生首ヘアゴム（なまくびへあごむ）

「生首ヘアゴム」の意味

「生首ヘアゴム」（なまくびへあごむ）とは、キャラクターや人物の頭の部分のみを切り出したプレートのついたヘアゴムのこと。昨今のアニメグッズでは、実用的なファッションアイテムも多いなか、非常にインパクトがあるビジュアルでネット上の話題をさらっている。

「生首ヘアゴム」の由来・語源

発端となったのは、2023年4月から5月にかけて池袋の「ナムコナンジャタウン」内で開催されていた「新テニスの王子様 The Prince Goes Abroad　総集編」で販売されたグッズの「アクセサリーゴムコレクション」である（※1）。

『新テニスの王子様』とは、大人気漫画『テニスの王子様』の続編で、主人公の越前リョーマらがU-17選抜大会に特別出場し、かつてのライバルや正規出場の高校生らと対決していくというもの。「アクセサリーゴムコレクション」では、同作に登場する各キャラクターの頭部分のみを切り出したプレートのついたヘアゴムが制作され、各学校ごとにブラインド式で販売された。

しかし、いざグッズの情報がヘアゴムの画像とともに解禁されると、ネット上では「何これ生首じゃんww」と話題沸騰。
近年では、缶バッジなどを敷き詰めた痛バッグや全身を収めたアクリルスタンドなどのキャラクターアイテムを見えるように持ち歩くパターンと、それと分からない実用的なアイテムを散りばめて使用するパターンが多いなか、「アクセサリーゴムコレクション」はキャラクターの頭のみがヘアゴムになっているという非常に斬新なデザインである。同商品はいつしか「生首ヘアゴム」と呼ばれるようになり、一時Twitter（現X）でトレンド入りをした。

各ヘアゴムのキャラクターの切り抜かれた表情は、至って真剣なものであり、そのミスマッチ加減に「さすがにまってくれ」「どうしてこうなった」「ちゃんと企画会議した？これ」と戸惑いの声もあがった。しかし『テニスの王子様』では、2004年から毎年各キャラクターたちが国生さゆり氏の「バレンタイン・キッス」をカバーし続けるという企画が催されたり、キャラクターのおめんがくじの景品になったりするなど、どこか様子のおかしい企画があるのが特徴。このことから「なんかテニプリって感じする」「逆に安心感あるわ」「テニプリならまぁ……」と謎の納得をしている声もあがっている。

なお、2023年12月16日に開催された「ジャンプフェスタ2024」では、キャラクターたちがスカイダイビングをしている様子がイヤリングとなって販売された。