご購入の際はご注意ください。
※見逃し配信とは、ライブ配信の映像を後日期間限定で何度でも視聴出来るサービスです。
※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトをご覧ください。
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
双海 しお
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