羽賀こはく
横浜市出身。インタビュー記事をメインで執筆。愛猫2匹に邪魔をされながらゲームや漫画を楽しむことが生き甲斐。
推される側にも推しがいる。
そして、推される側だからこそ”推し方のコダワリ”があるはず。
そんな推されている人たちがどのように推し活をしているのか話を聞く「推し活マイルール」。
今回登場いただくのは、イラストレーター・可哀想に!さんの『おぱんちゅうさぎ』をはじめとしたキャラクターコンテンツ、シティポップやアナログレコードなどのレトロカルチャーにハマっている声優アーティストの降幡 愛さん。
キャラクターグッズ、アナログレコード、共通する推し方は“収集すること”。「お金は豪快に使います」と強い意志で話します。
そんな降幡さんの“推し活マイルール”は、「一人でコソコソ楽しむこと」。そのため、これまであまり人へ推しを布教はしてこなかった降幡さん。しかし、声優・アーティストの活動を始めてから、徐々に自分の「好き」を公言するようになったそう。
また、自身が“推される側”としてのマインドも、ソロアーティスト活動を始めてから徐々に変化していったと明かします。「降幡 愛にとってすごく大きな存在であるファンの皆さんの望んでいることには、なるべく応えなきゃと思うようになった」と。
そこで、今の推しや推し活マイルールを聞くと共に、2020年にソロアーティストデビューをしてから4年間で得た”推し活”に対する価値観の気づき、それに伴うアーティスト活動への意識の変化に迫ります。
さらに、降幡さんが推している“レトロカルチャー”の要素がたっぷり詰まった2024年5月29日発売のニューシングル「ホホエミノオト」についてのお話も語っていただきました。
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INDEX
――早速ですが、降幡さんの“今の推し”について教えてください。
降幡 愛(以下、降幡):
前々からハマっているシティポップ、あとは『おぱんちゅうさぎ』ですね。『んぽちゃむ』を含めて、3年くらい前から可哀想に!先生の作品にハマっています。
「祭壇」と言っていいほど、自宅にグッズをたくさん飾っているんですよ(笑)。クローゼットの一角にグッズ置き場をつくっていて、缶バッチやキーホルダーなどをクリアボックスに入れて保管しています。
あと、可哀想に!先生とは友達としても仲良くさせていただいています。
――可哀想に!先生とお友達なんですね!
降幡:
先生とは『ラブライブ!サンシャイン!!』のMVで一緒にお仕事したのをきっかけに、連絡を取り合ったりご飯に行かせてもらったりしています。
先生はK-POPのMVも制作しているのですが、前々から目標にしていたことだったんですよね。夢をどんどん叶えている先生の姿にとても良い刺激をもらっています。可哀想に!先生の作品が好きですし、先生本人も大好き。友達であり推しでもあります。
――可哀想に!先生、そして可哀想に!先生の作品のどんなところに1番惹かれましたか?
降幡:
一筋縄ではいかないといいますか……掴めないところが面白くてすごく好きです。
『おぱんちゅうさぎ』も、ちょっと切ない可哀想な感じのコンセプトじゃないですか。「そんな作品を生み出している先生ご自身も常にそういうことを考えているんだ」と思わされて、心が「ぎゅー」ってなるんですよ。すごく不思議で面白い。今まで生きてきた中で出会ったことのない人だから、そんな人が生み出すものすべてに興味が湧いてしまいます。
私もシティポップをはじめ昔のカルチャーが好きで、アーティスト活動の際には自分でクリエイティブなことをしているので刺激を受けることも多くて。真っすぐに好きを貫いている先生の姿勢は友達としても推しとしてもすごく尊敬できます。
あと、フットワークが軽いところも好きです(笑)。
――可哀想に!先生作品に限らず、これまでもキャラクターものにハマることはあったんですか?
降幡:
キャラクターものは好きですね。『ちいかわ』にもハマっていました。癒されますし、“キャラクターを推す”って損することがあんまりないと思っているんですよ。ぎゅーっと抱きしめても許してくれるし、裏切られることがない。絵を描くことが趣味というのもあって、小さいころはキャラクターデザイナーに憧れていました。
――キャラクターものって「グッズが豊富」という印象を受けますが、どんどん貯まっていきませんか……?
