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5月16日(月)には、劇中でアカグモを演じた磯村勇斗さんと、本作の監督を務めた蜷川実花さんによる公開後トークイベントが実施され、主演の神木隆之介さんの自由過ぎる撮影中のエピソードから、蜷川監督の好きを集めたアカグモのキャラクターについて、さらにはほかの映画にはないセクシー所作指導の話まで内容盛りだくさんのトークが繰り広げられました。
INDEX
蜷川監督はアカグモが誕生した背景について「原作のキャラクターがみんな素晴らしく、役割がハッキリしている中で、何巻もある原作を短くまとめる時に、自由に動けるオリジナルのキャラクターがいたらいいなというところからスタートしています。女郎蜘蛛の手下なら、カッコいい男の子がいいんじゃないかと思って(笑)、『こうだったらいいのにな』という思いを詰め込みまくって作りました」と説明しました。
衣装合わせの段階から、蜷川監督のアカグモへの熱量は凄まじかったそうで、磯村さんは「乙女でしたね(笑)。『アカグモは私の理想を詰め込んだから!』という話も伝えていただいていて、これは何としてもしっかりと、蜷川さんが求めるものにしなきゃというプレッシャーもありましたが、やってて楽しかったです」と振り返りました。
蜷川監督の映画に参加するのは初めてですが、過去に磯村さんは何度も蜷川監督に被写体として撮影されたことがあり「好みや世界観、どういう人物が好きかといった理解はあったので、それを頭に入れながら、アカグモを作っていきました」と思いを述べました。
「僕にとっても新たな挑戦でした。色気を出していかないといけないし、ドMであり、ドSであるという二面性もあって、かなりの変態だと思うので (笑)、どう演じようか悩みもありました」と難しさを口にする場面も。
特に、撮影で2人が印象的だったとふり返るのが、お寺でアカグモが動きながらセリフを言うシーン。
磯村さんは「この広い空間で、どう演じようか? と思っていたら、実花さんが『舞台だと思っていいから。好きなように動いて』とおっしゃって、僕は(蜷川監督の亡き父親である舞台演出家の)蜷川幸雄さんとご一緒したことはなかったけど、その(演出の)感覚をいま、味わえているのかもしれないって思えました」と同シーンを通じて“世界のニナガワ”の演出を感じたと語りました。
「あそこは印象深くて、たぶん、間に合っていたら、父は絶対に好きだったろうなと思います。よく、家で『あの子はどう?』とかキャストの話をしてたんですけど、(磯村さんのことが)絶対に好きだったろうなって思いました」としみじみと語りました。
磯村さんは蜷川監督の言葉に「嬉しいです」と笑みを浮かべ「(蜷川幸雄さんは)こんな感じで演出するのかな? とか、実花さんを通して感じて楽しかったです。稽古している感じでした」と充実した表情を見せました。
一方で磯村さんは決して撮影日数が多くはない中で、長ぜりふであったり、難しい演技を求められるシーンが多く、撮影を通じて「気が抜けなかった」とも語りました。
そんな中でも、神木さんらはお構いなしに笑顔で話しかけてきたり、ふざけて磯村さんをイジッてくることもあったそう。
磯村さんは「そういう(大変な)時ほど、神木くんがニコニコしてる(笑)。あれが神木くんの良さですね。そこで暗くなって思い詰めてたら、肩の力を抜いてできなかったと思います。『今日、すごいセリフあるね〜(笑)』と神木くんが近づいてくるのが良かったです」と感謝を口にしました。
蜷川監督によると、神木さんは、長ぜりふのある玉城ティナさんに対しても「直前までふざけてた(笑)」とのこと。磯村さんは「あれが子役からやってきた余裕ですよね(笑)」と語り、蜷川監督も「バケモンですよ(笑)」と絶賛(?)しました。
蜷川監督が呼んだのは、ポールダンスの先生で、磯村さんは「クランクイン前から“セクシー担当”というのは聞いてて、蜷川さんから『色気のほう、よろしくね!』と言われてたんですけど、どういうふうにすればいいのか……色気の表現ってわからないなと。でも、蜷川さんは被写体の魅力を映し出すのが得意なので、信頼して、あまり深く考えずにいたんですが、まさか“セクシー所作指導”まで来るとは思ってなかったです(笑)」と驚きを口にしました。
「そもそも“セクシー所作指導”って何なんだ(笑)!?」と戸惑いを覚えつつ、セクシー所作指導を受けに先生のもとに赴いたが「先生がもう『なんでそんなに色気が出るんだ?』ってくらいすごくて、ひとつひとつの動きがセクシーで、すぐにバンって壁ドンをされて『こうやるのよ』って(笑)」と熱血指導の様子を明かし、手の動きひとつひとつまでセクシーに、アカグモというキャラクターが作られていったと明かしました。
蜷川監督は「オリジナルキャラクターを作るって、どう思われるかな? と気にしていたけど、(スペースでのトークで)ホントにアカグモの話ばかりされていました。本当に嬉しいです」とホッとした様子。
磯村さんも描き下ろされたイラストを見やり「衣装も含めてまんまですもんね。嬉しかったです」と満面の笑みを浮かべていました。
<STORY>
願いを叶えるには、代償が必要。
さあ、あなたの願いは?
人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視える孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(ユウコ)は、彼の願いを叶えるために、“いちばん大切なもの”を差し出すよう囁く。同級生の百目鬼(ドウメキ)やひまわりと日々を過ごし “大切なもの”を探す四月一日に、“アヤカシ”を操る女郎蜘蛛らの魔の手が伸びる。世界を闇に堕とそうとする彼らとの戦いに、侑子や仲間たちと共に挑んだ四月一日の運命はーー?!
<スタッフ>
脚本:吉田恵里香 音楽:渋谷慶一郎
主題歌:SEKAI NO OWARI「Habit」(ユニバーサル ミュージック)
監督:蜷川実花
配給:松竹 アスミック・エース
原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)
(C)2022 映画「ホリック」製作委員会 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
公式サイト:xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp
Twitter:@xxxHOLiC_movie
Instagram: @holic_movie.official
TikTok:@xxxholic_movie
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