用語集

亜人（あじん）

INDEX

「亜人」の意味

「亜人」（あじん）とは、ファンタジー創作に登場する種族のひとつ。「デミ・ヒューマン（demi-human）」と呼ぶこともある。
以下のような特徴を持つことが多い。

・外見は人間に似ている（二足歩行である）
・人間と同じような知性や理性がある
・通常の人間にはない特殊な能力がある
→不死身、驚異的な再生力、高い身体能力、発達した知能、
・通常の人間にはない特殊な器官がある
→角、ヒレ、鱗、翼、尻尾、体毛、大きな爪、大柄な体格、他生物のような耳など

ただし亜人に明確な定義はなく、フィクションでは作品によってその定義が異なる。
社会における全体数、一般の人間との関わり方や地位にも違いがある。

作品によっては「妖怪」「モンスター」「宇宙人」など、人外生命体を一括して「亜人」と定義していることもある。

「亜人」の由来・語源

諸説あるが、いくつかの特徴から「人間の“亜”種＝亜人」「半分人間＝デミ・ヒューマン」といった名称になったと考えられる。

具体的な定義は異なるが、「亜人」に分類できる存在は、世界中の神話や伝承に登場している。
ギリシャ神話におけるアキレウスやヘレネーは「半神半人」の亜人、メソポタミア神話におけるパピルサグは「半獣半人」で、下半身が馬、上半身が人間（射手）の亜人とみなすことができる。

「亜人」の活用

▼「亜人」に分類されることが多い種族
以下はフィクション作品において、「亜人」「亜人族」に分類されやすい種族の一例。
ただし作品によって、具体的な定義や分類は異なるため注意。

・巨人
・小人
・オーク
・コボルト
・ゴブリン
・エルフ
・妖精
・ケンタウロス
・ミノタウロス
・龍人
・人魚
・メデューサ
・スフィンクス
・天使
・悪魔
・吸血鬼
・狼男
・河童
・天狗
・雪女
・宇宙人
・地底人
・深海人

▼フィクションに登場する亜人
以下は漫画やアニメ、ゲームなどに登場する亜人の定義や一例。

・『亜人ちゃんは語りたい』著：ペトス
作中では特別な性質を持つ人間を「亜人」と定義しており、バンパイアやデュラハン、雪女やサキュバスなどが登場する。
タイトルの「亜人」は「デミ」と読む。これは亜人の別名・「デミ・ヒューマン（demi-human）」に由来する。

・『亜人』著：桜井画門
驚異的な再生力を持つ稀少な新生物として登場する。またいくつかの特殊能力を持つ。
主人公は交通事故に遭って轢死したはずが、またたく間に蘇生したことで「亜人」を自覚。政府に追われる身となる。

・『ダンジョン飯』著：九井諒子
「人間」「亜人」にそれぞれ種別がある。
「人間」種は、現実世界で言うところの一般人を指すトールマンをはじめとして、エルフドワーフ、ハーフフット、ノームやオーガなど。「亜人」種は、オークやコボルトなど。亜人は「古代人が戦争用に作り出した、魔獣と人間の合成生物の末裔」という伝承があるが、真偽のほどは不明である。

・ゲーム『モンスターストライク』
モンスターの種族のひとつとして「亜人族」が登場する。

・『にじさんじ』レヴィ・エリファ（バーチャルYouTuber）
魔物と人間の間に生まれた『亜人』の女の子というプロフィールになっている。
大きなツノが生えているほか、発音の違いを表すために字幕やSNSの文面にカタカナが交じる。

▼使用例
「あなたの好きな亜人を教えて！」
「ファンタジーに出てくる亜人種って、どの辺りがメジャーなんだろ？」
「『ダンジョン飯』に出てくる亜人って結構好き」
「神話に出てくるアニマル系の神様って、亜人の原点だよね」
「ツノ系の亜人って、ついビジュアルに惹かれちゃうな」
「亜人系とか人外系のキャラ大好き！どんどん活躍してほしい～！」