『東京卍リベンジャーズ』に残された5つの謎。最終回までに伏線回収される?

現在、週刊少年マガジンで連載中の『東京卍リベンジャーズ』(以下、東リベ)。「タイムリープサスペンス×ヤンキー」という新たな切り口で人気を集め、映画化やアニメ化も果たしました。
同作の魅力の一つといえるのは、巧妙に隠された謎や伏線。主人公花垣武道(タケミチ)以外にも時を遡ることができる「タイムリーパー」がいることが物語中盤から示唆されていましたが、ついに268話ではその正体がマイキーの兄・真一郎であることが明らかになりました。

作中を通した大きな謎の一つが解明されたことにより、Twitterでトレンド入りするなど、最新話が公開されるごとに大きな盛り上がりを見せています。

『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック2 芭流覇羅...

『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック2 芭流覇羅・黒龍編』 (講談社)

via 『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック2 芭流覇羅・黒龍編』 (講談社)
しかし、実はまだまだ解明されていない謎が複数あり、残り5回の連載で全てが明らかになるのか、ファンの間で熱を帯びた考察が飛び交っています。今回はその中から5つの謎をネット上の予想とともにご紹介します。

【1】第1話でタケミチを線路から突き落としたのは誰?

そもそも元の世界線ではダメフリーターだったタケミチ。彼は線路で突き落とされたことでタイムリープの能力が開花し、そのことから物語は始まります。ただ、現在に至るまで、「誰が」タケミチを突き落としたのかは不明。

第8話でタケミチの親友の千堂敦が「線路にタケミチを落としたのは自分だ」と告白する場面がありますが、実はこれはタケミチがタイムリープで過去を変えた後の世界線での話。物語の始まりである第1話の時点では、敦は東卍のキヨマサを刺したことで服役し、東卍に関わっていないことになっています。

『東京卍リベンジャーズ』2巻(講談社)

『東京卍リベンジャーズ』2巻(講談社)

via 『東京卍リベンジャーズ』2巻(講談社)
ファンの間では「出所後のアッくん(敦)は実は東卍の末端のチンピラで、どの世界線でもタケミチを突き落とすことになっていた」という説もありながら、タイムリープの能力は保持者が死亡することで継承されるという条件も明らかになっているため、「タイムリープの能力を狙った者の犯行」との考察もあり、不穏な空気が漂います……。

【2】「道化と死神」について

物語中盤までマイキーを操り、タケミチを翻弄し続けたことでラスボスだと思われていた稀咲は、タケミチとの戦闘の途中、事故によって死亡してしまいます。稀咲の右腕的ポジションにあった半間の謎めいた発言も気になるポイントです。

205話で稀咲は半間に向かって「俺は道化。主役にはなれないのは分かっている」と発言。稀咲の死亡後、逃亡中の半間が稀咲の墓前に現れる場面が描かれ、半間はそこで「『道化』と『死神』について語りあかそうか」との意味ありげな発言をします。

『東京卍リベンジャーズ』23巻 (講談社)

『東京卍リベンジャーズ』23巻 (講談社)

via 『東京卍リベンジャーズ』23巻 (講談社)
このシーンについて一部ファンからは「本当の黒幕を2人が知っているのでは?」と話題に。

「『道化』である稀咲と半間自身を対比させて『死神』と自称しているだけでは?」との考察もありながら、「『死神』は稀咲を操っていた黒幕を指しており、半間はその人物が誰であるか知っているのでは」との声も根強く聞こえます。

【3】ワカ、ベンケイが関東卍會に。裏切りの理由は?

マイキーと戦って勝つことで「救う」ことを決意したタケミチは「二代目東京卍會」を結成。マイキー率いる関東卍會との最終決戦で、直接対決を果たすこととなります。しかし、最初はタケミチの味方の立場だった「ワカとベンケイ」の2人が関東卍會に寝返るという裏切りが発覚。

ワカとベンケイはもともとタケミチが所属していた「梵」の幹部メンバー。特に「梵」の首領であった瓦城千咒を献身的に支えていた二人だけあって、その衝撃は大きなものでした。そして最終決戦が始まった後も、その裏切りの理由は明かされず……。

『東京卍リベンジャーズ』28巻 (講談社)

『東京卍リベンジャーズ』28巻 (講談社)

via 『東京卍リベンジャーズ』28巻 (講談社)
ファンからは「マイキーの監視」「梵のもう一人の幹部メンバー明司武臣との軋轢が原因」「梵はマイキーに一度敗北してしまった過去があるため、千咒ちゃんを救う交換条件で2人は関卍に入ったのでは」などの考察が上がっています。

【4】タケミチをつける謎の人物

第201話では現代の世界線に帰ってきたタケミチが、マイキーが首領を務める犯罪集団「梵天」のことを探っている最中に、謎のスーツ男に監視されている描写があります。直後に姿を現した三途なのではという声もありますが、よくよく見るとスーツの形状が違う……。
背格好が似ているため、半間説も根強いこのシーン。もし半間であるとすると、彼は結局現代に至るまで捕まらずに生き残り、鍵を握る重要人物になると思われます。謎の男が誰なのか、なぜタケミチをつけていたのか、その理由は未だ不明です。
『東京卍リベンジャーズ』24巻 (講談社)

『東京卍リベンジャーズ』24巻 (講談社)

via 『東京卍リベンジャーズ』24巻 (講談社)

【5】タケミチの「死んだ人も助けられると思う」発言

タケミチのタイムリープの能力は、今日からちょうど12年後にしか飛べないため、それより過去の世界線で命を落としてしまった人は助けられません。

第152話ではマイキーの妹であるエマが争いに巻き込まれて死亡。絶望の中で決意したタケミチは千冬に対して「エマちゃんも場地君も救う」、「タイムリープ自体ありえない事だし、不可能はない」と発言します。「どのように助けられるか」は明言されてないものの、この言葉を信じて応援するファンが大多数なのではないでしょうか。

『東京卍リベンジャーズ』22巻(講談社)

『東京卍リベンジャーズ』22巻(講談社)

via 『東京卍リベンジャーズ』22巻(講談社)

続編を臨む声も

多くの謎が残り5話で回収されるのか、多くのファンが物語の行く末を手に汗を握りながら見守っている「東京リベンジャーズ」。ここで紹介した以外にもファンたちが気になって仕方がない謎もあるため、「第2シーズン」などの続編を望む声も少なくありません。

残り5話。果たして「ハッピーエンド」となるのか、期待が高まります。

(執筆:住岡)

【漫画】第1話『東京リベンジャーズ』 ep1

■『東京卍リベンジャーズ』マイキーとドラケン、深い絆の根底にあるものは【東リベの魅力解剖】
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■ 既視感の正体は…『東京卍リベンジャーズ』24巻表紙、現代マイキーに大反響。17巻と反転してる?
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■ 『東京卍リベンジャーズ』黒幕は他にいる?いま疑われる2人の人物とは…
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『東京卍リベンジャーズ』概要

『東京卍リベンジャーズ』は「週刊少年マガジン」で2017年より連載中の和久井健による漫画。1~29巻が発売中で累計6500万部突破の人気作。

人生どん底のダメフリーター・花垣武道(タケミチ)は、中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)が最凶最悪の悪党連合“東京卍會”に殺されたことを知る。ある日、人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープし、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始するストーリー。

2021年にはTVアニメ放映&7月実写映画公開された。

■公式サイト:https://shonenmagazine.com/special_page/tokyorevengers
■公式Twitter:@toman_official(https://twitter.com/toman_official

TVアニメ『東京リベンジャーズ』ノンクレジットOP【Official髭男dism「Cry Baby」】

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