降幡:
貯まっていきますね(笑)。同じグッズを2個買うこともあるんですよ。汚れるのが嫌なので基本的にグッズはお家に置いているのですが、身に付けてテンションを上げたい時もあって。外に持ち運ぶ用と保存用と2個買うから、余計に貯まります……。
ただグッズを買うだけではなく、イベントやコラボカフェなどにもよく行くんですね。先日、回転寿司チェーン店と『おぱんちゅうさぎ』がコラボしていた時はマネージャーさんと一緒に行って、コラボ商品を買うとか。お寿司に付いているピックを持ち帰って、失くさないようにファイルに入れて家に保管しています。
また、ヘアメイクさんとはイベントに行ったり、グッズをトレードしたりする“推し友”なんですけど、私のテンションが上がるようにメイクルームに『おぱんちゅうさぎ』のヘアクリップとかいろんなグッズを置いてくれて。そのグッズを見て、テンションを上げています(笑)。
――グッズにお金を惜しんでいないことがわかります(笑)。
降幡:
毎月どれくらい使っているかはヤバい金額になりそうなので言えませんが……(笑)。
最近一番お金を使ったのは『んぽちゃむ』のグッズ。「なかなか買えないから!」と自分に言い聞かせて、ポップアップストアで4万円くらい使いましたね。ポップアップの入り口付近にあるグッズは一通り買いました。大人買いは大人の特権ですからね!(笑)
たまに、可哀想に!先生がグッズをくれようとするのですが、自分でちゃんと買って推し活をしたいので「それはダメです!」と制止しています(笑)。
――可哀想に!先生作品のほかに挙げていただいた“シティポップ”。ハマったきっかけは?
降幡:
アニメの影響が大きいと思います。小さい頃にケーブルテレビで『さすがの猿飛』『伊賀野カバ丸』『らんま1/2』など昔のアニメの再放送を見ていたんですよ。オープニングテーマとエンディングテーマをずっと見聞きしていて。キャッチーな曲が多くて好きでした。
大人になって1回離れた時期があったものの、好きなものって「結局好きだな」と戻ってきてしまうじゃないですか。なので、小さい頃に好きだった懐かしい楽曲を思い出して、シティポップにハマり出しました。
そういうきっかけで好きになったので、Nulbarich(ナルバリッチ)やSuchmos(サチモス)など新しいシティポップも好きですが、やっぱり昔のシティポップが好きです。
――それほどシティポップが刺さった理由とは?
降幡:
リリックもサウンドも両方いいなとは思いつつ、シティポップというジャンルに含まれる要素が好きなんですよね。“夏”、“ダンス”、“夜”とか……特に“夜”の要素が強めなシティポップの楽曲が私は好き。
また、シティポップの中でも海外のサウンドを頑張って取り入れていた時代の楽曲がいいんですよ。シンセサイザーと今より圧倒的にスペックの低いパソコンを使ってどこまで音がつくれるかを追及している。かなりの時間と労力をかけてつくられた音楽だと感じます。
今じゃ有り得ないくらいお金をかけていたとも思いますし。1日しか使わない音楽番組のセットに何百万もかけて豪華に仕立てていた時代ですから。そういう時代のギラギラ感に惹かれていたというのもあります。
あとはアートワークにも惹かれます。高橋留美子先生の描く絵や『(魔法の天使)クリィミーマミ』のような懐かしいタッチがすごく好きで、自分で絵を描く時もちょっと真似していたこともあったのですが、そういうイラストがシティポップには多くて。色彩がパステルで、かわいいしキャッチーだし。一目見たら「これこれ!」とわかるようなシティポップならではのデザインが好きなんです。
――ジャンルとしてとてもお好きなのですね。シティポップの中で特に好きなアーティストさんはいらっしゃいますか?
