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「ダブスタクソ親父」(だぶすたくそおやじ)とは、「ダブルスタンダードでクソな親父」の略。
『機動戦士ガンダム水星の魔女』のミオリネ・レンブランが、自身の父親であるデリング・レンブランに向かって言い放ったもの。デリングがかつて定めたルールを、相手によって自己都合で無視し、都合の良い方向へ強引に進めようとしたことで、娘・ミオリネから「自分で決めたルールをあとから勝手に変えるな」と怒鳴られることになった。
「ダブルスタンダード(=double standard)」とは、対象によって価値判断の基準を変えること。相手によって対応を変えたり、特定の対象者を忖度したりする人のことを指す。日本語では「二重規範」と訳される。
例として「男の子は泣いちゃダメだよと叱るが、女の子が泣いても叱らない」「同じことをして、部長には褒められるが、課長には叱られる」などが挙げられる。
デリングは「決闘の勝者は、相手に要求を飲ませることができる」とルールを決めたものの、いざミオリネの婚約破棄を掲げたスレッタ・マーキュリーが勝利すると、その結果を無効にし、再び自分が決めた相手と、ミオリネを結婚させようとする。
その対応はまさに「ダブルスタンダード」であり、ミオリネにとっては非常に不快なことをした相手であるため「クソ親父」という蔑称まで追加される羽目になってしまった
「自分で決めたルールをあとから勝手に変えるな。このダブスタクソ親父!」
→アニメに登場したセリフの全文。第2話で登場し、Twitterではトレンド入りを果たした。
▼同作品にも「ダブスタクソ親父」が登場する?
一部の視聴者の間では、ヴィム・ジェタークも「ダブスタクソ親父」と呼ばれている。これは息子であるグエル・ジェタークへの、ダブルスタンダードな対応に由来する。
▼ネットミーム化
デリングの「あれはガンダムだ。私がそう判断した」というインパクトのあるセリフから、「ダブスタクソ親父と見るガンダム」というネットミームが生まれている。歴代ガンダムシリーズのモビルスーツを登場させ、「ガンダムか否か」をジャッジさせるファン画像や動画が次々と生まれた。
▼グッズ化
ミオリネのイラストと共に、「このダブスタクソおやじ」というセリフが書かれたTシャツが発売されている。こちらの商品名は「ミオリネ このダブスタクソおやじ Tシャツ」である。
▼呼び方には注意
一部視聴者の間では、「ダブスタクソ親父」はデリング・レンブランの愛称のように扱われているが、この表現は作中ではあくまで蔑称である。言葉本来の意味からしても、愛あるいじりだと受け止められる層はごく一部に限られるため、使用シーンには十分注意した方が良いだろう。
▼「今日から使いたい表現」という声も
日常生活において、ダブルスタンダードな態度にやきもきしている視聴者も多かったらしく、SNS上では「理不尽な上司に言ってやりたい」「声に出して読みたい日本語」などのコメントが多く見られる。
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