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「メロい」(めろい)とは、「メロメロになる」「メロメロになるほど◯◯である」という意味の形容詞。「めろ」と略して使用する場合もある。
SNSやLINEなど、インターネットを中心とした文字表現として使われることが多い。使用者は女性割合が高く、若者言葉・オタク表現のひとつである。2023年現在は、好きなアイドルやキャラクターなどを褒め称えるシーンで使われやすい。
「尊い」「エモい」に類似した表現で、汎用性の高さも特徴である。
また「推しにメロメロなオタク」という意味の「メロオタ」という名詞もある。こちらは特に三次元アイドルやタレントのファンが使用する。
何かに夢中になるあまり、自制心がなくなったり、しまりがなくなったりする様子を表す「メロメロになる」という形容動詞に由来する。形容詞化された時期や流れは不明だが、SNS上では2020年には複数のユーザーによる使用が確認できる。
2022年から2023年に流行しはじめている表現であり、BL系WEBメディア「ちるちる」には、「令和のオタク新語辞典」の20選に紹介された(※1)。
「◯◯ちゃんのメロい表情まじ尊い」
「今日はメロい推しが見られたので最高」
「メロすぎて食べちゃいたい」
「友達が◯◯くんにメロり出してる理由がよく分かった」
「前に着てたメロい衣装また見たい」
「あのキャラ、今激あまメロい顔してたな」
「好きなゲームの話題で長時間盛り上がっちゃったAくんとBくん……めろ……」
「◯◯くんはいつからこんななメロくなったの?」
「最新話の展開がめちゃくちゃメロい!ネタバレいつ解禁?」
「今観た映画のあるシーンがメロメロのメロすぎだった」
「新しい推しに出会い、メロオタの脳が戻ってきた」
「◯◯は本当にかっこいい……(メロオタ)」
▼「めろ」という語感の可愛らしさ?
前述したように、本表現は女性使用者の割合が高い。
古くから存在する「メロメロ」という表現に加え、やや舌足らずに聞こえる「メロ」という音の特長から、何かの魅力を伝える場面で重宝されやすい可能性も高い。
マンガやアニメには、語尾に「~めろ」とつけるキャラクターも存在する。
『満月をさがして』めろこ・ユイ(※2)や、『ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて』りこめろ(※3)などが有名。
それぞれ語尾の由来は異なっているが、とくに女性キャラクターやマスコットキャラクターの場合、可愛らしさを強調する役割も担っていると言えるだろう。
※1
メロい←この意味わかる?令和のオタク新語辞典
https://blnews.chil-chil.net/newsDetail/32396/#menu9
※2
『満月をさがして』
少女漫画雑誌『りぼん』に連載された、種村有菜によるマンガ。
2002年4月~2003年3月にかけ、テレビアニメが放送された。
※3
『ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼女になりたくて』
ウェブコミック配信サイト『ゼノン編集部』に連載されている、星来によるマンガ。
2023年4月~6月にかけ、テレビドラマが放送された。
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