お取引き(おとりひき)

「お取引き」の意味

「お取引き」(おとりひき)とは、商品の売買やサービスの提供などを行うことが一般的な意味。
しかし最近では、SNSなどでグッズなどの交換・譲渡を呼びかけることを指す場合も。

「お取り引き」にはTwitterを利用したものが多く、基本的な定型ツイートはあるが、失礼にならない程度であれば個々人でさまざまな形態に変化させて使うことが可能だ。
あくまで個人間のやり取りであることから、梱包の仕方や連絡のやり取り、発送方法などでさまざまなトラブルに発展することもある。そのため、基本的なマナーやルールのほかに厳格なルールを課している人も存在している。

「お取引き」の由来・語源

「お取引き」は元々ある「取引」という言葉の派生形である。
「取引」自体の意味は、商人と商人、または商人と客との間で行われる経済行為、あるいは互いに利益を得られるよう交渉することを意味している。オタク用語として使う場合も、グッズの交換・譲渡を意味しているため、限りなく元の意味に近いといえる。

交換・譲渡を「お取引き」と言うようになった起源は定かではないが、頻繁に使われるようになったのは、アニメや舞台のグッズにおいて、自身で選択して買うグッズと並行してキャラクターがランダムに封入されたグッズが市場に出回るようになってからではないかと考えられる。

このランダムグッズの販売自体には現在にわたっても賛否両論がある状態だ。
たとえば、あまり人気のないキャラクターを引き当ててしまった際に破棄するなどのぞんざいな行為、人気のあるキャラクターに付加価値(定価以上の譲渡など)をつけて譲渡しようとするなどさまざまある。基本的には個人のモラルの問題ではあるのだが、そうでなくとも誰かの「推し」かもしれないキャラクターたちを一瞬たりとも「いらない」と感じてしまうことに悲しみを覚える人は少なからず存在している。
しかしその反面、あまり人気のないキャラクターが推しだと回収しやすいという人もいるため、非常に難しい問題である。

「お取引き」の活用例

「お取引き」の始め方自体は至ってシンプルだ。
・譲渡なのか交換なのか(両方であれば両方明記)
・何の作品の何という商品なのか
・譲りたいもの
・求めているもの(欲しいもののことをこう表記するのが一般的)
・郵送なのか、どこかで手渡しをするのか

基本的にはこれだけ書いてあれば問題ないとされている。それにプラスアルファとして、初対面であっても拒絶しない意を表す「検索からもどうぞ」を付け加えたり、より分かりやすくするために商品画像を載せる場合がある。
ただ、後者の場合、公式の画像を使用するのはグレーであり、自身が撮影したものであっても詐欺ではない(本当に手元にある)ことを証明、あるいはそういったものに悪用されないように別途署名を一緒に写すなどの配慮が必要な場合もあり、いろいろ手間がかかってしまう。

他にも、配送時にどう梱包したらいいかなどは相手から指定がある場合はさておき、既に「基本的なルール」は認識しているものとして対応されることがほとんどであるため、自身で調べることはもちろん、気になることはすぐに質問することが大切だ。
また、声をかけてきた(かけた)相手が、基本的なルール以上の独自のルールを設けていないかをチェックする必要がある。大抵の場合は募集のツイートに明記されているが、そうでないこともある。特に取引専用のアカウントを持っている人はホーム画面の「ツイフィ」「プロカ」にそういったことが記載されていることがあるので、目を通しておくのがベストだろう。

追記事項としてよくあるのは以下が代表的なところ。
・未成年お断り
 →20歳以上(または18歳以上)であることを証明する必要がある。
ツイフィ必読
 →ツイフィールというサービスにルールが記載してあるので、事前に通読して欲しいということ。
・取引垢お断り/普段使用しているアカウントからお声がけください
 →人間性の見えない取引専用アカウントではなく、人間性の見えるアカウントからの声かけを希望するもの。たとえば、毎日誰かに暴言を吐いている、などひどい言動が飛び交っている人とはやり取りをしたくないと思うものだ。

「基本的なルールは調べる」「相手が特別なルールを設けていないか」の2点を注意しておけば、大抵の場合はスムーズにすすむ。あまりにもひどい対応をされたという理由でTwitterに名前やアカウントを晒されることのないように注意しよう。

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numan編集部

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