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2位・東野圭吾さん、3位・佐伯泰英さん、4位・宮部みゆきさん、5位・伊坂幸太郎さんと錚々たる名前が並んだ「文庫 作家別」部門で、見事「1位」となったのは、「十二国記」シリーズで知られる小野不由美さん。
昨年10月と11月、「十二国記」の18年ぶりとなる新作長編『白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)』全4巻が刊行されたが、この新作だけで累計部数は「250万部」を突破。今回の1位獲得を牽引しました。
昨年4月19日、「十二国記」の公式ツイッターで新作長編は「10月、11月に2巻ずつ発売」と告知されると、このツイートはわずか30分で「1万RT(リツイート)」を突破、最終的には「6万」を超えるRT、いいね!を記録し、同シリーズの人気ぶりが浮き彫りに。
「Yahoo!検索大賞2019」の小説部門賞を受賞したことからも明らかなように、「十二国記」への関心は、性別や年齢を超えて、いわば社会現象化。それを受けて、第1巻の初版部数は「50万部」に。これは、「新潮文庫史上最高」の初版部数です。
そして、今回の新作刊行によって、シリーズ累計部数も「1200万部」の大台に乗りました(講談社刊行分を含む)。
文芸評論家・北上次郎さんが「ホントにすごい。こんな小説、読んだことがない」と絶賛するように、「十二国記」は男女を問わず大人もはまってしまう本格ファンタジーです。それが、今回の1位獲得に繋がったとも言えるでしょう。
【白銀の墟 玄の月 あらすじ】
かの世界では、天意を受けた霊獣「麒麟」が王を選び玉座に据える。王が国を治め、麒麟はそれを輔佐する。十二国の一つ・戴国では、武人の驍宗が王として選ばれたが、玉座に就いて半年、州の争いを鎮圧に出掛けたまま還らない。そして、麒麟・泰麒も忽然と姿を消した。王不在で荒廃する国を救うため、女将軍が各国に協力を仰ぎ、ようやく泰麒が戴国に戻り、いよいよ王の行方を捜すのだが……果たして、この国の運命は?
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