numan用語集「時代イン」

時代イン(じだいいん)

「時代イン」の意味

「時代イン」(じだいいん)とは、東京ディズニーリゾートに来園する際に、エリアの時代設定にあわせたファッションコーディネートすること。
また、別のテーマパークに入園する際も同様の表現を使う場合がある。

「時代イン」の由来・語源

もともと東京ディズニーリゾートファンの間では、園内の各エリアに足を踏み入れることを「インする」「インパ」などと表現していた。そこに、エリアごとに設定された時代に流行したファッションを取り入れたコーディネートで訪れる「時代に合わせたファッションでインする」が縮められて「時代イン」になったようだ。

東京ディズニーリゾートでは、園内を複数エリアに分け、それぞれコンセプトに合わせたデザインで統一している。おとぎの国や海の王国などファンタジックなエリアも多いがその一方で明確に特定の国の特定の年代をモデルにしたエリアがある。

▼東京ディズニーランド
・ワールドバザール
1860年代のイタリア、ミラノに建設された「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア」

・クリッターカントリー
南北戦争終結後のアメリカ南部、ジョージア州

・ウェスタンランド
西部開拓時代のアメリカ西部

▼東京ディズニーシー
・アメリカンウォーターフロント
20世紀初頭のアメリカ東海岸

・メディテレーニアンハーバー
20世紀初頭の南ヨーロッパの港、ヴェネチアの運河

とくに、ディズニーシーの「アメリカンウォーターフロント」と「メディテレーニアンハーバー」は、異国情緒たっぷりの映えポイントとして、オープン当初から人気を集めている。せっかく異世界感のある背景。自分たちもその背景にあわせた服装をしたらさらに映えるのでは? というアイデアから、「時代イン」した写真が撮られるようになった。

時代インは単なるコスプレではない。
そもそも、東京ディズニーリゾートはハロウィンなどの特別イベント時期や、園内販売しているアイテムを除き、コスプレ来園を禁止している。あくまで日常のファッションの範囲内、その服を着て家を出て、帰宅できる服装でエリアにあわせた時代ファッションを楽しむものである。

男性であれば、二十世紀初頭の紳士が好んで着ていたレトロなデザインの三つ揃えやコート、ハンチング帽、フェルトのハットなど。女性であれば二十世紀初頭のモダンなデザインのワンピースやコートなど。
これらの時代インした写真は「背景にあってる」「雰囲気がいい」などとして、インスタグラム等の写真SNSにて人気を集めている。中には、時代イン衣装あわせオフ会を企画する者もいる。

時代インした男性数名が、アメリカンウォーターフロントの路面電車線路に集まり、「リットン調査団(1931年に発生した、鉄道爆破事件を調査するために国際連盟から派遣されてきた調査団)」ごっこする写真が、「リットン調査団すぎる」としてX(旧ツイッター)でバズり、さらに有名になった。

 

「時代イン」の活用

「来月シーに行くとき、一緒に時代インしよ!」
「それコスプレじゃないの? やってよかったっけ?」
「ニューヨークの背景にあうよう、ちょっとレトロめな格好するだけだって。この間買ったワンピースとベレー帽とかいいと思うんだよね」
「めっちゃおしゃれでいいと思うけど……着飾りすぎでは」
「蒸気船の奥にめっちゃおしゃれなバーがあるんだって! あそこで写真撮ったらめっちゃ映えるから!」
映えると聞いたら、やらないわけにはいかないか……!」

コスプレ(こすぷれ)

バウンドコーデ(ばうんどこーで)

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