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numan用語集「ざっくばらん」

ざっくばらん(ざっくばらん)

「ざっくばらん」の意味

「ざっくばらん」(ざっくばらん)とは、「遠慮がなく率直な様子」「もったいぶったところがない様子」「つくろわず素直に心情を表す様子」「心中をさらけ出して接する様子」「あけすけで気取らない様子」などを指す用語。

類語に「開けっ広げ」「単刀直入」「忌憚ない」「ざっくばらん」「フランク」など、数多くある。

先述のように、ざっくばらんな様子は、一般的には「嫌味がない」「親しみやすい」などポジティブで好ましい、好印象な人柄として受け取られやすい。しかし、状況や場、相手との関係、用い方によっては、ただの「無遠慮な人」「図々しい人」「ストレートな失礼な物言いをする人」「単に空気が読めない人」などのネガティブな印象を与えかねないため、注意が必要である。

「ざっくばらんに話すこと」や「ざっくばらんな意見」が求められているかどうかを見極めて、その場や状況等にあった言動を心がけるのが正解だといえる。

「ざっくばらん」の由来・語源

「ざっくばらん」は、「ざっくり」と「ばらり」というふたつの語に由来する表現だという説がある。心を「ざっくり」と割って、「ばらり」と明かすという語の組み合わせから、「ざっくばらん」が誕生した。「ざっくばらん」の前段階として「ざっくばらり」「ざっくばら」などの形で用いられた歴史もある、という説もある。江戸時代から明治時代には「ざっくばらり」という語が多く見られたという主張もある。

また「四角張る」という「堅苦しいこと」を意味する語があり、打消しの意味の「四角張らぬ(四角張らん)」が「さくばらん」になり、「ざっくばらん」に変化したとする説もある。

2022年7月27日、ツイッター上で「くそ暇な会議中に自作おっさんビジネス用語ビンゴをやっているんですが、いまだにリーチが最高でビンゴに至らず」という文章とともに「おっさんビジネス用語」で埋められたビンゴカード画像がバズり、「おっさんビジネス用語」を知らない若者を中心に話題となった。
この「おっさんビジネス用語」の中に、当用語「ざっくばらん」も含められていた。

「ざっくばらん」は、比較的近年まで用いられていたが、近年はとくに若者以下の層で急速に死語化している。「ざっくばらん」という語の響きが古めかしい、そもそも「ざっくばらん」な人柄の人物が少ないご時世になった、などの見方がみられる。

ちなみに、次のような番組やドラマなどで「ざっくばらん」が用いられるとおり、「ざっくばらん」は好ましいイメージを人々にもたれてきた。

日本テレビで放送されたテレビドラマ『ざっくばらん』
奈良テレビで放送された情報番組『ざっくばらん』
NHKで放送されたバラエティ番組『バラエティーざっくばらん』
fmさくだいらで放送されているラジオ番組『諏訪彩花のざっくば☆らん』

 

「ざっくばらん」の活用例

「ざっくばらんに、遠慮がなく言わせてもらうよ」
「ざっくばらんに言ってください」
「それなら、ざっくばらんに言わせてもらう」
「あの人は、ざっくばらんな人柄だから」
「雑談のつもりで、ざっくばらんに話しましょうね」
「ざっくばらんなご意見を賜ることができれば幸いです」
「今日の懇親会は、ざっくばらんな雰囲気にしたいと考えております」
「あの先生はざっくばらんな性格だ」
「ざっくばらんな討論会にしたい」
「面接で緊張しそうだったけど、ざっくばらんな面接官だった」
「ざっくばらんすぎても緊張感がない」
「ちょっと、ざっくばらんしすぎ」
「ざっくばらんな人柄になりたい」
「ざっくばらんに先生と生徒が話せるクラスに、僕はしたいんだ」
「今日の会議は、ざっくばらんだったなぁ」

 

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