「もしデスノートを手にしたら“二次元の登場人物の名前”を書いてみたいです!」L役・髙橋颯インタビュー|「デスノート THE MUSICAL」

髙橋颯さんがL役、村井良大さん&甲斐翔真さんによるダブルキャストが夜神月役を演じる「デスノート THE MUSICAL」
もはや説明は不要ですが、大場つぐみさんと小畑健さんが手掛けた人気コミックを原作として、2015年には日本キャスト版・韓国キャスト版で上演、日本では2017年に再演されました。

2020年1月20日(月)から2月9日(日)にかけて、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて上演される本作は、オール新キャストとして注目を集めています!

開幕に先立って、L役・髙橋颯さんのインタビューをお届けします。
夜神月役の甲斐翔真さんインタビューと合わせてお楽しみください! 

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L役髙橋颯インタビュー|「デスノート THE MUSICAL」写真画像numan1

▲Lを演じる髙橋颯さん。

髙橋颯「デスノートを手にしたら、2次元の世界で試したい!」

――L役に決まった時のお気持ちを教えてください。

髙橋颯:クリエイティブチームの皆さんの前でお芝居と歌を披露させていただき、最終的に決まりました。もともとデスノートは大好きな作品で、そのなかでも2006年に公開された映画版でLを演じた松山ケンイチさんのモノマネをするくらい彼が大好きだったので、とても嬉しかったです。

――Lは髙橋さんと“近い存在”だと公式コメントで語られていましたね。どのような点が近いと思いましたか?

Lの“寂しがりや”な部分が僕と似ているな、と思います。よく周りから「なんでデスノートの登場人物のなかで月(ライト)派じゃなくてL派なの?」と聞かれてきたのですが……。月とLを比べれば、月はかなり強気で、クラスの中心にいるようなタイプ。
僕は、クラスメイトと積極的にコミュニケーションを取る性格ではなかったし、インドアな生活を送っていたので、そういう意味でもLは僕と似ているな、と思いました。

――映画・アニメ・ドラマとさまざまなメディアに展開されていますが、Lを演じることが決まって、見返しましたか?

髙橋颯:もちろんです! 映画公開当時は僕も幼かったし、命を扱っている作品ということもあり「デスノートの世界って難しいな」と思っていたのですが、より深く読み取れるようになった気がします。
たとえば、リュークをはじめとした“死神”や、“デスノート”という設定、そして、そのファンタジーの世界で頭脳明晰なLがかっこいいと思って観ていたのが、可愛さを感じるようになりました。母性本能をくすぐられる、というか……。

――具体的に、どういうところに母性本能を……?

仕草です。松山さんが演じられているからかもしれませんが、指を咥えるときは赤ちゃんのようで(笑)。
また、Lは両親がいなく右腕であるワタリに育てられたのですが、そういった背景を知り、切なさも感じて……。甘えん坊なのは、幼少期の経験があるからかな、とか考えられるようになりました。僕自身も今でも母に「ママ〜」と甘えてしまうタイプなので(笑)。

――髙橋さんがもし、実際にデスノートを手にしたら、どのような行動をとると思いますか?

まず交番に届けるのですが(笑)、持ち主が見つからなくて戻ってきてしまったとして……。おそらく、月のように初めは信じないと思います。
でも、ひとつ試してみたいのは“二次元の世界の人物の名前を書く”こと。
たとえば「ONE PIECE」の主人公・ルフィと書いたら、主人公はゾロになるのか、とか、もし「ドラえもん」と書いたらのび太が主人公になって、ただ単にのび太がジャイアンにいじめられるだけの物語になって世界が変わってしまうのかな、とか、気になって(笑)。一度試してみたいです。

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「Lを見て、役を通して人間は変われると思いました」

――高橋さんにとって「L」はどういう存在でしょうか?

髙橋颯:漫画をはじめ、アニメ、映画、ドラマとさまざまなメディアに展開されていくなかで、きっと皆さんのなかに色々なL像があると思うんです。それぞれ印象も変わりますが、たしかに彼は存在していますよね。僕にとっては、僕を成長させてくれる存在です。

というのも、昔から僕は、誰かと話しながらでも意識が違うところに行ってしまうせいで「話、聞いている?」と聞かれてしまうことが多くて……。
もちろん聞いてはいるのですが、色々なことが同時に浮かんでいるから会話のキャッチボールを投げるテンポが遅いんです。それに悩んでいたのですが、Lを見て「ただぼーっとしているように見えるけれど、色々なことを同時に考えすぎているから言葉にできていないだけで、僕もそうなのかもしれない」と気付けて。
そこから「Lだったらどう伝えるかな」と考えて、少しずつ思っていることを口にしたら……うまく会話できるようになってきたんです。Lを通してコミュニケーション力が上がった、というか、「役を通して人間は変われる」と知りました。

