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主に関西方面で多く使われる言葉と言われており、他地方では言葉の存在すら知らないという人も多い。ただし、明確に関西の方言として位置づけられている訳ではない。
また、青森県の津軽地方では「津軽衆」という言い方があり、こちらは厳しい寒さの中、わずかな食料を人々と分け合う「遠慮がちな県民性」からこのような言葉になったという。なお、その最後のひとつを食べることを「津軽の英雄」というそうだ。
ではなぜ、関西方面では「遠慮のかたまり」とするのか、という問いに対して篠崎教授は「残っているものは遠慮の象徴。それをあえて他の人にすすめることによって、食べる人の罪悪感を減らしてあげている」としている。
この「遠慮のかたまり」という言葉については他メディアでも「実は関西の人しか知らない言葉」として紹介されており、その度にSNSで「標準語じゃなかったの……?」「逆になんていうのか気になる」「嘘だと思って知人に聞いてみたら本当に知らなかった」と話題に上がっている。
・「遠慮のかたまりあるけど、食べない?」
・「遠慮のかたまりだから、食べていいよ」
・「これ(最後の1個)食べたい人いる?」
「(全員首を横にふる)」
「じゃあ、遠慮のかたまりもらいまーす」
なお、あまり見ない例ではあるが、ネット上では「最後のひとつ」という意味だけを取って、食料品以外(グッズなど)にも「遠慮のかたまり残ってる~誰か買って~」「遠慮のかたまり見つけたんで枯らしときました」という使い方をする人もいるようだ。
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