降幡:
ずっと好きなのは“中原めいこ”さんです。アニメ『きまぐれオレンジ☆ロード』の主題歌を担当されている時から好きなんです。
ご自身で作詞作曲もされていますが、楽曲はもちろんのことアートワークの魅せ方も素晴らしくて。曲を聴くだけでなくアートワークも鑑賞して楽しんでいます。
また、“岡村靖幸”さんもすごく好きです。岡村さんの楽曲は、ぎゅーって胸を掴まれる魅力があります。
――アナログレコードの収集もされていると拝見したのですが、それはシティポップのアートワークがお好きだからなんですか?
降幡:
家族の影響も大きいですね。初めてレコードに触れたのは、小さい頃におじいちゃんの家にあった「およげ!たいやきくん」。その頃は「針を落としたら音が鳴るってどういうこと?」くらいのレベルでしたけど(笑)。レコードは当時から身近な存在だったんです。
アナログレコードブームが起きた時にはもう自分でレコードを買える年齢になっていたので、簡易的なレコードプレイヤーとレコードを買い揃えてみたんですよ。意外と簡易的に聴けるし、飾るとオシャレだし、すごくいいなと思って。そこからいろいろ買うようになりましたね。
――たしかに、アナログレコードはインテリアとして飾ってもオシャレですもんね。
降幡:
そうなんです。「春はこれ」「夏はこれ」とポスターを飾るような感覚で、季節や気分に合わせて飾っています。特に、シティポップのアナログレコードは誰が見てもオシャレなのでリビングに飾り、『おぱんちゅうさぎ』などの推したちは自分の部屋に溢れるようにしています(笑)。
――ということは、アナログレコードを買う上ではジャケットのデザインで選ぶことが多いんですか?
降幡:
ジャケットデザインで選ぶこともあれば、好きなアーティストのレコードで選ぶこともあります。
私はブルーのジャケットが好きだったのですが、「ブルージャケットのレコードってほかより高いな……」と思っていたんですね。そしたら先日、この界隈ではブルージャケットが人気だと知って。「だから高いのか!」と思いました(笑)。
――物によって、値段が違うんですね……!
降幡:
アナログレコードの値段はピンキリです。小さい700円のレコードがあれば、人気だと数万円のレコードも。今は基本的に値上がりしていて、ほしいけど買えないこともよくあります。なので、比較的安価に買えるもの、みんながあまり持っていなさそうなものを探すのが好きですね。
――キャラクターグッズもシティポップも総じて、“収集する”推し方なんですね。
降幡:
たしかに、共通している部分はありますね(笑)。可哀想に!先生のグッズは常に公式から供給があるのに対して、シティポップは自ら掘り下げなければいけないという違いはありますけど、基本推し方は同じかもしれません。
キャラクター系のイベントに行くのと同じように、シティポップではライブを観に行くこともあります。
――収集したりイベントに足を運んだりと、推し活をする上でお金と時間がかかりそう……!
降幡:
お金は割と豪快に使ってしまうかもしれません(笑)。一旦限度は決めずに、推し活には好きなだけお金を使ってしまいます。
私がハマっている推しの中でも『おぱんちゅうさぎ』はグッズがたくさんあるのですが、最近はガチャガチャやUFOキャッチャーをひたすらやっていて。今のUFOキャッチャーって電子決済が使えるので、それはもう永遠にやってしまうんですよ……。でも、「経済を回している」と思えば罪悪感はなくなります(笑)。
また、時間についても同じですね。予定が合うイベントには絶対に行きたい。岡村靖幸さんのライブは時間がある限り頑張って行きますし、K-POPも好きなのでライブが当たればできる限り行くようにしています。
――推し活をする上で“お金も時間も惜しみなく使う”というこだわりが感じられたのですが、ほかに降幡さんの“推し活マイルール”はありますか?
降幡:
“一人でコソコソ楽しむこと”ですね(笑)。誰かと共有したり楽しんだりするより、一人で黙々と好きなことをするタイプです。可哀想に!先生やシティポップの動画を流して、一人で「いいなぁ」と楽しみます。
『おぱんちゅうさぎ』はメイクさんや友達とイベントに行くこともありますけど、それよりも家にグッズを飾って一人で「ふふふ」と楽しむ方が好きかもしれません。アナログレコード収集も一人でやっていることがほとんどですし。“一人〇〇”が平気なタイプなので、仕事の合間に時間があったら一人で行くんです。
――推しを誰かに布教することはあまりないんですか?
