numan編集部
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進藤学さん(以下、進藤):顔合わせの時に目配せだけで会話しました。
汐崎アイルさん(以下、汐崎):改めて「よろしくね」みたいな会話をすることはなく……。
進藤:言葉なんていらないんですよ。
汐崎:(笑)。ようやく道が交わったかという感じです。限りなく近いところにはいたんですけど、共演がありそうでなかった。衛星の軌道かよってくらい動線がギリギリ交わらない!
だからこそ今回こうやって共演できることがありがたいです。一期一会はいつでも特別ですけど、10年近くの時を経て、またご一緒できるご縁があるのはとっても嬉しいことです。
進藤:お互い、いい意味で"相変わらず"で。ポジティブな意味で「変わってないね!」と言い合えます。とはいえ、それぞれの10年の積み重ねはやっぱりある。色々とあったことも含めての「変わらないね」という結論ですね。
汐崎:お互いに察する能力が高いから、お互いの“色々”を察するよね。
進藤:察し過ぎて面白くなっちゃう。
汐崎:そう、だから本当に本当に言葉がいらない関係ってやつです。
汐崎:あくまで演じる側としての意見ですが、2.5次元、舞台、アニメと、ジャンル分けをされてしまいますけど、僕にとっては全部同じ”芝居”なので……。
みなさんが“2次元”と“3次元”の中間の、心地いいところを差した作品を”2.5次元”と呼んで楽しんでくださるのは嬉しいんです。でも僕ら役者、作る側は”2.5次元”って区別しちゃダメだなって思っているんですよ。
進藤:うんうん。
汐崎:僕らは“2次元”とか“3次元”とか考えずに「その作品で、自分に与えられた役の人生をちゃんと生きる」ということを大切にしていればいい。例えば、原作がないストレートの舞台でも世界観や人物設定が”2.5次元”よりもファンタジーなものもあれば、逆に限りなく生々しい現実的な題材の”2.5次元”もあるし……。
仮に”2.5次元”とそうでない芝居の違いを探すとすれば……例えば原作がアニメだった場合、先に演じている声優さんがいらっしゃるから、その方のお芝居を汲んだ上で演じる必要がある点かと思っています。
でもそれだって、何かの再演や、繰り返し演じられている戯曲でも同じですよね。基本的にはお芝居であり、自分の作品と自分の役を愛することは変わらないです。
……すみません、熱弁しちゃって!
自分の役を台本から“3次元”の世界に起こしてくるのが僕らの仕事なので、どの舞台でも、役者として自分の演じるべきことをしています。 僕の場合は、最終的にあわよくば自分側にキャラクターを寄せちゃう。
汐崎:それが、がっくんがそのキャラクターを演じる意味だもんね。 僕は原作があってもなくても、作品とキャラクターを愛して演じていますが、今回の『ダメステ』でも、原作の『DAME×PRINCE』とクロムのことを好きになって、愛情を持ってお芝居しています。
その結果、僕よりもゲームをプレイされているであろうみなさんが観た時に、「そうそう、これが観たかった」って思ってもらえたら嬉しいです。 ……でも、難しいよねー。
進藤:この前、大先輩に「“2.5次元”って括られるけど、昔からある歌舞伎や浄瑠璃だって原作があるのに、今更なあ?」っておっしゃっていて、そうだよなと。
考えだすとますます境界線が曖昧になってくるけど、これだけ”2.5次元”って言葉が流行って、それが劇場に足を運ぶきっかけになるということはすごいことだし、ありがたい。”クールジャパン”のひとつなのかもなって思いますね。
汐崎:きっとこれからも残っていくコンテンツになると思いますが、観る方にも、作る側の方にも、“2.5次元だから”という境界線は作ってほしくはないなって常日頃から思っています。
進藤:ミリドニアはエネルギーを放出するお国柄。対してセレンファーレンはエネルギーを吸い込む人間たちが集まっているなって。リオットは冷静に王子たちを制しているようですが、その制し方も「エネルギーを出して制す!」みたいな……。
汐崎:確かに、ミリドニアの人たちは出力型だよね。
進藤:ミリドニアは、まずナレク(滝澤諒さん)が分かりやすくドーンって前に出てて、リオットも守っているようでエネルギーを放出してて、ヴィーノ(松本祐一)は「お花ちゃーん」って女の子に向かっていく飛び道具みたい。例えるならミリドニアは“飛び出す絵本”です!
