どうかしてる!?『ゴールデンカムイ』の珍企画4選。スケベ過ぎるマタギペン、姉畑先生のダサセーターetc.

『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の大人気漫画『ゴールデンカムイ』。同作は、明治時代の北海道を舞台に、アイヌが隠した金塊を巡って屈強な登場人物たちが争奪戦を繰り広げる冒険活劇です。

歴史、ロマン、LOVE、グルメ、アクション、ミステリー、男たちの裸……と、胸躍るストーリーが魅力の同作が、ついにクライマックスを迎えました。

同時に最終章突入を記念し、マンガアプリ「ヤンジャン!」と、集英社の公式ウェブサイト「となりのヤングジャンプ」上で『ゴールデンカムイ』を全話無料で公開するという、とんでもないキャンペーンも展開中です(2021年9月17日まで)。

『ゴールデンカムイ』集英社公式サイトより

『ゴールデンカムイ』集英社公式サイトより

via 『ゴールデンカムイ』集英社公式サイトより
この機会に単行本派の人も未読の人も、本誌に追いついてみんなでいっしょに物語の終わりを迎えたいという、作者・野田サトル先生の心意気を感じますね。

いわば、野田先生から読者への“プレゼント”と言っても過言ではないでしょう。SNSには「太っ腹すぎる!」「お金を落としたくて無料で最新話を読んでから本誌を買った」など、うれしい悲鳴があふれています。

ちなみに『ゴールデンカムイ』の公式がいい意味で“やりすぎ”なキャンペーンを企画したのは今回が初めてではありません。本稿では、これまで『ゴールデンカムイ』(公式)が展開した奇妙なキャンペーンを振り返ります。

【1】白石スタンプ(2016年実施)

連載100話達成と、白石由竹が第9巻で初めて表紙を飾ったことを祝して制作された「白石スタンプ」。100個限定で作られたこのスタンプは、野田先生が愛用している「白石スタンプ」をイメージして作られたとか。

実際、公開されている野田先生のサイン色紙には、白石スタンプが捺されているものも多くあります。これさえあれば、いつでもどこでも白石を召喚できる、とっても便利なアイテムです。

【2】敬老の日リメイク『シルバーカムイ』(2018年9月17日実施)

2018年9月19日の第15巻発売のタイミングで期間限定公開された漫画『シルバーカムイ』。この作品は、単行本の発売日に近い9月17日の「敬老の日」にちなみ、すべてのキャラクターがシルバー=老人に描かれ、本編の人気エピソードがシルバー仕様に変換されたリメイク漫画でした。

男前な主人公・杉元佐一も白髪頭で総入れ歯、セリフも「相撲じゃ!」「いかにもそれじゃ!!」など、老いを感じさせる内容に改変されています。

公開当時に「シルバーカムイ」を読んだ筆者は「一体、何を読まされているんだ?」と、一瞬不安になったものの、本編はいつ誰が命を落とすかわからない極限状態だったので「シルバーカムイのほうで長生きしてくれてうれしい」と、感慨深くなりました。……この感想で合ってますかね? もうわけがわかりません。

【3】姉畑セーター(2018年実施)

さまざまな “変態”が登場する『ゴールデンカムイ』のキャラクターのなかでも、トップレベルにヤバイとされているのが、囚人・姉畑支遁(あねはた・しとん)
第108話~113話に登場する彼は、動物を愛し、動物とウコチャヌプコロ(※意味は本編で確認してください)したあとに、その動物を手にかけるという性的嗜好の持ち主です。

あまりにもインパクトが強いキャラクターだったので、読者の心を鷲掴みにしてしまいました。

そして2018年、そんな彼をモチーフにした“姉畑セーター”が抽選で5名に当たる、という珍企画が立ち上がります。セーターには、ヒグマとフクロウ、姉畑先生の顔と「動物が大好きなんだ…!!」という魂の叫びが編み込まれていました。

選ばれし当選者のみなさんが、ツイッター上に実物をアップしてくれているので、ぜひ検索してみてください。セーターのクオリティの高さに恐怖するはず。

【4】スケベ過ぎるマタギペン(2019年実施)

『ゴールデンカムイ』を彩る華といえば、屈強すぎる男性キャラクターたち。なかでも野田先生に溺愛されているのが、谷垣源次郎一等卒です。

東北で狩猟を生業にする“マタギ”出身の彼は、作中で頻ぱんに裸になり、豊満な胸筋と豪快な胸毛、その他諸々の魅力を余すことなく披露してくれる『ゴールデンカムイ』のお色気担当。過去には『ヤングジャンプ』でグラビアページも飾りました。

野田先生も「一緒に森の中の丸太小屋に住みたい」と、ツイッターでラブコールを送るほど愛されているヒロインです。

そして2019年に連載200回達成を迎えて作られたのが、谷垣源次郎の「スケベ過ぎるマタギペン」
ペンを横にしているときは服を着ているのに、立てて文字を書くと谷垣がふんどし一丁になる、とてもセクシーなボールペンです。

『ゴールデンカムイ』の公式は、このペンの制作をデンマークにある老舗フローティングペンメーカーESKESEN社に依頼。同社の担当者は「最初から脱げてる状態でいいの?」と何度も確認し、最終的には「本当に日本のデザインは面白いよね」と、感心していたとか。谷垣の魅力が海を渡った瞬間でした。

今回紹介したキャンペーンはごく一部。ほかにも「鯉登クソコラ寫眞コレクション」というブロマイドが3週連続で本誌の付録になったり、単行本の購入特典としておじさんキャラの名シーンが描かれた「トレーディングオジサンカード」が配布されたりと独創的な贈り物は後を絶ちません。

本編のクライマックスはもちろん、公式が繰り出す珍妙なキャンペーンからも目が離せない!

(執筆:清談社)

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