降幡:
あまりしないですね。ポーチやキーホルダーなどのグッズを買っても、わざわざ見えるところに付けないですし……。汚したくないのが理由でもあるのですが、それ以上に「これだけ集めたぞ!」という満足感を一人で楽しみたい。
たしかに、同じ推しがいる人と出会うと嬉しいんですよ! 自分の推しが人気だとわかるとめちゃめちゃ嬉しい。だけど、独り占めしたい気持ちがちょっとあります(笑)。押し付けのようになっても嫌だなと思いますし……。
ほかにも、自分が好きなものを知られるのが恥ずかしいんですよね。「好きな人のタイプを話してドン引きされたらどうしよう」という感覚に近いです。趣味嗜好を相手に伝えたことで引かれるのが不安で、小さい頃から自分が好きなものを家族にもあまり言えず。日頃起こったことを含めて自分の中で消化しちゃうタイプだったので、大人になった今も自分だけで完結してしまうのかもしれません。
――シティポップをはじめ、昔のカルチャーがお好きだと、ご両親と話が合いそうですが……。
降幡:
声優・アーティストの活動を始めてから「シティポップが好きだ」と公言するようになって、初めてお父さんとお母さんが私の趣味を知ったんですよ。
その時、お父さんが「実は菊地桃子さんや松原みきさんが好きなんだ」と持っていたレコードを見せてくれたり、譲ってくれたりして。実は親が触れていたものは自分も好きだったんだなと。好きな音楽のジャンルやアーティストが家族と似ていると知ったのは、この活動を始めてからでした(笑)。
――声優やアーティスト活動を始めてから公言するようになったんですね。
降幡:
そうなんですよ。お仕事的には推しを公言していると、推しに関わるお仕事にお声がけいただけることもあって。お仕事以外にも、高橋留美子先生が推しだと公言していたら、誕生日にサプライズでサイン色紙をいただいたんです。そこからは恥ずかしさはありつつも、「好きなものは言っていこう」と思うようになりました。
#ふりりんは文化 第32回🎂
誕生日サプライズをして頂きました!
なんと長野の星★新田恵海さんからビデオレターが届いたり。。。
私が愛してやまない♡高橋留美子先生から色紙をプレゼントして頂いたり。。。本当にありがとうございました!!!!!
生きててよかったhttps://t.co/UnAsZhbDPW pic.twitter.com/9RTXPdzy0l— 降幡 愛 (@furihata_ai) February 28, 2021
今も『おぱんちゅうさぎ』が好きなのは公言しているので、ファンの皆さんは知っていると思います。
――それこそ、降幡さんのアーティスト活動もある種、シティポップや昭和カルチャーの布教に近しいと思うのですが……。
降幡:
いやいやいや! 布教だなんて、おこがましいというか恐縮すぎます! 単純に好きでやっているだけなので。
ただ、布教したいとは思っていないけど、好きを語り合うのは好きなんですよね。例えば、何年か前にNight Tempo(日本の昭和ポップス再燃の火付け役である韓国人プロデューサー/DJ)さんとお仕事をご一緒して、一度中野のレコード店に行ったことがあって。その時にシティポップやアナログレコードについていろいろ教えてもらったんですよね。
そうやって自分より詳しい人から話を聞いたり、好きなものについて改めて知れたりするのは楽しいです。歴史のあるジャンルだからこそ、まだまだ知らないことがたくさんあって。掘れば掘るだけ面白いジャンルなので、そういう機会があると毎回嬉しくなります。
――文化放送のラジオ『好きがつながる! 降幡 愛のDearシティポップ SPRING MAGIC』でシティポップについて語っていますが、X(旧:Twitter)のハッシュタグを見ると降幡さんのファンの皆さんもシティポップにお詳しいなと。布教活動の意識はなくても、降幡さんの推し語りからファンの皆さんは自然と影響を受けていそうですよね。
文化放送
『好きがつながる!降幡 愛のDearシティポップ SPRING MAGIC』生放送でお送りしました!!