汐崎:セレンファーレンはリュゼ皇子(大見拓土さん)がいて、引きこもりのメア皇子(三原大樹さん)がいて……静かで清廉されたイメージですね。(大見)拓土も、(三原)大樹も芝居についてすごく真剣で、色々なプランを考えてきています。ただね、この2人、すっごい野球が好きで、ずっと野球のフォームの話をしてる(笑)。
進藤:あ、してるしてる!
汐崎:僕もちある程度は野球のルールやチームが知ってるんですけど、それでも何を話してるのか全然分からない! 「このフォームのこのバッドの振り方はどこどこのチームの誰で」みたいな話をずっとしてて(笑)。本当の兄弟みたいに仲良しな2人です。
進藤:拓土が大樹にずっと野球のフォームをやってみせていて。「大樹、絡まれてるのかな?」って心配して見てたら、めっちゃ楽しそうにしてるんだよね。稽古場におもしろ野球Tシャツみたいなの着てくるし(笑)。
汐崎:突然、拓土と大樹がハイタッチをし始めたことがあったんですよ。「どうしたどうした!?」って戸惑ってたら、どうやら野球のフォーム当てクイズで正解したらしくて(笑)。そんな皇子たちを可愛いなあと思いながら見守っています。
進藤:最年長の僕が皆より圧倒的に動きまわっていて、運動量がとてつもないです。何歳になっても汗キャキャラなんですけど……(噛む)。
汐崎:汗かきキャラね(笑)。
進藤:汗キャキキャラ……これ、このまま書いてください(笑)。 この1年、佇んで威圧するような悪役やどっしりかまえたキャラクターばかりを演じさせていただいていたのですが、まさか1年の終わりにこんな汗びっしょりになるとは!
でも、動いて汗を流すというのは気持ちがいいですね。生きている感じがします。最年長がたくさん動き回る姿や殺陣のシーンを中心にぜひ観ていただきたいです。最後まで怪我なく、健康に頑張ります!
汐崎さん:稽古をする中でキャラクターや世界観のベースを作りつつ、色々なことにチャレンジしています。キャスト全員が自分のキャラクターや国にについて、じっくりと考えながら作りこんでいますので、細部まで見どころ満載です。
本番は皆で、より”わちゃわちゃ”出来たらと思っています。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら幸いです。そして舞台をきっかけに、ぜひアニメやゲームにも興味を持っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
■DATA
歌劇派ステージ『ダメプリ』 | |
---|---|
公演日程 | 2018年12月1日(土)~12月9日(日) |
会場 | AiiA 2.5 Theater Tokyo |
キャスト | ナレク 役:滝澤諒 ヴィーノ 役:松本祐一 リオット 役: 進藤学 リュゼ 役:大見拓土 テオ 役:橘りょう ルオーシュ役:徳山秀典(友情出演) ハディ役:馬庭良介 |
アンサンブル | 畑中ハル、岩佐祐樹、井伊亮太、春山航平、髙野真器、古張和貴 |
原作 | DAME×PRINCE(NHN PlayArt株式会社) |
原案 | NHN PlayArt株式会社 |
演出・脚本 | 八十島美也子 |
音楽 | 中村博 |
振付 | 田中むねかず |
公式サイト | https://www.damepri-stage.com/ |
公式ツイッター | @damepri_stage |
主催 | DAME×STAGE製作委員会 (ムービック / サンライズプロモーション東京) |
Copyright | ©DAME×STAGE ©NHN PlayArt Corp. |
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