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「小説を音楽にするユニット」と謳っているように、実はアニメを始めとした二次元コンテンツに関しても、非常に縁の深い楽曲をいくつかリリースしている彼ら。
本日はそんな、今まさに大人気ユニットであるYOASOBI×二次元コンテンツの人気曲をピックアップしてご紹介。
今期注目アニメやYOASOBIの原点ともなった楽曲など。現役アマチュアミュージシャン&音楽ライターとしても活動する私・曽我美なつめが、各曲のおすすめポイントとあわせてその魅力や、楽曲の人気の秘密を解説致します。
INDEX
YOASOBI『群青』は元々お菓子のCMソングとして書き下ろされた本作ですが、実は本作はとある在絶賛放送中のアニメ『ブルーピリオド』からインスパイアを受けて作られたものでした。
毎日を退屈に生きていた主人公が、自分が初めて本気で打ち込める「美術」に出会い、その世界で仲間と共に青春を燃やす物語。
本作のテーマ・美術の世界だけでなく、どんな世界でも一流を極め、より高みを目指す道は、終わりのない辛く険しい物でしょう。けれどそこに叶えたい夢があって、果たしたい目標があって――。
夢中になれる何かへ情熱を燃やす全ての人の背中を押してくれるのが、この『群青』であり、『ブルーピリオド』という作品でもあるのです。
アニメ『BEASTERS』第二期OPの『怪物』。現在この曲はYouTubeでも1.2億回再生を突破しており、名実共に『夜に駆ける』に次ぐ彼らの人気曲ともなっています。
これらの2曲を聞く際にはせっかくなら、やはり楽曲の元ネタ小説についても押さえておきたいところですね。
ウサギに恋をしてしまったオオカミの青年。共に死線を潜り抜け、奇妙な縁と絆で結ばれたライオンとシカ。相手を好ましく思う感情は、人としての純粋な物なのか、それとも抗えない捕食の欲求なのか。
アニメだけでなく、楽曲そのものを通しても。日々様々なことに迷い悩み生きる私たちにも、親身に迫る問いかけが描かれている、そんな曲ともなっています。
そんなayaseさんですが、現在のYOASOBIという活動形態に至るまでに、実は紆余曲折を経たアーティスト活動を行ってきています。
その中のひとつが、VOCALOID・初音ミクを使用したボーカロイドプロデューサーとしての活動でした。
本楽曲を表題としたアルバムは自主制作にも拘わらず、初の発売となった即売会でなんと即完売。現在はダウンロード版も発売されており、今なお多くのボカロ好きを中心として愛される作品でもあります。
この曲を聞くとYOASOBIというユニット、あるいはayaseさんというアーティストが、売れようとしてあの曲を作ったのではなく。元々このような音楽性であった彼らに、ようやく時代が追い付いてきたのだ、という事を感じられるのではないでしょうか。
現在のYOASOBIの大きな活躍には、そういった元々の素養。そして彼らと同じように、これらの二次元カルチャーの中で育ってきた大衆リスナーの支持。その二つの奇跡的な合致があったということが、本作からは感じ取れるようにも思います。
もしかしたらそこから新たな音楽やアーティストとの出会いが、あなたを待ち受けているかもしれませんよ。
12月には鈴木おさむが原作小説を手掛けた楽曲「ハルカ」を発表。2021年1月6日に満を持して初のCD『THE BOOK』をリリース。
豪華な仕様が大いに話題を呼び、オリコンデイリーランキング初登場2位を記録しながら、配信では全ての楽曲がApple Musicストリーミングチャートで15位以内に同時ランクインするという快挙を達成。立て続けにリリースしたTVアニメ『BEASTARS』OPテーマ「怪物」、EDテーマ「優しい彗星」も各種チャートで1位を獲得。
2月には、初のワンマンライブ『KEEP OUT THEATER』を新宿・ミラノ座跡地の工事現場にて開催し、同時視聴者数4万人を記録する盛り上がりを見せた。原作小説の書籍化や映画化など、音楽以外の領域にも展開の幅を広げている。
(YOASOBI公式サイトよりより引用)
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