電ファミ編集部
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個人ゲーム開発者であるroccay氏は、地球最後の研究者と共にサバイバルし、謎の黒い天体を調査するホラーアドベンチャーゲーム『稗子』(英題:The Dream Of A Cockspur)の体験版を配信中だ。
本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年内に発売される予定だ。
『The Dream Of A Cockspur』は6人の地球最後の研究者が訪れた島でサバイバルをしながら、黒い謎の惑星を調査するアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは調査員のひとりとして島を探索したり、他の研究者と交流しながら黒い惑星や不可解な謎を解き明かしていく。
ストアページやトレーラーの概要欄によると、ジャンルはホラー/SF/ラヴクラフトゲームとされている。体験版ではイントロダクションやガイガーカウンターを使用する描写などからポストアポカリプス風の世界観も作中に組み込まれていることが伺えた。
本作の最大の特徴は、超現実的なアートワークだろう。作中ではイラストと実写フッテージが併用され、古典的なクレイアニメのようなアニメーション演出も多用される。くわえて、通常の人間であるはずの登場人物が奇妙なオブジェクトのようにビジュアライズされていたりと、まさにシュルレアリスム芸術にみられる「コラージュ」のようなアプローチが作品全体で駆使されている。
ゲームの形式自体はオーソドックスなポイント&クリックアドベンチャーゲームの形式だが、視覚的なアプローチにより本作ならでは魅力を味わえそうだ。
ゲームプレイは、マップを探索してアイテムを収集し、登場人物と会話をしたり、パズルを解いて行く手を阻む障壁を踏破していくことが中心となる。アイテムを組み合わせたり、道中に配置されたヒントを見逃さないことがスムーズな探索を行うカギとなるだろう。
とはいえ、サバイバルを目的とした探索のなかでは謎の存在が攻撃してきたり、人間の腕が地面から発掘されたりとかなり不穏である。
主人公たちが島でサバイバルすることを余儀なくされる理由は「移動手段である漁船が故障した」ことだが、故障の原因も分からない。体験版の時点では不明だが、正式版ではプレイしていくことで禍々しい数々の謎に隠された真実に期待が高まる。
音楽は中国の長春を拠点とするプロデューサーのYikii氏が手掛けている。Yikii氏は中国の伝統的な音楽やインダストリアルポップ、エレクトロニカ、デコンストラクテッド・クラブ、アニメソングを彷彿とさせるボーカルワークなど、様々な手法を統合したダークな楽曲を多数手がけるミュージシャンだ。
今作ではゲームの歪な雰囲気にマッチしたダーク・アンビエントやインダストリアルなエレクトロニカなどを提供している。アンダーグラウンドな音楽シーンで活躍するミュージシャンと、尖った魅力を放つ本作のシナジー効果も大きな見どころだ。
Yikiiの楽曲
興味がある読者は体験版をプレイし、ウィッシュリストに登録して続報や発売を待とう。
Steam:稗子 The Dream Of A Cockspurはこちら開発者であるroccay氏の公式X(旧Twitter)アカウントはこちら
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