『シン・仮面ライダー』はどうなる?古参ファンが期待すること【あらすじ予想・考察】

「ウルトラマン」「スーパー戦隊」と並び、“三大特撮”の一つとして、長年愛され続けている「仮面ライダー」シリーズ。
1971年の放送開始から50年以上もの間、人々に愛され続けている不滅のヒーローです。そんな「仮面ライダー」が、2023年、庵野秀明監督の手によって生まれ変わります。それが『シン・仮面ライダー』です。
『シン・仮面ライダー』公式サイトより

『シン・仮面ライダー』公式サイトより

『シン・ゴジラ』(2016)、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)、そして『シン・ウルトラマン』(2022)に続く、「シン・ジャパン・ヒーローズ ・ユニバース」4作目として製作される『シン・仮面ライダー』は一体どんな作品になるのでしょうか?

先日、公開日が3月18日(先行公開は3月17日)であることが明らかになると同時に、新たな予告編も解禁され、期待値が大いに高まる一方、ストーリーはいまだ明かされず謎のままである『シン・仮面ライダー』。
いったいどのような内容になるのかを、長年『仮面ライダー』を追っている筆者がすでに公開されている情報を基に期待を込めて予想します。

いまだベールに包まれた本作。単なる懐古では終わらない

1971年4月3日に放送を開始した『仮面ライダー』は日本を代表する特撮ドラマです。
科学の知識に長けた学生でありながら天才オートレーサーでもある主人公の本郷猛(藤岡弘、さん)が、ある日、謎の秘密結社ショッカーによって拉致され、改造手術を受けることから物語の幕が上がります。

手術の途中で、緑川博士によって救われた本郷は脳改造の一歩手前で窮地を脱し、人々の平和を脅かすショッカーが送り込む数々の怪人たちと死闘を繰り広げていくことになります。

DVD『仮面ライダー VOL.1』(東映)

DVD『仮面ライダー VOL.1』(東映)

via DVD『仮面ライダー VOL.1』(東映)
その後、「仮面ライダー」は昭和から平成、そして令和まで時代を超えて、人類の希望と平和を守り続けるために、日夜戦い続けてきました。そんな「仮面ライダー」は2021年に生誕50周年という節目を迎え、初代仮面ライダーである本郷猛の物語をもう一度掘り下げようという企画がスタート。こうして庵野秀明監督による『シン・仮面ライダー』が世に送り出されることとなりました。
仮面ライダー生誕50周年企画作品として打ち出される『シン・仮面ライダー』ですが、公開を間近に控えた現在でも、その概要はベールに包まれた状態が続いています。物語の大まかなあらすじでさえハッキリしておらず、ほぼ予告で公開されている情報のみが解禁となっているだけなのです。
そこから推察するに、物語の発端となる部分は、オリジナルの『仮面ライダー』第1話と同様のものになるのではないかと筆者は考えています。本郷猛がSHOCKERによって拉致され、改造手術を受け、仮面ライダーとなり、怪人と戦いを繰り広げる……というラインを辿っていくことになるでしょう。

『シン・仮面ライダー』予告

しかしながら、庵野監督は公式のコメントで「当時観ていた人のノスタルジーと現代の若者が楽しめるものを融合したものを目指したい」と語っており(※)、単なる過去への懐古や二番煎じでは終わらないことは明らかです。

※2021年9月に行われた「シン仮面ライダー対庵野秀明展」合同記者会見にて発言。

現に、かつては「秘密結社ショッカー」と名乗っていた組織が「SHOCKER」という英語表記となり、「改造人間」と呼ばれた怪人たちも「クモオーグ」や「コウモリオーグ」と呼称されるようになり、現代的なリアリティを追求したように感じます。

思えば、ショッカーという組織は近年の仮面ライダー映画などで時代錯誤などと揶揄されることが多く、現代人にとっては少々リアリティに欠けるものがあるのかもしれません。そういった意味でもまさに“古きものを新しくアップデート”というのが本作最大のテーマになっているのかもしれません。

『シン・仮面ライダー』特報

それでも、オリジナル版で仮面ライダーが蜘蛛男と相対した奥多摩湖の小河内ダムで撮影が敢行されていたり、「平成ライダー」になってからは削られることが多くなってしまった「戦闘員」という要素を組み込んだりと、当時『仮面ライダー』に夢中になった世代へのメッセージも忘れてはいません。

