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「よき」(よき)とは、賞賛のニュアンスを持つ褒め言葉。
類語は「いいね」「素晴らしい」などで、独立語としても装飾語としても使用できる。
また、了承の意図で使用されることもある。
類語は「OK」「了解」など。
いずれも口頭、文面を問わずカジュアルな場面で用いられることが多い表現である。また「よきよき」のように重ねて使用されることもある。
主に若い女性を中心に、2016年ごろから流行し始め、同年にめざましテレビで公開された『女子高生流行語大賞2016』では2位を獲得。近年はより幅広い層に浸透しており、流行語からの定番化が進んでいる。
日本の古語「善き哉(よきかな)」「善い哉(よいかな)」から広まったと考えられる。
こちらは「素晴らしいなあ」という賞賛と感嘆を含んだ表現。
2001年に公開されたスタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』で使用され、一般認知度が上昇。インターネットが広く普及してからは、本作がテレビで再放送されるたび、掲示板やSNSなどで使用されることも増えた。2016年以降のトレンド及び定番化は、この流れを汲んでいると予想される。
同じく古語・文語である「佳き」「善き」には、「好ましい」「望ましい」「めでたい」「(道義的に)正しい」などのニュアンスがある。一部には「女子高生が古典の授業で当該表現を習い、それがトレンド化していった」という説もある。
また了承のニュアンスである「よきよき」の重ねについても、発祥については諸説ある。
・元ネタの古語「善き哉(よきかな)」を「よきかな、よきかな」と繰り返して使うことから
・リズムの心地良さ
・語感の心地良さ(幼児語としての重ね言葉=可愛らしいニュアンス)
「このパジャマ肌触りがよき~」
「新作のケーキ食べたけど、味も食感もめっちゃよき」
「推しのイベントがあまりにもよきでした」
「大変よきデザインで大歓喜しています」
「チョコケーキ作った!よき匂いがする~」
「誰か◯◯に一緒に行きませんか? 平日でも休日でもよきなので……」
「明日の待ち合わせって16時でもいい?」「よきよき~」
▼幅広い層に浸透した表現
2018年に放送されたバラエティ番組『ぴったんこカン・カン』では、アイドル・俳優の木村拓哉が食レポ中に「うわ~、よき」と発言した。当時インターネット上では「キムタクも“よき”とか言うんだ!」と話題になっていた。
この発言は、2016年以降の流行を汲んだカジュアルなものだと予測できる。
一方で流行以前から、日本語には「よき◯◯」という形容詞としての使用方法がある。
こちらは多く「良き」と変換されるもので、「良き親」「良き学校」など同じく賞賛のニュアンスで使用されているが、ややかしこまった場面にも用いることができるだろう。
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