numan編集部
声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア
今作に登場する様々なキャラクターの魅力を解説する本連載コラム、煉獄杏寿郎、宇髄天元、鬼舞辻無惨らに続き今回はついに主人公である竈門炭治郎・禰豆子の兄妹をピックアップ。
過酷な運命に立ち向かい、連載での物語が終わってもなお多くの人を魅了し続ける二人の人気の秘密に迫ります。
※本記事は性質上、アニメ本編後の原作の内容を含みます
INDEX
鬼の黒幕である鬼舞辻無惨に家族を惨殺され、唯一辛うじて生き残っていた妹・禰豆子まで鬼にされた炭治郎。
本来であれば、一度鬼になってしまった人間を元に戻すことは不可能と考えられています。ですがそれでも、炭治郎は禰豆子を人間に戻すことを簡単には諦めませんでした。
鬼となり、太陽の元を歩けなくなった禰豆子をそれでも共に連れ。鬼舞辻無惨を倒すべく、彼女を人間に戻すべく、彼は一緒に長い旅路を歩むこととなりました。
事実、鬼となったことで禰豆子は陽の光の下を歩けなくなり、一方で死ねない体となった分だけ、多くの危険に見舞われたり数多の怪我や傷を何度も負う形となりました。
『鬼滅の刃』のストーリーにおいて、いくつか現れる大きな転換点となるシーン。
そこには「妹・禰豆子が兄・炭治郎を救い、助け、あるいは導く姿」が数多く描かれているのです。
気絶している最中、彼は夢の中で人間だった頃の禰豆子と相対します。そこで禰豆子は涙ながらに、炭治郎をこう叱咤激励しました。
「幸せかどうかは自分で決める 大切なのは“今”なんだよ 前を向こう 一緒に頑張ろうよ 戦おう 謝ったりしないで お兄ちゃんならわかってよ 私の気持ちをわかってよ」
そんな彼女を可哀想に思い、また同時に妹にそんな苦しみを背負わせている自分を、彼は責めるような言動を度々見せています。
周囲からどれだけ“可哀想”に見えたとしても、本人がそれをどう思っているかは全く別の話です。
むしろ自分が今の状況を幸せだとすら思っているのに、それを近しい人に“可哀想、可哀想”と言われてしまうと、あまりいい気はしませんよね。
あまつさえ目の前に遂行しなければならないことがあるというのに、自責や憐憫の念で足を止めている場合ではないというのに。
諦めの気持ちに囚われそうになっている炭治郎に対して、禰豆子は無意識化で背中を押してくれたのでしょう。
結果、それを引き金に4人共が最後の力を振り絞り、無事一人の犠牲も出すことなく、上弦の陸を撃破する事に成功したのです。
原作15巻「刀鍛冶編」での決着の際も、上弦の首と禰豆子の命を天秤にかけ即座に決断ができなかった炭治郎。
迷いを断ち切れなかった炭治郎を文字通り禰豆子が「蹴り飛ばし」前進させたことで、結果として万事が上手く収まります。
(後日きちんとこの瞬間について、自らの迷いを正直に認めていたのは非常に炭治郎らしい点ですが)
そして原作23巻の無惨との最終決戦後、予想だにしなかった炭治郎の最悪の展開をなんとか未然に防げたのも、禰豆子というキーパーソンの存在あってこそでした。
禰豆子を救う為、鬼を滅ぼす旅に出た炭治郎。彼の旅は皮肉にも、禰豆子に救われたことによってその終わりを迎えたのです。
「守られるだけではない、新たな物語のヒロイン像」としても一躍人気となった禰豆子。
一方的に支えられるのではなく、お互いに支え合い救い合う。そんな竈門兄妹の姿があったからこそ、『鬼滅の刃』はここまで面白い物語となったのではないかと思います。
(執筆:曽我美なつめ)
『鬼滅の刃』の主人公。
鬼となった妹を人間に戻すため、家族の仇討ちのため鬼殺隊に入る。心優しい性格。
炭治郎の家族の中で唯一の生き残りだが、鬼に変貌してしまう。
スタッフ
原作:吾峠 呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン:松島晃
アニメーション制作:ufotable
キャスト
竈門炭治郎:花江夏樹
竈門禰󠄀豆子:鬼頭明里
我妻善逸:下野紘
嘴平伊之助:松岡禎丞
宇髄天元:小西克幸
(TVアニメ『鬼滅の刃』遊郭編公式サイトより引用 https://kimetsu.com/anime/yukakuhen/)
numan編集部
声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます
特集記事
ランキング
電ファミ新着記事
2024.11.22
ランキング
2022.12.17
特集記事