――音楽監督・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランドさんとは歌稽古でお会いしたそうですが、その時の印象をお聞かせください。

髙橋颯:大らかで優しい方でした。僕のミュージックビデオもチェックしてくれていて、音楽について、デスノートについて、通訳の方を通して色々なお話をしたのですが、そのなかで“トランポリン”というキーワードが出てきたんです。
「歌は子音というトランポリンに乗って、次の母音を高く綺麗にジャンプさせる」と。日本語の曲を歌うときって、舌先が喉にこもってしまいやすく、歌いづらいんです。なので、アドバイスをいただいてその場ですぐ実践してみたら、喉を痛めずに声が出て……。まさに、魔法のようだなと思いました。

――シンガーとして活躍されている髙橋さんならではの思い出ですね。

そのとき、もうひとつアドバイスをいただいて。僕の思う“ミュージカルっぽい歌声”で歌ったら「それは颯くんのLじゃないよ。もともと持っている声のまま歌ってよ」と言ってくださったんです。
普段僕が歌うようなJ-POPはひとつの音符で複数の文字が当てられていることが多いのですが、ミュージカルはひとつの音符に対して当てられている文字もひとつが多い。ミュージカルの方が“トランポリン”が少ないからこそ、うまく使いながら綺麗な音を出すために頑張ろうと思いました。

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「甲斐くんの第一印象は“背が高い”でした(笑)」

――W主演・村井さんと甲斐さんとは初共演となりますが、第一印象を教えてください。

髙橋颯:甲斐くんと先にお会いしたのですが「背が高いな!」と思いました(笑)。あとは、歌声を聴いていくなかで「歌が上手いな」と。もともと映像で活躍されているイメージがあったのと、初ミュージカルと聞いていたので、どのような歌声なのだろうと思っていたのですが、すでに発声がしっかりしていて、ピッチやリズムといった基礎もしっかりしていて……。甲斐くんの歌声を聴いて「僕も頑張ろう」と思いました

――村井さんはいかがですか。

村井さんは、レコーディングのときに初めてお会いしたのですが、率直に「月そのものだ」と思いました。それと、とても素敵な先輩だな、と。言葉ひとつとってもそうですし、僕たちに対する気遣いもそう。まだあまり話せていないのですが、これから色々なことを教わりたいです。

――それでは最後に、開幕へ向けた意気込みをお願いします。

オール新キャストとして、これまでとはまた違った魅力を出していくので、ぜひ劇場に遊びに来ていただけたら嬉しいです。皆さんの持っているL像を裏切らないようにしつつ、自分なりのLを演じられるよう、役作りも稽古も頑張っていい作品を作っていきますので、応援よろしくお願いいたします!

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まとめ

「Lのポーズをお願いします!」とお願いすると、すぐにポーズを決めてくださった髙橋さん。Lの大ファンということで、どのような姿が見られるのか、開幕まで待ちきれません。

月役・甲斐翔真さんのインタビューも合わせてご覧ください!

髙橋颯
プロフィール
1998年5月8日 埼玉県出身。2018年9月からシンガーとしてソロ活動を始め、1st EP『WHITE』はiTunes総合アルバムチャートで4位を獲得。本作でミュージカル初出演。

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公演概要 『デスノート THE MUSICAL』

公演概要 『デスノート THE MUSICAL』

■東京公演
期間:2020年1月20日(月)~2月9日(日) ※静岡、大阪、福岡公演あり
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
主催:日本テレビ ホリプロ
企画制作:ホリプロ

■スタッフ
音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:栗山民也
作詞:ジャック・マーフィー
脚本:アイヴァン・メンチェル
翻訳:徐賀世子
訳詞:高橋亜子
音楽監督・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド
音楽監督:塩田明弘
美術:二村周作
照明:勝柴次朗
音響:山本浩一
衣裳:有村淳
ヘアメイク:鎌田直樹
映像:上田大樹
振付:田井中智子
歌唱指導:ちあきしん
演出助手:豊田めぐみ
舞台監督:加藤高

■キャスト
村井良大 甲斐翔真 髙橋颯
吉柳咲良 西田ひらり
パク・ヘナ 横田栄司 今井清隆

川口竜也 小原悠輝 金子大介 鎌田誠樹 上條駿 長尾哲平 廣瀬真平 藤田宏樹 本多釈人 松谷嵐 渡辺崇人
石丸椎菜 大内唯 コリ伽路 華花 濵平奈津美 妃白ゆあ 町屋美咲 湊陽奈 森莉那

■公演詳細
https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/

■作品公式SNSアカウント
Twitter/Instagram:@dnmusical

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社

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numan編集部

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