金子大地、小越勇輝『腐女子、うっかりゲイに告る』第7話 ゲイを気にしないのは"きれいごと"なの?

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金子大地、小越勇輝『腐女子、うっかりゲイに告る』第7話 ゲイを気にしないのは"きれいごと"なの?
小野賢章さんも出演していたドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る』。第7話では隠れ腐女子だった紗枝が全校生徒の前で告白をはじめ…!? 第8話の前に振り返りましょう。
NHKよるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(こく)る』。

ゲイであることを隠して生活する高校生・安藤純(金子大地さん)と、腐女子である三浦紗枝(藤野涼子さん)2人が直面する葛藤や、周囲を巻き込んで築き上げられていく関係性が描かれます。

そして同じくゲイであるミスター・ファーレンハイト(声:小野賢章さん)。ネット上だけの友人でありながら、純が唯一すべてを打ち明けられる彼の言葉が、純の心と物語を動かしていきます。

第8話の前に印象的なシーンとともに振り返っていきましょう!

第7話「We Will Rock You」あらすじ

バーの店員であるケイト(サラ・オレインさん)から「逃げてもいい。でもね、自分からは絶対に逃げ切れないよ」「今じゃなくてもいいから戦う覚悟を決めなさい」と励まされ、終業式に行くことを決めた純。

久しぶりに登校した純は、紗枝から同性愛についての話し合いがクラスで行われたことを聞きます。ですが、同性愛はおかしくないという結論が出ても、自分が同性愛者だと名乗り出る人はいなかった。いたかもしれない同性愛者に余計なことをするなと思われたかもしれない。

「私の言葉は、どうすれば安藤くんに届くの?」と、うわべだけの「理解」の無意味さに悔しさを募らせます。

さらに小野(内藤秀一郎さん)がディスカッションの場で発言した「同性愛を気しないと言っても、実際に明かされたら気になるに決まってる」「聞こえのいいことばかり言うのは卑怯だ」と発言していたことも明かされ、純は複雑な表情を浮かべるのでした。
そして終業式。壇上で表彰された紗枝は、校長のマイクを奪い「私はBLが大好きでーす!」と絶叫します。

全校生徒がざわつく中、自分がどのようにしてBLに出会い、ハマっていったかを語りはじめます。最初は呆気に取られていた教師陣ですが、紗枝が中学時代にBLが原因で受けたいじめの話題にさしかかったところで、マイクを取り上げようと乱入。

そこへ真っ先に駆け上がり、教師から紗枝を守ろうとしたのは亮平(小越勇輝さん)でした。
舞台上で、純との出会いや恋の喜び、そして直面した現実と悲しみを語りつづける紗枝。純は立ち尽くしたまま、じっと紗枝を見つめていました。涙でつまり、それ以上語れなくなってしまう紗枝のマイクを、横から奪ったのは小野でした。

「いつまでそこでボ~ッと突っ立ってんだよ!」名指しで小野に煽られた純は、全校生徒の視線が一身に集まる中、壇上の紗枝の元へと一直線に駆け出し……!

亮平から紗枝へ「三浦続けろ!」

腐女子カミングアウトの過激さから、教師に無理やり話を中断されそうになった紗枝。そこへ真っ先に駆け寄り、教師を押しのけて「三浦続けろ!」と叫んだのは、亮平でした。

「大事な話をしようとしてるんだ!」
「今までずっと踏み潰してきたものと、ないことにしてきたものと、ちゃんと向き合おうとしてるんだ!」
「またなかったことにして終わらせるなんて、絶対にさせねえぞ!」
紗枝が腐女子であることは、当然亮平も知らなかったでしょう。本当の自分を隠して生きなければいけないというのは、純だけの悩みではなく、紗枝の悩みでもあった……。つまり、紗枝と同じように亮平も、「本当の紗枝」を知らずに好きになっていたということなんですよね。

もしかすると亮平には、誰にも言えずに苦しみ続けてきた純と、いま、きっと必死の覚悟で自分のことを話している紗枝の姿が重なって見えていたのではないでしょうか。

そして、そうやって苦しんできた純に全力で言葉を届けようとする紗枝を守ること=本当の紗枝を知ることこそが、亮平自身の恋心への、亮平なりの「けじめ」のようにも思えました。

紗枝から純へ「私は……彼のことが本当に好きで……」

「小学校の頃から、学校中の男子がみんな恋し合っていたらいいのにと思うほどの腐女子だった」と、全校生徒の前で告白した紗枝。しかし、よりによってその紗枝がはじめて恋した相手が純――ゲイの男子でした。

紗枝は、純と水族館へ出かけた日の会話になぞらえて、純の心を代弁します。
「摩擦をゼロにするように、空気抵抗を無視するように、僕をなかったことにしないと、世界を簡単にして解いている問題が解けなくなってしまう」「だから僕はこっち側でおとなしくしているよ」

それはもともと、紗枝が腐女子であることについて純がファーレンハイトと交わした会話でした。そんな事実を知らないはずの紗枝は、ひとりで考え抜いて純の心にたどり着いたのです。

「彼は自分が嫌いで……私たちが好きなんです」「でも私は……彼のことが本当に好きで……」
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