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『東京卍リベンジャーズ』場地が千冬の憧れであり続ける理由【東リベキャラの魅力】

盛り上がったアニメ『東京リベンジャーズ』の放送も一旦終幕を迎える一方、続々と登場する豪華声優陣の新キャラに続編を期待する声も多い『東京卍リベンジャーズ』
同時に原作の展開もまだまだ目が離せない本作のキャラから、マイキーとドラケンに続き今回は場地圭介松野千冬の二人の関係性をピックアップ!

「血のハロウィン」を経て明らかになった、二人それぞれが大事にしていた思いと信念。一言では語り尽くせない二人の関係性や強い絆と信頼を、今回は語りたいと思います。

※記事の性質上、アニメ放送内容程度のネタバレを含みます。

『東京卍リベンジャーズ』(7) (週刊少年マガジンコミ...

『東京卍リベンジャーズ』(7) (週刊少年マガジンコミックス) 画像

via 『東京卍リベンジャーズ』(7) (週刊少年マガジンコミックス) より

チームの支柱を作り上げた男・場地圭介とは?

東京卍會創設メンバーの一人であり、血のハロウィン編エピソードの重要人物のひとりとして活躍した場地圭介。
東卍総長・マイキーの幼馴染として、同じく東卍創設メンバーのドラケン達と共に幼い頃から不良の世界で活躍してきた人物です。

チーム創設時から総長として多くのメンバーを率いてきたのは、喧嘩も強くカリスマ性もあるマイキーでした。
しかしそんなマイキー曰く、そもそもこの東京卍會の旗揚げのきっかけとなったのは、誰あろう場地圭介その人だったのだそうです。

「“誰かが傷ついたらみんなで守る”
“一人一人がみんなを守るチームにしたい”
そうやってできたチームだったな」

(『東京卍リベンジャーズ』8巻より引用)

創設メンバーの1人であった羽宮一虎が売られている喧嘩を買う為に、チームを作って対抗し友である彼を守ろうとした場地。
東卍というチームは、結成時からその場地の思いを支柱として、今日まで大きくなってきたチームでもありました。

そんな彼にとって、思わぬ事件により決別してしまった一虎とマイキー。そして人数が膨れ上がるにつれ、少しずつ変わっていってしまう東卍の雰囲気はきっと耐え難いものだったのでしょう。

特に一虎とマイキーの決別に関しては、彼自身も渦中の人物のひとりでもありました。
だからこそ彼は、誰よりも人一倍、誰でもなく自分自身の手で大事な東京卍会を、大事な創設メンバーという仲間を一人残らず救うために、孤独に戦ったのではないでしょうか。

自分が蒔いた種だからこそ自分でケジメを付ける。自分以外の誰も自分と同じ辛い目にはあわせないし、危険な目にもあわせない。
マイキーを、仲間を、東京卍會を守るために。彼は誰の力を借りる事もなく、たった独りで全てを解決しようとしたのです。

松野千冬、自分の世界を変えてくれた場地を信じ続けて

『東京卍リベンジャーズ』(9) (週刊少年マガジンコミ...

『東京卍リベンジャーズ』(9) (週刊少年マガジンコミックス) 画像

via 『東京卍リベンジャーズ』(9) (週刊少年マガジンコミックス) より
そんな場地をどんな酷い目に遭おうとも信じ続けたのが、彼が隊長として率いる一番隊の副隊長を務めて居た松野千冬です。
元々手の付けられない不良少年で、年上や先輩であっても「自分が一番偉いから、誰かに敬語をつかうなどありえない」と発言していた千冬。そんな彼の世界を変えたのが、当時すでに東卍の一番隊隊長であった場地の存在でした。

数に押され圧倒的に不利な喧嘩を売られていた千冬を、「コイツは俺の仲間だ」と宣言し多勢相手にたちまち一人でノして彼を守った場地。
当時は互いにまだほんの少しの面識があっただけだというのに、自分を仲間と呼んでくれ、尚且つ圧倒的な喧嘩の強さを見せつけた場地に対し千冬は初めて、敬語を使うに値する心から尊敬できる人として憧れを抱いたのです。

千冬の信頼は時間が経っても変わらず、その後もずっと一番の腹心として場地のそばに寄り添い続けました。
喧嘩の強さはもちろんのこと、誰かを守るため、仲間を思う故に拳を振るう。その一本筋の通った彼の漢気が、場地に対する千冬の大きな尊敬と信頼を形成していたことでしょう。

その思いは場地が誰にも腹の内を明かさず東卍を裏切ったように見せ、自分の顔を力の限り殴りつけられている時でさえ変わるものではありませんでした。
どれだけ酷い言葉を吐かれても、どれだけ力いっぱい顔面を殴られ続けても、東卍創設メンバーでさえ見抜けなかった場地の本心を見抜いていたのは、彼をずっと傍らで見ていた千冬だけだったのです。

大事な人を皆守るからこそ…場地が「憧れの人」であり続ける千冬

千冬の場地に対する思いは、終始一貫してどこまでも純粋な憧れと尊敬のみでした。
彼を慕っていた千冬は場地に対して、その注いだ思いへの見返りなどは一切期待していません
自分だけではなく、一番隊を、東卍の仲間を、苦楽を共にした創設メンバーを最後まで守る意思を貫いた彼だからこそ、千冬の場地に対する信頼は、死んで尚揺るぎのないものとなっているのではないでしょうか。

そしてきっと、場地もまた自分がそうして自身の信念を貫き続けたからこそ、千冬が己を最期まで信じ慕い続けてくれていることに気付いていたのではないかと思います。
自分がどんな振る舞いをしようと、千冬だけはきっと自分を信じてくれる。その信頼故に場地もまたたった独りで仲間のために戦う選択肢を取る事ができ、最期まで仲間のための行動を貫けたのでした。

二人の絆を示すアイテムでもあった、ペヤングの半分コ。アニメでは本来二人が行っていた「半分コ」を示すエピソードが原作からより詳細に描かれ、「あまりにも辛すぎる」と多くのファンの涙を誘った話は非常に話題にもなりました。

残した半分をもう一人が食べるのではなく、仲良く一口ずつ食べていた二人の本当の「半分コ」。笑い合い、ふざけ合いながら一緒にペヤングを食べていた日々は二人にはもう二度と、未来永劫訪れることはないのです。

(執筆:曽我美なつめ)

【漫画】第1話『東京リベンジャーズ』 ep1

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numan編集部

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