個人的には仮面ライダーのマスクの下から襟足が出ている部分に感動を覚えた次第であります。

緑川ルリ子(浜辺美波)との関係は…

庵野監督が関わった2016年の『シン・ゴジラ』、2022年の『シン・ウルトラマン』がそうであったように、この『シン・仮面ライダー』は、「仮面ライダー」という作品への“愛”を綴った一種のラブレターなのではないでしょうか。

庵野監督自身も幼き頃に「仮面ライダー」から影響を受け、現在の作品作りに多大な影響を及ぼしたと語っていることから、庵野監督の「仮面ライダー」に対する一つのアンサーでもあるわけです。

それはすでに公開されている完璧に再現されたオープニング映像を観れば明らかなのではないでしょうか。
オリジナル版で藤岡弘、さんが歌った「レッツゴー!!ライダーキック」を今度は新たな本郷猛である池松壮亮さんに歌わせ、映像もまるで当時の映像かと思わせるほどの再現ぶり。

『シン・ウルトラマン』でも映画の始まりにはものすごくこだわっていた印象を受けたので、おそらくは『シン・仮面ライダー』でもあのオープニング映像が冒頭に流れることでしょう。きっと映画館に詰めかけた全ライダーファンが冒頭から涙すること請け合いです。

『シン・仮面ライダー』プロモーション映像 A

そのほか、浜辺美波さん演じる緑川ルリ子と本郷猛の間にどんな化学反応が生まれるのか、という点にも注目です。

オリジナル版ではロマンスと呼べる展開はありませんでしたが、2005年公開の『仮面ライダー THE FIRST』ではヒロインとのロマンスもまた見どころの一つとして描かれました(同作での役名は緑川あすか)。予告を観る限りでは、恋愛の対象というよりも、お互いが協力関係にあり、共にSHOCKERを倒そうとしているようにも感じます。

さらに本作には、オリジナル版では描かれなかったルリ子の兄である緑川イチロー(演じるのは森山未來さん)というキャラクターも登場する模様。彼が敵なのか、味方なのかにも注目です。
『シン・仮面ライダー』公式サイトより

『シン・仮面ライダー』公式サイトより

先日、1970年代に社会現象を巻き起こしたことでも有名な「仮面ライダースナック」を現代に蘇らせた「シン・仮面ライダーチップス」が発売され、一時ネットが騒然となったのも記憶に新しい『シン・仮面ライダー』。当時を思わせるそういったグッズの発売もまた、当時子供だった世代のファンにとっては歓喜の連続なのかもしれません。

映画館の大スクリーンで、仮面ライダー第1号と第2号がサイクロン号に跨り、颯爽と駆け抜け、ライダーキックを決める瞬間を早く目撃したいものです。オリジナル版「仮面ライダー」本郷猛編の初期を思わせる怪奇テイストや改造人間としての悲哀なども大いに堪能できそうです。

(執筆:zash)

『シン・仮面ライダー』作品情報

『シン・仮面ライダー』超特報

『シン・仮面ライダー』 
2023年3月17日(金)18時より全国最速公開 (一部劇場を除く) 同年3月18日(土)全国公開
3月17日(金)19時以降、IMAX上映決定! 
さらに、IMAXビジュアル解禁‼ そして、4DX・MX4D・ドルビーシネマ、さまざまな上映形態の詳細も決定!

池松壮亮 浜辺美波 柄本佑
西野七瀬/塚本晋也 手塚とおる 松尾スズキ/森山未來
原作 石ノ森章太郎 脚本・監督 庵野秀明

映画公式サイト:https://shin-kamen-rider.jp / 映画公式ツイッター:https://twitter.com/Shin_KR

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

<公式アプリ概要>
■“SHOCKER公式アプリ「SHOCKER」fromシン・仮面ライダー”

※各端末のアプリストアからダウンロードできます。
本作に登場する“秘密結社SHOCKER”が運用するアプリ。ダウンロードしたファンの皆様がSHOCKERの協力者・ないしは構成員として、“SHOCKER”の最新情報やアプリだけの限定コンテンツを楽しむことができる無料アプリとなっています。

■西島秀俊&中村倫也は『仮面ライダーBLACK SUN』をどう演じる?注目ポイントは…
https://numan.tokyo/column/MWVqh
■西島秀俊が「NARIKIRI WORLD」オープニングセレモニー&トークショーに登場、オフィシャルレポートが到着!
https://numan.tokyo/news/oMQQL

IMAGE

numan編集部

声優、アニメ、舞台、ゲームまで!オタク女子のための推し活応援メディア

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

オタ腐★幾星霜