柴田捺美
サンリオを初めとしたKAWAII文化をこよなく愛するライター兼イラストレーター。その他占い、アニメ、BLなど得意と好きを生かして幅広く執筆を行う。
編集部:
「ここからは、本日の感想や平井さんが考えるハローキティの魅力について伺います。まずは本展を見学してみて、いかがでしたでしたか?」
平井:
「いやもう、キティちゃんって、キャラクターの枠をも超え始めている存在だなと改めて実感しましたね。
キティちゃんは、日常の至るところに存在してくれているといいますか、意識せずとも必ずわれわれのそばにいてくれるじゃないですか。私にとって、まるで酸素のように欠かせない存在であり、いつも幸せを与えてくれる。『愛』そのものの象徴でもあるなと思うんですよね。
50年の歴史を学ぶことができたのはもちろんですけど、キティちゃんの存在の大きさを改めて実感できた、すてきな展覧会でした」
編集部:
「そもそもの話ですが……。平井さんがハローキティをはじめとするサンリオキャラクターたちを好きになったきっかけは、何だったのでしょう?」
平井:
「最初は、芸人仲間である(メイプル超合金の)カズレーザーと飲んでいた時に『ファラオさんがサンリオ好きだったら、キャラが立って面白いかもね』と言われて、公式HPに掲載されているキャラクターの一覧を見てみたのがきっかけでした。6年くらい前のことでしたね。
そうしたら、『バニー&マッティ』に心を奪われて。たしか年代別でページを見ていて、最初の方に出てきたんじゃないかな。そのほかにも『ゾウ自転車』とか『笑う女』とか、芸人として思わずツッコミたくなるような個性的なキャラクターたちがたくさん出てきて、「一体どんな子なんだろう」と調べていくうちに、気が付いたらサンリオにハマっていました。
一番の推しキャラとしてはクロミさまなのですが、やっぱりキティちゃんはサンリオを代表する存在としての魅力が、個人的にはあると思っているんですよ。」
誕生日と20周年おめでとうだけ言いに。#ピューロアンバサダー #世界クロミ化計画 #PROTEINBAR pic.twitter.com/nGLauzt8lB
— 平井“ファラオ”光【芸人/大人のお笑い/馬鹿よ貴方は】 (@hirapoyopharaoh) October 29, 2024
編集部:
「ハローキティ=“サンリオを代表する存在”としての魅力に気付いたのは、何かきっかけがあったのですか?」
平井:
「(サンリオピューロランドで上演中の)『Miracle Gift Parade』でハローキティがゴンドラに乗って登場するシーンがあるのですが、その姿を見て合点がいったんですよね。『これこそが、日本のKAWAII文化を牽引しているハローキティだ』と。
出てきた瞬間、雰囲気が変わると言いますか、キティちゃんが纏っているオーラがすごいんですよ。
初めてそのパレードを観た時から、キティちゃんに対しては『かわいい』という感情に加えて、リスペクトの気持ちが加わったような気がします。」
編集部:
「リスペクトの気持ち……ですか。確かに、50年以上愛され続けているキャラクターは稀有ですよね」
平井:
「キティちゃんが50年以上、たくさんの人から愛され続けてきた理由として、単なるキャラクター的な魅力に留まらない、KAWAII文化そのものを象徴する存在になりつつあるからだと思っていて。
担当デザイナーさんが頑張ってキティちゃんを育てあげてくださったのも大きいと思うのですが、そういう文化全体のアイコン的な役割を果たしているからこそ、ここまで長く愛されるキャラクターになれたのだと思うんです」
平井:
「日本が誇るKAWAII文化を世界に発信していくうえで、誰が先頭に立つかという話になったら、やっぱりキティちゃんしかいないと、個人的には考えていて。
私の勝手な願望を述べるとすると、KAWAII文化を国の重要無形文化財として指定して、キティちゃんには生きる国宝・第1号になってほしい。そのくらい、尊敬している存在です」
編集部:
「平井さんにとって、ハローキティはもはや生きる国宝と言っても過言ではないのですね。最後に、そんなキティへ伝えたいことは?」
平井:
「そうですね……伝えたいことはたくさんありますが、なんかもう、キティちゃんは『そのままでいてくれれば一番』だと思っていて。
これまでも、これからも、永遠に必要とされる存在じゃないですか。50年と言わず100年、150年と続くキャラクターであってほしい。だから、とにかく無理せずに頑張ってほしいなと思うんです」
平井:
「誕生から50年もの間、クロミさまやメロディちゃん、シナモンくんなど、すてきな後輩キャラクターたちもたくさん登場してきました。彼らと“なかよく”支え合いながらね、休める時はしっかりと休んで、キティちゃんらしくマイペースにやってもらえればいいなと思っています」
(取材・執筆=柴田捺美、撮影=井上ユリ ※展示物の一部写真はオフィシャル素材より)
【会場】東京国立博物館 表慶館 (東京都台東区上野公園13-9)
【会期】2024年11月1日(金)~2025年2月24日(月・休)
【開館時間】9:30~17:00 金曜・土曜は19:00 まで(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜日(祝日または休日の場合は開館、翌日休館。2月10日(月)は開館。)
12月17日(火)、12月26日(木)~2025年1月1日(水)は休館。 ※12月24日(火)、12月25日(水)は表慶館のみ開館
【観覧料】一般 2,000円(1,800円)、大学⽣・専門学校⽣ 1,800円(1,600円)、
中学⽣・高校⽣1,600円(1,400円)、小学⽣ 1,000円(800円)
※価格は税込み。( )内は前売料金。前売券は10月31日(木)までの販売。
※未就学児、障がい者とその介護者1名は無料。入場の際に障がい者手帳等をご提⽰ください。
※本展の入場券で観覧日当日に限り、総合文化展(常設展)もご覧になれます。ただし、総合文化展の開催日に限ります。
※開催情報は変更になる場合がございます。最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。
【主催】東京国立博物館、Hello Kitty展東京実行委員会(日本テレビ、サンリオ、電通、ぴあ、TMエンタテインメント)
【協賛】富国⽣命保険相互会社、ブラザー工業株式会社、TOPPANクロレ株式会社
【協力】TOKYO MX
【展覧会公式サイト】https://hellokittyexhibition.com/
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/hellokitty_exh/
【Instagram】https://instagram.com/hellokitty_exh/
公式
©2024 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP650123
柴田捺美
サンリオを初めとしたKAWAII文化をこよなく愛するライター兼イラストレーター。その他占い、アニメ、BLなど得意と好きを生かして幅広く執筆を行う。
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