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「推しカラー」(おしからー)とは、推しを連想させる色のこと。「イメージカラー」「概念カラー」とも言う。
具体的なカラーが公式から提示されている場合もあれば、ファンの中で暗黙の了解として定着しているもの、ファンそれぞれが異なった認識を持つものなどパターンは多岐にわたる。
アイドルグループの場合、公式サイドが「メンバーカラー(メンカラ)」を明らかにしている場合が多い。衣装やライブのペンライトカラーなどは、この「メンバーカラー」に準じる傾向にある。そのためこの「メンバーカラー」=「推しカラー」と捉えるファンも多い。
「推し」を連想させる「カラー」であることから。
近年のオタク用語・推し活用語において「概念」=「推しを彷彿とさせるモチーフや事柄」であるため、「概念カラー」とも呼ばれるようになった。また、二次元作品のキャラクターのイメージカラーやテーマカラーは「キャラカラー」とも呼ばれ、髪色や目の色などをモチーフとし、グッズ展開などで活用される。
音楽評論家・ライターの市川哲史氏によると、日本のアイドル界隈におけるメンバーカラー文化は、1975年から放送された特撮ドラマ『秘密戦隊ゴレンジャー』の影響が大きいという。
「ライブ参戦用に、推しカラーのコーディネート組まなきゃ」
「推しカラードリンク見るだけで元気になる」
「初めて劇場に行ったら、推しカラーのグッズを持った同担がたくさんいて感動した」
「この食器セットの色見て!赤×緑で私の推しカプの概念カラーになってる!」
「髪を推しの概念カラーで染めてみた」
「友達が私の推しの概念カラーのコスメをプレゼントしてくれた……」
「公式の推しカラーはピンクなんだけど、公式と解釈違いだからキツい……」
▼推しカラーを把握するメリット
推しの写真やイラストは、常に日常生活に取り入れるのはなかなか難しいもの。しかし推しカラーであれば、ごく自然に日常生活に取り入れやすい。毎日使う食器、通学バッグ、オフィスの文房具まで、工夫次第であなたの「推し」をまったく知らない人の前でも、何の問題もなく身につけられる。
常に推しの存在を身近に感じたい、推しを彷彿させるアイテムから生きる活力を得たいという人にとって「推しカラー」や「概念カラー」は大きな手助けになりうる。
▼推しカラーにスポットを当てたグッズ
近年は空前の推し活・オタ活ブームもあり、「推しカラー」「概念カラー」に着目したグッズが多数発売されている。カードホルダーやブロマイドケース、うちわケースなどの現場参戦アイテムから、文房具や私服などの日常雑貨まで、展開は幅広い。また、推し活層をターゲットにしていないアイテムでも特定のカラーをテーマにデザインされている商品は多く、購入の選択肢は豊富である。
▼多様化する「メンバーカラー」
特にアイドル界隈において、推しカラーに通じる「メンバーカラー」は多様化の一途を辿っている。以前は「赤」「緑」「黄」「青」「ピンク」といったシンプルな括りだったが、その他のアイドルグループとの差分化を測ったり、グループ自体の大所帯化により同系色のメンバーが増えたりといった理由から、より個性的なメンバーカラー(=推しカラー)を設定するケースが増えている。
(一例)
・女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」
赤、白、ブルー、たまご色、ネイビーブルー、パウダーピンク、オレンジ
(過去にはピンク、紫、イエロー、ミントグリーン、ライトグリーン、スカイブルーなどのメンバーが在籍)
・女性アイドルグループ「Juice=Juice」
メロン、ミントグリーン、オレンジ、ピンク、ロイヤルブルー、ライトブルー、パープル、ライトパープル、デイジー、白、ピュアレッド
(過去にはピーチ、ブドウ、レモン、りんご、ホットピンク、ミディアムブルーなどのメンバーが在籍)
・男性グループ「JO1」
イエロー、ブルー、ピンク、ブラック、キャメル、ライトパープル、ライトブルー、ホワイト、グレー、グリーン、レッド
▼色の組み合わせで「推しカラー」「概念カラー」を表現することも
単色ではなく、二色以上の色の組み合わせで「推しカラー」を楽しむケースもある。
・特定のペアやチームを推している場合
赤イメージのキャラと青イメージのキャラの組み合わせが好きだから「赤&青」が推しカラー
・推しの所属するチームや国などがある場合
推しキャラがフランスで活躍しているから、「赤&白&青」が推しカラー
また48グループや坂道グループは、メンバーのサイリウムカラーが2~3色の組み合わせで指定されていることが多い。元乃木坂46・齋藤飛鳥は「水色×白」であるように、こういった組み合わせを推しカラーと捉えるケースもある。
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