曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
実弥の気持ちも玄弥の気持ちも、どちらも理解できるという人がきっと大多数のはず。ままならない二人の思いやりを、歯痒く思う視聴者もおそらく多いことでしょう。
強い信念の上でお互いを思いやるにもかかわらず、すれ違い続けてしまう不死川兄弟。彼らが真に分かり合える瞬間は、激動の鬼殺の日々の中にはたして訪れるのでしょうか。
通常鬼殺隊に入隊する際は、一定の呼吸の剣技を修行し、最終選別を突破した後、自らの日輪刀を手に入れることが必要最低限の条件です。ですが玄弥はどれだけ修行を行っても、呼吸の剣技が習得できませんでした。
最終選別こそ突破していますが、試験での合格条件は「七日間藤襲山の中で生き延びる事」だけ。つまり裏を返せば呼吸を習得していなくとも、試験自体は突破可能なのです。
どれだけ最終選別を突破しようと、当然呼吸が使えないのであれば実戦で鬼を倒すことはできません。しかし思い返せば作中には彼のように、様々なハンデを抱える人物が他にもいますね。
腕力がなく鬼の首が切れない蟲柱・胡蝶しのぶ。彼女は毒殺という方法を編み出し、柱に上り詰めるのみならず薬学にも精通した稀少な戦力となりました。
剣士としての才能がなく日輪刀の色が変わらなかった、炎柱・煉獄杏寿郎の弟・千寿郎。
彼もまた剣士の道こそ諦めましたが、持ち前の器用さで炎柱の書を修繕し、別の方法で鬼殺隊や炭治郎たちを手助けしています。
呼吸の才覚が足らず、剣士になれなかった玄弥。そんな彼が選んだのは、“刀以外の武器で戦う”道でした。
日輪刀に使う特殊な鉄を弾丸にし、前例のない銃を用いる隊士となった彼。また鬼を食うことで力を増強し、鬼に近い頑丈な身体を得られる特異体質も、幸か不幸か彼が戦場に立つための後押しになっています。
曽我美なつめ
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