曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。
両者の直接的な対面はありませんでしたが、青子もまた今回の劇場作にはちらっと登場! その点からも、主題歌を聞いてこの二人の存在が頭をよぎった人もきっといたはず。
幼馴染であり互いに想い合いながらも、それぞれ相手の想いには気づいていない二人。警部の父親は長年怪盗キッドの専任捜査官として彼を追っていますが、青子もまた快斗が怪盗キッドとして活躍している事などまったく気づいていません。
彼らがメインで登場する原作でもある『まじっく快斗』では、勉強や運動を競いつつも、様々な面でいつも青子より快斗の方が一枚上手であると描かれています。
この二人の場合は「遠く離れた場所で何をしているかわからない相手を想う」というニュアンスと同時に、「<あたし>は<あなた>に適わない」という意味合いでも、主題歌の印象的なフレーズを読み取ることができるかもしれませんね。
このように、『名探偵コナン』シリーズに登場するカップルたちの女性側の心情を彷彿とさせる楽曲となる「相思相愛」。ですがそれ以外にも今曲には、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』とリンクするポイントがたくさんあります。
まず歌詞においておそらく最も印象的なのは、一番の最後のフレーズである「月と目が合って笑う」という箇所。エンドロールで主題歌を聴いた際、ストーリー中の重要な鍵となるワードに、つい反応してしまった人もいたことでしょう。
さらに映画を見た後は、楽曲のPVも併せて視聴するのがオススメ。
夜景、飛行機、そして花吹雪。映画の内容を思い起こすような要素が、歌唱するaikoさんの姿とあわせて、映像にはたくさん盛り込まれていますね。
一方で映画を知らない人も「遠くにいる人を想う歌詞」と飛行機の要素から、コナンシリーズに登場するカップルとはまた違ったシチュエーションで、思い合う離れ離れの二人のストーリーを想像できるはず。
楽曲だけが好きな人も、映画と併せて好きな人も、どちらも曲と歌詞の良さを楽しめる。様々な解釈ができる点も、曲の魅力のひとつであることでしょう。
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の物語を、主題歌として彩るaiko「相思相愛」。映画をまだ見ていない人も楽しめる楽曲ですが、映画を見た後は隠された魅力をもっと楽しめる、そんな1曲ともなっています。
まだまだ大勢から話題を集める映画と併せて、作品にぴったりの主題歌にもぜひ注目してみては。
(執筆:曽我美なつめ)
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