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今回は、ジブリがDVDを出したり、ジブリ公式サイトで特集が組まれたりしている作品のなかから、特におすすめな「ジブリ公認」の新旧海外アニメ映画をご紹介します。
INDEX
横暴に振舞うとある国の国王シャルル5+3+8=16世は、自身の城の最上階にある絵の羊飼いの少女に恋をしていました。しかし少女は、隣の絵にいる煙突掃除屋の少年と恋仲であり、ある時不思議な鳥の力を借りて白から抜け出します。怒り狂う王は二人を追いかけてきて…。
また、途中から出てくる「ロボット」も実にジブリっぽく、日本人には親しみやすいデザインです。王=権威をデフォルメしてばかばかしく描く、という社会派アニメとしての側面も高畑監督に影響を与えています。
40~70年代にかけてイギリスで最も影響力の大きかったハラス&バチュラー・カートゥーン・フィルムズの代表作であり、宮崎監督も監督のジョン・ハラスのアニメ技術本込みで影響を受けたと語っています。
原作や映画が公表された時は、共産主義、社会主義を掲げながらも独裁国家となっていたソビエト連邦を風刺したものとみられていましたが、それ以上にいつの時代も変わらない社会の「搾取の仕組み」を巧みに描き出している作品です。
元銀行員で、養護施設に入ったエミリオは、さまざまな人生を送ってきた仲間と出会い、そこでも人生を楽しもうとします。しかし、ある時、自分がアルツハイマーだと知ってしまい…。
しかし、けっして老いを否定的に描いているわけではなく、どう受け入れていけばいいのか、また過去の思い出が自分を救ってくれるということも教えてくれます。年を取るたびに定期的に見返したくなる映画と言えるでしょう。
シンプルでわかりやすい活劇エンタメ要素もありつつ、「ベル・エポック」時代の小ネタや主人公に協力する当時を彩った天才、キュリー夫人やパスツール、ピカソ、ボードレール、モネらが次々登場するのも面白い点です。
エンタメ、アートとしても楽しめるのですが、悪役が「男性支配団」という直接的に家父長制を重んじる旧体制的な白人男たちで、劇中で搾取されているのは女性や子供や有色人種といういまだ消えない社会問題も真っ向から描いており、考えさせられます。アニメだからできる、華々しくも恐ろしい過去のパリを忠実に、かつ独自視点もいれて再現した意欲作です。
(執筆:今泉)
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