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「ケミ」(けみ)とは、韓国語で「相性」を意味する。
2人組を指す言葉であり、主にK-POP・韓国ドラマ界隈で使用される用語。
英語の「chemistry(ケミストリー)」が元となっており、同単語を略して「ケミ」としている。「chemistry」自体の意味は、「化学反応」「化学現象」など、化学に基づいたものである。そこから発展して「2人の化学反応が面白い」→「相性がいい」といったように変化し、「相性のいい2人」を指すようになった。
「ケミ」という言葉は男女関係なく使用可能で、同性同士のコンビでも使用される。
日本ではK-POP界隈で使用されることが多いが、韓国ドラマでカップル役を演じた俳優同士が現実でも仲睦まじいことを指す「ケミップル」という用語も存在している。
また、K-POPのみならず、韓国発祥のオーディション番組からデビューしたグループのメンバーに使用されることもある。
K-POP界隈で「ケミ」という言葉が流行した背景には、韓国の芸能界独自の文化も関係していると推測される。日本ではスカウトやオーディション、自ら志願するなどさまざまな方法があるが、韓国の芸能界では「練習生制度」というものが存在している。初めに芸能事務所に所属するところは日本と変わらないのだが、所属したての新人は「事務所の練習生」という扱いになり、レッスンなどさまざまな研鑽を積んでデビューするというのが一般的である。毎日一緒に苦楽を共にし、時には合宿するなどしてそれぞれ絆が深まっていく。そのため、デビューを迎えたころにはすっかり関係性が出来上がっているということも珍しくない。
ファンはそういった練習生時代のエピソードを調べる、あるいはアーティスト本人の発言からメンバー同士の深い繋がりを知り、「〇〇と〇〇のケミ尊いな……」というところに至ることが多い。
先述したオーディション番組はその「練習生制度」をエンターテインメント化しているようなものでもある。
なお、似たような日本のアイドル用語で「シンメ」という言葉があるが、こちらは英語の「symmetry(シンメトリー)」から派生したもので、「立ち位置が隣同士のコンビ」を指す用語であり、「ケミ」とはまったく意味合いが異なるものである。
グループ内でファンに人気の高い「ケミ」も存在している。気になるグループがある場合は調べてみることをおすすめする。
「やっぱ、〇〇と〇〇のケミ最強っしょ」
「〇〇のケミは△△であって欲しい。練習生の時ずっとくっついてたって聞いたんだもん。かわいすぎかよ……」
「えっこれは〇〇と〇〇のケミありすぎるな……」
「あんだけハグしまくっててケミじゃないことある???」
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