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今回は3月7日の公開を前に、本作に出演した中村優一さんにインタビュー! 中村さんが演じるのは、ミタに無理難題を押し付ける“クズ”町長の丸山。本記事では、初めて挑戦した役柄への想いを語っていただきました。
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中村 ネタバレ無しで言うと“お坊ちゃま”。……それよりもマンガ『おぼっちゃまくん』(小林よしのり著)に登場する“びんぼっちゃま”に近いかな(笑)。
――(笑)。“びんぼっちゃま”は前半分だけ高価なスーツで後ろ姿は丸裸というキャラクターですね。
中村 彼はいい子だし丸山もそんな服装していませんが(笑)。丸山は一見すると威厳があるのに中身がない、表と裏のギャップがあるという意味で似ています。
中村 「強い女性に叱られたい」という飯塚監督の欲望が乗っているんじゃないかな(笑)。でも、これって結構現実的。現実社会もこんな感じじゃないですか。プライベートでも社会でも女性に叱られて尻に敷かれるのが男で、いつの時代でも引っ張っていくのは女性だと思っています。
――もともと飯塚監督の作品がお好きだったそうですね。
中村 『踊ってミタ』もそうですが、飯塚監督の作品は、ちょっとダメな奴が叩かれて叩かれて強くなっていって、最終的に大人数で何かに挑戦する……というストーリーが多いんです。僕も学生のとき、「みんなでやろうよ!」というノリが好きだったんですけれど、それって大人になってから生まれるのではなく、育つ中で芽生えてくるものなのかなと。
大人になってからこういうノリってなかなか恥ずかしくてできないじゃないですか(笑)。そう考えたとき、飯塚監督も似たような学生生活を送っていたのかなとか、憧れていたりする部分があるのかなと共感します。
中村 続けるなら自分が好きなものがいいですよね。オモチャとかフィギュアかな。家にあると量が増えていくのを躊躇して買い渋ってしまうんですが「コンテンツにする」という言い訳があれば気持ちよく買ってもいいかなって(笑)。
ほかには自分が寝ているところを撮影してみたい。寝ている最中、激しく動いたりするんですよ。
――寝相が悪いのではなく?
中村 寝相も悪いんですけれど、夢の中で走ったら実際に足をバタバタ動かしていたりします。その様子を撮ってみたら面白そうですよね。ちゃんとカメラを3か所くらいに設置して……生配信でもいいかも!(笑) こういうチャンネルって続けることが大変で、企画も大体行き詰ってしまうけれど、“寝る”のは毎日のことだからずっと続けられそうな気がします。
中村 田舎の町興しが、“踊ってみた”というコンテンツとどう組み合わさっていくのかを楽しみにしていただければと思います。ポスターが公開されたときに、黒板前の写真だったので先生役だと思われた方もいらっしゃったみたいですが違います(笑)。僕は町長役です。丸山町長がどういう役なのかも楽しみにしながら劇場に足を運んでいただければと思います!
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【ストーリー】
スマホひとつで誰もが発信できる時代。東京で映像作家の夢破れた三田は、春野山町役場シティプロモーション課で働いていた。深刻な過疎化、観光資源なし、あるのは名物・干し芋と自然だけ。イケてるクリエイターとはあまりにもかけ離れたド田舎で、三田は現状を認められないまま腐っていた。そんな折、町を活性化しろとの町長・丸山の命令で観光動画を制作することになる。“最高にかっこいい映像作るしかねぇだろ!”
意識は高いがセンスはゼロの三田。見かねた同僚の真鍋の提案により “踊ってみた”動画作成をスタート! だが、期限はたったの2週間。集まった踊り手は、真鍋の妹で金髪ヤンキーのミネタ、盆踊り大好き外国人ダリ、そしてパラパラを踊るお爺ちゃんとその孫のたった4人...。さえないメンツに気落ちする三田は、ご当地アイドル“星いも co.”の元メンバー・古泉ニナが町にいることを知り加入を迫るが“変態”と罵られ取り付く島もない。
まとまらないメンバーに町長の無茶ぶり、町の人にも白い目で見られ制作は難航。それでも、三田の奮闘により完成が近づくなか、町全体を揺るがすネット大炎上事件が起こる。町長は辞職し、なぜか責任を問われた三田はついにブチ切れ、シティプロから逃げ出してしまう。動画制作を真鍋に押し付け“すぐやる課”に異動した三田だったが、偶然シティプロ解体の危機を知る。新町長からの存続の条件は町のイベントで“踊ってみた”を生配信し、1万人同時視聴を達成という到底無理な命令だった...。
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