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劇場版『パタリロ!』で主人公・パタリロを演じる加藤諒さんと、原作者の魔夜峰央先生にインタビューを実施。
【後編】のこちらでは佐奈宏紀さん、青木玄徳さんの際どい(!?)“あのシーン”の撮影秘話や、原作『パタリロ!』などについてお聞きしました。
INDEX
加藤
パタリロは子供だけれど皇太子から国王になるし、頭が切れる、腹黒さもある、でも憎めない感じもあるという部分は意識して演じました。観ていただいて伝わってたら良いなあと思います。
撮影した頃、僕は27歳でパタリロ自身は10歳の子供。どう違和感を感じさせないで演じるか、というのも気にしていました。
魔夜
大丈夫だよ、(映画『翔んで埼玉』で)GACKTさんも高校生役やったんだから。
加藤
そうですね (笑)。
魔夜
演じなくても、加藤くん本人がもうパタリロそのものですよ。
加藤
それをいつもおっしゃってくださるんです。(舞台の)稽古の時も「もっと自分に寄せていけば良いじゃない」とお言葉をいただきました。
魔夜
この世界にパタリロを演じられる地球人がいたか!と思いましたよ(笑)。
加藤
二人の場面は見ていて微笑ましい感じでしたが、キスに関しては積極的にやって欲しいなとずっと思っていたので、そちらもぜひご覧ください。
魔夜
以前、舞台化する時に唯一私がお願いしたのは「バンコランとマライヒのキスシーンは必ず入れてください」と言うことです。お客様が喜ぶだろうから。
加藤
アハハハ!(爆笑) 最初、全然二人(青木玄徳さんと佐奈宏紀さん)がやらなかったので、「僕はちゃんとやるけどね」って言ったら、スイッチが入ったみたいに二人がめちゃくちゃ熱いキスをし始めて。そこのこだわりはすごかったですね……!
魔夜
マライヒ役の佐奈くんが「(青木)ツネくんのキスがすごい」って言ってたね。(笑)
魔夜
変な現場だよね(笑)。
加藤
ミーちゃん先生(魔夜先生)が出演しているので、注目して探してみてください! アドリブを入れたり、素晴らしかったです。
魔夜
いつどこで出てくるのか、お楽しみに(笑)。
魔夜
やはり6割の力で描いているからではないでしょうか。肩の力を抜いて読めるのでは?肩ひじ張らず、楽に描いているからそれが伝わっているのではないかな、と思います。
加藤
ミーちゃん先生はサインを書く時にパタちゃんの顔も描いてくださるんですけど、その時もスィ~ッとリラックスして描かれてるんですよ。
──近年、また新たに“魔夜峰央”作品へのムーブメントを感じます。
魔夜
3年前に夢……というかお告げがあったんです。「2019年はクるぞ」と。そして色々なめぐり合わせで今年2019年は映画『翔んで埼玉』もこの劇場版『パタリロ!』も公開する運びとなったので、3年前からこの流れは何となく分かっていました。
加藤
この話、本当に驚きました。監督の顕作さんとも「すごい! 本当に当たってる!」と話していたんですよ。
加藤
本当に色々な世代の方が楽しめる作品になっています。何だか分からないけどクセになるという世界観だと思います。ぜひ劇場でご覧ください、お待ちしております。
それからイケメンがいっぱい出るので、自分の推しを見つけに来てください。
魔夜
良い意味で“昭和感”満載なので、昔を楽しんだり懐かしむ気持ちでお越しくださればと思います。「こういう良い時代もあったんだな、もう一回来ないかな」みたいな気持ちで楽しく観ていただけると嬉しいです。
舞台版キャストがそのまま劇場版も担当。新たに今作から参加する豪華キャストにも、ぜひご注目を。独特の空気感とぶっ飛んだ面白さは保証書付きです!
加藤諒(パタリロ・ド・マリネール8世役)
1990年2月13日、静岡県出身。
2000年『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)でデビュー。その後は個性派俳優として映画、ドラマ、バラエティなどで幅広く活躍を続けている。
主な出演作品には映画『ギャングース』、『デトロイト・メタル・シティ』、『火花』、本作品と同じ魔夜峰央原作の『『翔んで埼玉』などがある。舞台出演も多く、舞台『パタリロ!』シリーズでも主演を務めた。
2019年3月現在のレギュラー番組はNHK Eテレ『で~きた』、『ふしぎエンドレス』(声の出演)、『俳句さく咲く!』、SBSの『イブアイしずおかエンタ』がある。
魔夜峰央(原作者・出演)
1953年3月4日、新潟県出身。
1973年に『デラックスマーガレット』秋の号(集英社)に掲載された『見知らぬ訪問者』で漫画家デビュー。78年に発表した『ラシャーヌ!』からギャグ漫画家に転向し、同年『花とゆめ』(白泉社)で『パタリロ!』の連載を開始する。
同作品はスピンオフも生み出すほどの人気作品となり、82年にアニメ化、16年・18年には2.5次元ミュージカル化されている。現在も『マンガPark』(白泉社)で連載されており、2018年11月にはコミックス100巻を発行している。
常春の国マリネラ王国の皇太子パタリロ・ド・マリネール8世が、側近のタマネギ部隊を引き連れて大英帝国にやってく る。
パタリロの前に現れたのは、ボディガードを任命されたバンコランと、謎の美少年記者マライヒ。権力争いで命を狙われているパタリロを中心に、美少年たちの耽美な世界が繰り広げられる。
やがて舞台はマリネラ王国、銀河系宇宙、埼玉県春日部、バンコランの 過去にタイムスリップなど、時空を超えて縦横無尽に駆けめぐるのだが・・・。
2019 年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/103 分
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会 2019
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