小野賢章ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る』第1話 腐女子とゲイは"気持ち悪い"ものなの?

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小野賢章ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る』第1話 腐女子とゲイは"気持ち悪い"ものなの?
浅原ナオトさんの小説『彼女が好きなのはホモであって僕ではない』を原作としたドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る』。小野賢章さんも出演している話題のドラマ、第1話を振り返ります!
NHKよるドラで『腐女子、うっかりゲイに告(こく)る』が始まりました。原作は、浅原ナオトさんの小説『彼女が好きなのはホモであって僕ではない』です。

ゲイであることを隠して生活する高校生・安藤純(金子大地さん)と、そのクラスメイトで、腐女子であることを隠して生活している三浦紗枝(藤野涼子さん)の出会いから、2人が直面する葛藤や、周囲を巻き込んで築き上げられていく関係性が描かれます。

そして純と同じくゲイで、恋人がHIVと戦っているミスター・ファーレンハイト(声:小野賢章さん)。ネット上だけの友人でありながら、純が唯一すべてを打ち明けられる彼の言葉が、純の心と物語を動かしていきます。

「交わるはずのない二人が出会ってはじまる、純粋でねじくれた青春群像劇」と銘打たれたこの物語、純と紗枝それぞれの視点を印象的なシーンとともに追っていきましょう。

第一話「Good Old-Fashoned Lover Boy」あらすじ

まずは第1話のストーリーからご紹介。
2人の物語は、紗枝がBLコミックを買おうとしたところを、たまたま純が目撃。腐女子バレを恐れた紗枝が、純に黙っていてくれるよう懇願するところから始まります。

妻子がありながら純の恋人でもあるマコト(谷原章介さん)に紗枝について打ち明けると「理解者になってくれるかも」と言われますが、純にはそうは思えません。

そんな純にミスター・ファーレンハイトは、紗枝の重大な秘密を知ってしまったことを謝るべきだと諭すのでした。
強引に連れて行かれたBLイベントの帰り際、純に向かって「BLは世界を簡単にしないための方法」だと語る紗枝。しかし紗枝が好きな「BL」を「ファンタジー」と笑う純と、そんな純こそがゲイであることを知らない紗枝の間には、やはり大きな溝がありました。ゲイを悪く言う純に対して「現実のゲイのひとに失礼」と紗枝。

「クラスの中にそういうやつがいたとしたらどうする?」という純の質問に対し、紗枝は「ゲイなんて現実にそうそういないし……」と答えてしまうのです。

夕焼けの差し込む車中に1人残された純は「勘違いしちゃいけない。彼女が好きなものはBLであって僕ではない……」と心でつぶやくのでした。

純の想い「腐女子だからこういう人なんだって決めつけたくない」

第1話で印象的だった純の言葉のひとつは、自分がゲイであることとBLを好む腐女子への複雑な想い。

BLイベントに水族館と、紗枝にさんざんふりまわされ「腐女子って面倒くさ~いって顔してる」と紗枝に茶化された純は、“腐女子”ではなく“三浦さん”が面倒なのだと答えます。

口が悪い!と憤慨しつつも「(腐女子はこうだと)決めつけないのはすごい。決めつけるほうが簡単だ」という紗枝。それははからずも、ミスター・ファーレンハイトが話したことに通じていました。

それはある夜、純がミスター・ファーレンハイトに対し、「(紗枝の)単なる趣味と(自分の)人生の根幹を支える性指向を一緒にしてほしくない」と不満をあらわにしたときのこと。
ミスター・ファーレンハイトは同じだと言い切ったのです。腐女子で絵が上手いとなれば理解のない周囲には「気持ち悪い」としか見られなくなる。
「人間は、自分が理解できるように、世界を簡単にしてわかったことにするものなのさ」……と。


「僕はそうしたくない」「わかったふりをしたくない」
「三浦さんは腐女子だからこういう人なんだって決めつけたくない」

それはきっと、純自身の思いでもあったのでしょう。ゲイだからというだけで、決めつけられたくない。わかったふりをされたくない--あらためてそんな気持ちを口にし、頭上を泳ぐペンギンへと手を伸ばす純。

そんな純を見つめながら、紗枝はその姿をそっとカメラに収めるのでした。

紗枝の想い「好き勝手に好きだって言える時間が1番好きだな」

そして、紗枝の印象的だったシーンのひとつは、自分が好きなものを否定された過去への想い。

水族館からの帰り、バスの中で純の好きなものを聞き出そうとする紗枝。最初は「別にない」と言っていた純ですが、「音楽とか?」と水を向けられた純は、QUEENについて語り始めます。

ストーリー性の強さ、音で物語を表現してる世界観……それは、純が“この社会に生まれたことが苦しくて苦しくてどうしようもないときに救ってくれた”楽曲。イヤホンを2人で半分こにして「Good Old-Fashoned Lover Boy」を聴きながら「純粋に、好きなんだ」とはにかんだように言う純に、紗枝は「好きなものあるじゃん」と笑いかけるのです。

「好きなものを好き勝手に、好きだって言える時間が1番好きだな」
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