杉江大志「加々美にとって有賀(井澤勇貴)はたったひとつの光」|映画『メサイア ―幻夜乃刻―』インタビュー

作品ごとにハードルがどんどん高くなる!?

――舞台『メサイア ―鋼ノ章―』(2015年上演)で初登場した加々美は、杉江さんにとってもこれまでのキャリアで一番長く演じている役柄に。その中で、キャラクターの変化を感じている部分はありますか?

杉江  僕が作品ごとに大きく意識して変えているということはないんですが、加々美自身は少しずつ、心が成長していますね。元々は多分、色んなものを失って、からっぽになったところに暗いものばかりが入っていたんですが、そこへ有賀という光がひとつだけ差してきて。

その光が、作品ごとに少しずつ大きくなっていって、今となってはどんな闇が入ってきても、その光がひとすじでもあれば立っていられる人間に成長したんだな、と思います。

――加々美と有賀の卒業ミッションが描かれた舞台『メサイア―悠久乃刻―』(2017年上演)は、2人にとっての大きなターニングポイントだったと思います。

杉江  加々美って、初めて『メサイア』に登場した頃は、もっと明るい子だったと思うんです。でもそれは、自分の中の闇を隠すための明るさだった。

そのあとに舞台『暁乃刻』(2017年)で、自分を守るための壁だった明るさが少し崩れて、その壁を壊した向こう側まで有賀が入ってきたのが舞台『悠久乃刻』(2017年)。そこからさらに一歩を踏み出すことができたのも、舞台『悠久乃刻』だなって思います。

――杉江さん自身もシリーズ初登場時からキャリアを重ねてきていますが、作品ごとにどんどん難しいことが要求されるようになっているのでは?

杉江  そうなんです! アクションもですし、もちろんストーリーの面でも。誰の仕業なのかは知らないですけど……脚本の毛利 (亘宏)さんのせいかなって!(笑)

――どんどん、毛利さんからの期待が大きく(笑)。

杉江 毎回、本当に「前回はなんとかクリアしたな」って思うのに、また新しい作品になると、とんでもない壁が用意されていて(笑)。前作を超える、ものすごい心の葛藤を毛利さんが投げつけてくるんです。それは多分、一つ前の作品の時にぶつけられていたら、もしかしたら演じ切れていなかったかもしれないし、表現できなかったかもしれない。でも、そのおかげで成長できたなとも感じています。

周りの先輩たちからヒントをもらっている

19 件
  

この記事のタグ

Comment

コメントはまだありません

編集者一覧

  • 小日向ハル
  • 二階堂宗一郎
  • 結城まひろ
  • 佐伯圭介
  • 白鳥雅
  • 乙女企画とは