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「くっころ」(くっころ)とは、「くっ、殺せ」の略である。
状況としては、捕虜になるかもしれない(敵に情けをかけられている)という局面で、プライドの高い女性騎士・戦士などが「それならばいっそ殺せ」というニュアンスで使用するもの。それが発展し、さまざまなシチュエーションで使用されることが多くなり、先述した通りの略称になった。
明確にどのキャラクターが発祥、というものはなく、また一言一句同じセリフを発したキャラクターもいない。しかし、ゲームやアニメでそれに類する「敗北の際に自らを殺すよう命じる」キャラクターは多数存在している。また、女性騎士・戦士の代名詞とされているが、『ドラゴンボール』のトランクスなど、男性キャラクターでも同じようなセリフを発していることもある。
そこから発展して「くっ、殺せ」自体がエロゲーやエロ漫画などで使用されるようになり、徐々にミーム化。やがてそれらが「くっころ」と呼ばれるようになり、元来持ち得ていたシリアスさが半減どころか激減するにまで至った。例えばギャグ方面とするならば、少々美麗な男性キャラクターが無理やり女装させられ、唇を強く嚙んでいるような状況も「くっころ」であるといえよう。
近年では、『くっころでいず』というゲームも発売されている。概要は、現代社会へ逆異世界転生をしてしまった女性騎士のカトレアが、主人公とともに日常を過ごしていく中で「くっ、殺せ」と言いたくなるようなシチュエーションをいくつも経ていくというもの。ちなみに転生早々、主人公を魔物に勘違いし、さらに魔物に捕らえられたと誤解したカトレアが最初の「くっ、殺せ」を発している。
また、ネット用語としても使用されるようになり、「俺(私)を殺してくれ」と言いたくなるような絶望的な状況に追い込まれた際に使用されている。
▼「〇〇、あまりにもくっころフェイス」
くっころフェイス、とはいかにも「くっ、殺せ」と言いそうな顔をしているという意味である。
例:「今作のくっころ枠じゃん」
▼「(同人誌の)新刊落とした……くっころ」
新刊を落とす、とは新刊がイベント(コミケなど)に間に合わず頒布できないという状況。既刊があればそれを置くことも可能だが、そうでない場合、無配(無料配布のペーパーなど)を配るということもできなくはないが、基本的にサークルスペースにいることしかできず、非常に寂しいことになってしまう。
▼「え!? 青梅じゃなくて青海? 勘違いしてた……くっころ」
青梅(おうめ)と青海(あおみ)とは、東京都の地名。パッと見の字面が非常に似ていることから、誤って向かってしまう人が後を絶たない。ちなみに青梅は23区外の青梅市であり、青海は江東区と立地もかなり違う。
まさに「くっころ」な状況である。
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