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「オッパ」(おっぱ)とは、韓国語で「お兄さん」という意味。ハングル表記では「오빠」となる。
女性が親しい年上男性を呼ぶときの表現で、家族間でもそれ以外でも使われる。近年は年上のK-POPアイドルや俳優などを、ファンの女性たちが親しみを込めて「オッパ」と呼ぶことも多い。
また居酒屋などの女性店員が、客の男性に向かって使うこともある。
実の兄の場合は「実際の」という意味の「チン(=친)」をつけて、「チンオッパ(=친오빠)」という表現もある。
男性が年上男性を呼ぶ場合は「ヒョン(=형)」となる。また「様」の意味がある「ニム(=님)」をつけて、「ヒョンニム(=형님)」と呼ぶ場合もある。
転じて、日本では「韓国の魅力的な年上男性」というニュアンスの形容表現に使用することもある。「オッパすぎる」「オッパみあふれる」など。
韓国には儒教の考え方が根付いており、年齢や立場が上の人を敬う意識が強い。
そのため敬意を表す呼称として「オッパ」が登場すると考えられる。
「オッパ、誕生日おめでとう!」
「推しがオッパ呼びされて照れてるの可愛い」
「オッパが格好良すぎて動悸が収まらない」
「(推しの名前)オッパの顔が良すぎる」
「留学していたころにお世話になったオッパと、久しぶりに再会できました」
「自分のことオッパ呼びする◯◯くんにときめいた」
「オッパみが強すぎて驚いちゃった」
▼「オッパ」と呼ばれたい韓国人男性は多い?
「オッパ」という呼称には、女性が年上男性を「頼もしく思っている」「甘えている」といったニュアンスを持つ。そのため韓国人男性は「オッパ」と呼ばれて喜ぶことが多いそう。韓国ドラマやwebtoonなどでは「恋人にオッパと呼ばれて照れる」「好きな女性が他の男性をオッパと呼んだことに嫉妬する」といった表現がされることも。
▼K-POPの歌詞にも登場
親しい距離感を表す呼称のため、「オッパ」はK-POPの歌詞にもたびたび登場する。女性目線の歌詞で男性に呼びかけたり、男性目線の歌詞で「オッパと呼んで」と求めたりなど、特に恋愛ものでの使用が目立つ。
▼「オッパ」が相応しくない場面もある
「オッパ」はやや砕けた表現のため、使用が相応しくないシーンも多々ある。
たとえ年上男性であっても、極端に年齢差がある場合は「オッパ」という表現は適切ではない。その場合は「シ(=さん・씨)」「ニム(=様・님)」などを使用しよう。
また公的な場においても「オッパ」は相応しくない。ビジネスシーンにおいて、韓国では「肩書+ニム(=様・님)」や「ソンベ(=先輩・선배)」を使用するのが一般的である。
さらに初対面の相手に使うのも、馴れ馴れしい印象を持たれ失礼に当たることがある。
▼方言バージョンも存在する
日本と同じように、韓国にも方言が存在する。
釜山・大邸などの方言では、「オッパ」は「オッパヤ(=오빠야)」となる。楽曲のタイトルに用いられたり、K-POPアイドルがキラーフレーズとして披露したりするなど、愛嬌のある表現として全国的に人気である。
▼男性が自分を「オッパ」と呼ぶ場合も
兄が妹に語りかけたり、男性が親しい後輩に話しかけたりする場合に、一人称を「オッパ」にすることがある。
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