好きを伝えて好きを受け止めてくださる方々がいる幸せを噛み締めてできました✨最高にたのしかったです#好きがつながる pic.twitter.com/9c4LjYmoV6
— 降幡 愛 (@furihata_ai) March 13, 2024
降幡:
それはあると思います。シンプルにファンの皆さんがシティポップに詳しいというのもあるかもしれませんが(笑)。「当時はこういうカセットに録音していました」と、シティポップの全盛期を見てきた人もいるので。
私のファンにはいろんな年齢の方がいますけど、そういうところを見ると「年齢関係なく趣味の共有はみんな楽しいんだな」と思わされます。
――「布教はあまりしない」とのことですが、ファンの方たちの「降幡 愛を布教したい!」という思いについてどう感じますか?
降幡:
「好きで広めたい」と思ってもらえるのは嬉しいです。
また、私はファンの皆さんから「布教したい!」という価値観を知った部分もあって。私自身は「布教したい」という考えがなかったから、最初は肖像のグッズ……自分の写真を使用したアクスタや缶バッジなどをあまり出していなかったんですよね。「オシャレでかわいいジャケットCDやグッズが欲しいよね」と思っていました。
だけど、「肖像のグッズが欲しい!」と言っているファンの方たちがいて。「なんでこんなに肖像のグッズが欲しいんだろう」と思っていたのですが、ここ最近「布教したいからか!」ということに気付きました(笑)。
たしかに、肖像のグッズがあれば、「この人、私の推しだから見て!」と布教するのに便利だなと。だから芸能人の多くの方が肖像グッズを出しているのかと、新たな発見がありました。
――ファンの皆さんが「推し活」に対する気づきを与えてくれたんですね。
降幡:
はい。ファンの皆さんから気づかされることってすごく多いです。「推しのグッズはみんなここに飾るんだ」「グッズってこういう風にアレンジできるんだ」「こういうグッズが求められているんだ」と知ることがいっぱいあります。
活動を始めた当初は、「自分は自分」と思っていたから自分が欲しいグッズを出していましたけど、今は「ファンの皆さんに優しくしよう」という考えになっていて。地道にではありますけど、ファンの皆さんが望んでいることを探っています(笑)。
――「ファンの皆さんに優しくしよう」という考えになったのには何かきっかけがあったんですか?
降幡:
私はずっと、自分の好きなものを突き詰めようと好き勝手に活動してきたんですね。数年活動してみて、ふと「そんな私についてきてくれる人たちって、どういう考えを持った人たちなんだろう」と気になってしまって。ファンクラブイベントで皆さんの話を直接聞くようになったんです。
そしたら「ふりりんだからついていくんだよ」と言ってくださる人たちばかりで……。これだけ好き勝手にやっているのに、それを理解して応援してくれている。感謝と同時に、「降幡 愛にとってすごく大きな存在である皆さんの望んでいることには、なるべく応えなきゃ」と思うようになりました。あまりにも自分本位に突き進んできてしまったので、“寄り添いマインド”を持たねばなと(笑)。
――ファンの皆さんのおかげで意識の変化があった今の降幡さんにとって、“推されること”をどのように感じますか?
降幡:
「推されている=愛されている」と感じます。
昨今、“推し”という言葉が広まって、多くの人が堂々と推しを言えるようになりました。その環境下で、「降幡 愛が推しである」と皆さんが広めてくれようとしていると最近強く感じています。例えば、私は自分の好きな音楽をやっているだけなのに、「ふりりんを知らない友達をライブに連れてきました」と言っているファンの方がいて、すごく愛されているなと感じるんですよ。
だから、これからも皆さんに愛してもらえるように、皆さんに寄り添っていきたいと思っています。「ふりりんはそのままでいいんだよ」と言ってくださるので、自分を貫きつつ(笑)。もっと皆さんの「こういうのはどう?」「ああいうのはどう?」と思っていることを聞かせてほしいです。
羽賀こはく
横浜市出身。インタビュー記事をメインで執筆。愛猫2匹に邪魔をされながらゲームや漫画を楽しむことが生き甲斐。
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