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第1回では、ついに先日世界規模で「500億の男」ともなった炎柱・煉獄杏寿郎をピックアップしてご紹介します。
(この記事は性質上、原作・劇場版のネタバレを含みます。)
INDEX
鬼殺隊の隊士が使う技・呼吸の名を冠する9人の柱。そのうちの一人が、炎の呼吸を使う炎柱・煉獄杏寿郎です。
まず特徴的なのは、個性的な柱の中でも一際異彩を放つそのルックスでしょう。獅子のたてがみのような金髪に、毛先が赤に染まった目を引く髪形。ぎょろりとした大きな目に、吊り上がった太い眉。
初めて彼を見た時に「怖そうなキャラだな……」と思った方もきっと多いはず。
なぜなら鬼の禰豆子に対しても、きっぱりとした物言いで即座に斬首を提案。弁解の余地を与える隙もないその言動に、かなりの威圧感を感じた方が大多数でした。
ですが彼の魅力が何より鮮烈に輝いたのは、その後の無限列車編でのエピソード。
衝撃的な結末も相まって、一転彼の大ファンになった方がどれだけ大勢いるかはもはや説明不要ですね。
強者であっても驕る事なく、誰にでも分け隔てのない快活明朗な性格の彼。戦隊ものでいえば、さながら中心のレッドのようなその存在。
しかし裏では、普通の人なら心が折れていてもおかしくない複雑な事情を抱えていました。
苦しい鍛錬を重ねても誰にも褒められず、剣技や呼吸を教わる師すらいない。
普通ならばその道を諦めてもおかしくない所を、それでも彼は独り、たった3冊の炎の呼吸の指南書だけで剣士となったのです。
元々の才能もありましたが、何よりもそれは文字通り血反吐を吐くような彼の努力のお陰だったことでしょう。
そして何より幼い頃に最愛の母に託された、「強い人間は弱い者を助ける責務がある」という訓(おし)えの言葉でした。
形のない記憶だけを胸に、晴れて鬼殺隊となり炎柱にまで就任した煉獄。ですが自暴自棄になった父親に、それでも自分を認めてはもらえませんでした。
「早く鬼狩りなんか辞めろ」「お前のやっていることは無駄だ」「柱なんぞくだらん、どうでもいい」。
その上追い打ちをかけるように共に炎の呼吸を継承するはずだった弟は、才能が足らず鬼殺隊になれないことが発覚します。
独りきりで名家の名を背負い、最も大事な人には認めてもらえず。
それでも彼はくじけず、弱音も吐かず、誰かに助けを乞うこともなく「考えても仕方のないことは考えるな」と、ひたすら孤独に鬼殺の道を歩み人々を救い続けていました。
物語を見た多くの人は「どうしてそこまでするのか」「死ぬことはなかっただろうに」ときっと思ったことでしょう。
けれど死ぬ間際に主人公の炭治郎は煉獄のそんな行動を、力を振り絞り全力で肯定します。彼はもしかしたらそこで初めて、自分の歩んできた道が間違っていなかったと、誰かに認めてもらえたと、そう思えたのではないでしょうか。
そのやり取りを見て、どんなに辛い状況でも諦めない強さを。彼から教わったという方も、きっと大勢いることでしょう。
先述の通り、上記のエピソードを描いた劇場版は世界興行収入500億を突破し、今や全米でも大ヒットとなっています。
人気の理由としては煉獄杏寿郎という存在が、物語の鬼殺隊という組織の非常に分かりやすい模範的キャラであること。
そしてそんなヒーロー戦隊のレッドたる彼が死んでしまうという想定外の展開が、何よりも大勢の心を惹きつけているようです。
実は彼自身、「斃れて後已む 精神一到何事か成らざらん」=「命ある限り努力しやり抜く、どんな困難の中でも精神を集中し行えば何事も成すことができる」という座右の銘を持っています。
同時に伝統を重んじ、私利私欲を捨てた滅私の精神を最期まで貫く姿勢。その姿にいわゆる「BUSHIDO」を垣間見る海外ファンも、もしかしたら多いのかもしれませんね。
鬼殺隊を支える最上級隊士である“柱”の一人で、「炎柱(えんばしら)」の称号を持つ。
■スタッフ
原作:吾峠呼世晴(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸・梶山庸子・菊池美花
プロップデザイン:小山将治
コンセプトアート:衛藤功二・矢中勝・樺澤侑里
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記・椎名豪
アニメーション制作:ufotable
配給:東宝・アニプレックス
■キャスト
竈門炭治郎(かまど・たんじろう):花江夏樹
竈門禰豆子(かまど・ねずこ)※:鬼頭明里
我妻善逸(あがつま・ぜんいつ):下野紘
嘴平伊之助(はしびら・いのすけ):松岡禎丞
煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう):日野聡
魘夢(下弦の壱)(えんむ・かげんのいち):平川大輔
■イントロダクション
2019年4月より放送を開始したアニメ『鬼滅の刃』。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊することから始まる本作は、人と鬼の切ない物語、鬼気迫る剣戟、そして時折描かれるコミカルなシーンも人気を博し、国内のみならず、全世界で大きな話題となった。
そして2020年、TVアニメ“竈門炭治郎 立志編”に続く物語“無限列車編”が、劇場アニメーションとして描かれる。
炭治郎たちが次に向かうは、闇を往く《無限列車》。
多くの人が行方不明になっているこの列車を舞台に、新たな任務が始まる―。
■ストーリー
果てなく続く
無限の夢の中へ―
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。
そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。
禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。
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