“生っぽい感じ”を大事にしたい――松田凌と田鶴翔吾はBL映画をどう演じた？『その恋、自販機で買えますか？』インタビュー

田鶴　そうですね。でも僕の場合は本当に落とし穴ぐらいの沼ですね。一緒に入ろうという沼じゃなくて、一人で入って待ってます、という（笑）。

――先ほど、松田さんが田鶴さんに「多趣味だよね」とおっしゃっていましたが、そういう印象が？

松田　お話したときに好きなものがいっぱいあったイメージがあったので。旅も好きなんだよね？

田鶴　そうなんですよ。国内旅行も好きで思い立ったら、行っちゃう感じですね。できるだけいろいろな経験をしておきたいという。

――今後も時間があれば。

田鶴　はい。また行きたいですね。

――一方、松田さんの沼は？

松田　好きなものはいくつもあるんですけど、とことんみたいなものが…。無趣味って本当に人としてつまらないなって思うんですけど、どうしたって、「仕事」なんですよね。

田鶴　カッコいい。

松田　カッコよくないよ（笑）。今年免許取ろうと思っていて、車への興味とか、インテリアも好きだったり、日本の歴史も好きだし、いろいろあるんですけど、「沼」と呼べるほどのものが…もう本当に仕事になっちゃうんですよね。ずっとそのことについて考えるし、ずっとそのことを毎日接続して、頭と心からなくなったことは一度もないので。沼というか、沼底から出られないみたいな（笑）。

田鶴　ほんとにそこは見ていても感じます。カッコいいなって。

松田　でも、いろんな趣味にちょっとずつ片足は突っ込んでいきたいなと思ってます(笑）。

――最後に、『その恋、自販機で買えますか？』の公開を楽しみにされてる方にメッセージをお願いいたします。

田鶴　自販機という皆さんが一度は触れたことある日常的なものが作品のテーマに入ってるぐらい、本当に身近な何気ない思いで観てもらえたらと思いますし、観たあとに感じることはたくさんあると思います。原作ファンの方がこの映画を観ていただいたときにどう思うかというのもすごく楽しみでもあります。僕自身、デビュー作というか、メインキャストで出させていただく映画は初めてだったので、そういう個人的な意味でもぜひ観てもらえたら嬉しいなと思います。

松田　歩さんと山下くんの二人から素敵な気持ちをもらえる作品になっていると思います。誰を好きになったっていいし、いつ恋をしたっていいし、人に恋することにしがらみって実はいらないんじゃないかなって、すごく心から思いました。この二人の恋を自分の恋とも少し重ねてみたりしながら観ていただくのも良いかなって思いますし、その時に寄り添ってくれる作品になっていると思います。

（執筆：田部井徹／トリーヌ、撮影：笹井タカマサ）

©2023『その恋、自販機で買えますか？』製作委員会　©吉井ハルアキ／メディアソフト

場面写真

プロフィール

松田凌（まつだ・りょう）1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。
公式サイト●https://cast-may.com/artist/ryo-matsuda/

田鶴翔吾（たづる・しょうご）1992年6月2日生まれ、兵庫県出身。
公式サイト●https://shogotazuru.jp/

『その恋、自販機で買えますか？』作品概要

10月1日(日)よりアニメイトシアター（池袋）にて一般上映
映画公式サイト：https://sonokoi-jihanki.com/
映画公式エックス（旧Twitter）：https://twitter.com/sonokoi_jihanki

©2023『その恋、自販機で買えますか？』製作委員会　©吉井ハルアキ／メディアソフト