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「801」(やおい)とは、男性同士の恋愛を描いた創作物のこと。有名作品をモチーフにした二次創作であることが多い。
UFO研究家矢追純一氏のことではない。
やおいとは、「やまなし」「おちなし」「いみなし」の頭文字を並べたもの。
自分の作品を指して「ヤマもオチもないし、意味もない」と自虐的に謙遜した表現。元は、男性同士の恋愛要素どころか、物語のジャンルすら指す表現ではなかった。
しかし、1970年代の女性向け同人誌ブーム発生の際に、同人誌作者たちが自分の作品を「やおい」作品と自虐的に語ったことから、この表現が広まった。
設定や世界観から作り上げなくてはならない一次創作と違い、二次創作品はネタ元となる物語が既に存在する。作者と読者との間にキャラと設定が周知されているので、愛するの推しキャラ同士がいちゃいちゃしている場面だけを抜き出しても、作品として成立する。むしろ、変に前提の話などせずに、いちゃいちゃシーンだけ書いとけという話まである。
結果、ヤマもオチも作る必要もなく萌え以外意味を持たない作品が大量に産まれた。
かくして、同人誌作者たちが作品を指して「やおい」と称するようになったのである。
この言葉が産まれた当時は、現在よりもずっと同性愛に対する忌避感、蔑視感があり、男性同士の恋愛作品はあまり公に発表することができなかった。そのためBLに興味のある者だけを対象として、作品を送り届ける隠れたジャンル名、隠語が必要とされていた、という背景もあった。
当時すでに、「薔薇」がBL作品を指す言葉として使われていた。しかし、これが指すのは主に一次創作であり、さらに言えば言葉の元となった「薔薇族」は、割とガチめの同性愛者を対象とした雑誌であったため、ライトな二次創作を指す言葉が必要とされていた。
これらの条件にちょうどよくあてはまり、かつ覚えやすい単語が「やおい」だったのである。
ちなみに、日本で801の表現がすたれる一方、BL作品が輸出されていった海外の一部では「やおい」の言葉が健在。インドネシアの書店では、棚に堂々と「YAOI(やおい)」と書かれ、BL本がずらりと並んでいる。
「なんかBL本見てると、パスワードが801だったり、会社名が801興産だったりするんだけど、なんでこんな中途半端な数字使ってんの」
「あーそれはいにしえの801(やおい)表現だね~」
「何その伝説の勇者感」
「二次創作のBLジャンルのことを昔は801って呼んでたらしいよ。やまなしおちなしいみなし、から頭文字を数字にかえて801」
「暗号かよ!」
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