歴女（れきじょ）

歴史好きな女性を指す言葉。特に中国の三国志や日本の戦国時代、幕末の武将や侍、志士など歴史上の有名人、偉人やその要素を持つキャラクターや作品を好む。

時代小説や時代劇などの歴史ものといえば男性が好むイメージが強かったが、2000年代より武将たちを美麗化したゲームがヒットするようになり、そこから女性のファンを獲得していったことがきっかけである。

これらのゲームはアレンジされたキャラ造形の他、男性声優の起用、ドラマチックなストーリー展開が売りとなっており、それらが女性たちの心理を刺激したものと考えられている。

このムーブメントはゲームキャラを愛でるだけでは終わらず、歴史上ゆかりのある土地を巡る聖地巡礼や、武将をモチーフとしたアクセサリーが販売されるなど、その人気はゲームの枠を飛び出して様々な広がりを見せている。特に聖地巡礼は地方の活性化にも役立っており、武将の命日には多くの歴女が訪れるという。彼女たちはみな、推し武将の冥福を祈り、墓前で熱い涙を流した。