オタク女がドイツで「推し活」してみたら…グッズ予約に敗北し、イベント視聴できずショックで寝込んだ。痛バつくるのもめっちゃ大変!

自分の好きなアニメのキャラクターやアイドル、俳優など自分が夢中になっている対象「推し」、そんな推しを応援する活動「推し活」。空前の推し活ブームの日本では、いまやオタクだけの概念ではなく一般的にも広く使われるようになりました。

では、海外のオタクはどのように「推し活」をしているのでしょうか? 「11月4日(いい推しの日)」にちなみ、オーストリア在住のオタクライターがドイツ語圏の推し活事情を【前後編】で調査。【前編】の今回は海外に移住した筆者が体験した「推し活」についてお伝えします。

オタク女がドイツで推し活してみた

推し活といえばコンベンション。お金を払えば推しに会える!

日本ではほぼ毎週のようにアニメのライブや舞台挨拶、舞台などが開催されていますよね。ドイツ・オーストリアのオタクも「推し活」のひとつとしてイベントへ足を運ぶのですが、声優や役者が登壇するような作品単独のイベントは基本ありません。『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』など世界的人気作品のイベントが稀にある程度です。

こちらでいうイベントといえば、多くのアニメ・漫画ファンやコスプレイヤーが一堂に会するコンベンション。

ドイツでいうと、今年18万人以上の来場者数を記録したドイツ最大級のアニメコンベンション「DoKomi」、2023年には梶浦由記さん、2024年には山口勝平さんもゲストで登場した「AnimagiC」などが挙げられます。フランスへ足を運べば、さらに大きなコンベンション「Japan Expo」にも行けますね。そのほか街単位で開かれている小さなアニメイベントも多々あります。

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Meet&Greetと呼ばれる握手会は、だいたいコンベンションなどで開催されているようです。握手会は基本的にチケットを買えば参加できるそうで、とあるイベントで開催されていたドイツの声優の握手会では、1~2分の間に一緒に写真を撮るのに20ユーロ、自撮りなら15ユーロ、ボイスメッセージは30ユーロなど……。

握手会のためにCDを何枚も買って抽選に応募して当選祈願する日本人からしたら何ともうらやましい限りです……! ただ、もちろんチケットの数に限りがある場合やVIPチケットが必要な場合も。

アニメショップの品揃えはイマイチ。数ヵ月待つことも

推しのグッズと一緒に出かけたり、推しで部屋を埋めたり……推し活に必要不可欠なグッズ購入事情はどうなっているのでしょうか。

ドイツ・オーストリアもある程度大きな街であれば、アニメ・漫画ショップがあることがほとんど。ただし店数は少なく、品ぞろえは日本と比べるとかなり劣ります。当然といえば当然ですが……。日本のように、推し活として大量のグッズで痛バを作るなんてことは容易ではないかもしれません。

グッズも漫画も、最新のものは基本的にショップでは手に入りません。日本語が読めるのであれば、漫画の最新巻はオンライン上で買って読むことも可能です。英語版やドイツ語版を待つとなると、人気の作品でも日本の発売から少なくとも数ヶ月は待つのが一般的です。

筆者が去年まで住んでいたドイツの街の漫画ショップ

筆者が去年まで住んでいたドイツの街の漫画ショップ

漫画は大型本屋チェーン店にもあります。筆者の現在住んでいる街の本屋には漫画コーナーがかなり広めに用意されており、グッズもちらほらと見受けられます。最近よく見かけたのは『SPY×FAMILY』と『呪術廻戦』のグッズ、さすがの人気!

なお、同人誌は基本的に売っていないので通販を利用する以外ありません。アニメコンベンションでは時々売っていることがあるようです。コンベンションはいわゆる即売会的役割を果たしている面もあるのですが、売られているのは基本的にイラストやグッズ関連がほとんどです。

街の「アニメクラブ活動」でオタク友達と出会える

推し活をするにあたって、オタク友達がいると楽しさも倍増! 一緒にイベントに参加したり、推しについて語り合ったり……。日本ではリアルの知り合いのほかに、XやInstagramなどのSNSやオフ会などで知り合う機会が多いですよね。ドイツ・オーストリアはどうでしょうか?

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ヤマコシ ショウコ

フルート奏者兼Webライター。好きなショタは小夜左文字、アイドルはランカ・リー、RPGはドラクエ。

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