2022年、あの人気作が帰ってくる! それは「平成仮面ライダー」シリーズ屈指の人気を誇った
『仮面ライダーオーズ/OOO』(以下、『仮面ライダーオーズ』)です。
このほど、オリジナルキャストが全員集合する形で
Ⅴシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』の劇場上映が決定したわけですが、実はオリジナルのTVシリーズは男性のみならず女性からの人気が高かったことをご存じでしょうか?
ここでは『仮面ライダーオーズ』の魅力を紹介しながら、人気の秘密、そして新作映画の注目したいポイントにも迫ります。
Vシネクスト 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』 ティザービジュアル
via Vシネクスト 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』 ティザービジュアル
『仮面ライダーオーズ』は2010年から2011年までテレビ朝日系列で放映された
「平成仮面ライダー」第12作。
物語の主人公は、ちょっとのお金と明日のパンツさえあれば十分に生きていけると考え、世界中を放浪する火野映司(渡部秀)。
彼がひょんなことから、人の欲望によって生まれた怪人であるグリードと相対することになり、同じくグリードでありながら腕のみしか復活できなかったアンクの導きにより、仮面ライダーオーズへと変身し、熾烈な戦いへと身を投じていく姿が描かれ人気となりました。
Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』ポスタービジュアル
via Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』ポスタービジュアル
また、グッズの売れ行きに関しても、もはや社会現象になった言っても過言ではないほど。
主要アイテムである「オーメダルセット」が発売されると、家電量販店や大型スーパーには早朝から長蛇の列ができ、即完売となる現象が巻き起こったのです。
ネットではかなり高騰したものも散見でき、当時のママさん、パパさんは大変な苦労を強いられたのだとか……。
そんな『仮面ライダーオーズ』は、「仮面ライダー」の歴史を振り返っても稀な女性人気が高かった作品としても知られています。その人気の理由は何だったのでしょうか?
斬新な"W主人公"設定。2人がとにかくイケメン!!
この頃の「仮面ライダー」は大きな転換期を迎えており、前作『仮面ライダーW』では"二人で一人の仮面ライダー"という斬新な設定を加え、新たなファン層を獲得。「平成二期」として新たな魅力を醸し出すようになりました。
決定的だったのは主要キャストの2人がとにかくイケメンだったこと。
主人公の火野映司役に扮した渡部秀さんは「ジュノン・スーパーボーイコンテスト」で準グランプリに選ばれた実績の持ち主。
爽やか系イケメンの王道としてキュートな魅力を放ちながら、演技力も持ち合わせており評価も高かったのです。
『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
via 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
渡部さんは当時の製作発表記者会見で
「歴代最高の仮面ライダーにする」といった発言をしていたのですが、まさにその言葉が現実に。
自分よりも他人を優先するヒーローとしてのあるべき姿を体現した演技と、身体が徐々に蝕まれていく中でも苦悩を表情に出さない姿が人々に勇気を与え、東日本大震災が起こった2011年当時のヒーロー俳優として最高の魅力を発揮したのです。
一方のアンク役を演じた三浦涼介さんは、父に俳優の三浦浩一さん、母にタレントの純アリスさんを持ついわゆる二世俳優。
その目鼻立ちがハッキリした顔とスラリとしたスタイルには、仮面ライダー俳優屈指のものがあった印象でした。
『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
via 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
三浦さん演じるアンクは刑事の泉信吾の体を借りて生きているわけですが、時に元の信吾の姿に戻ってしまうことがあります。その時の
好青年ぶりはアンクの時とはまるで正反対のものであり、その演じ分けも巧かった印象です。
またアンクを演じる場面ではどこか表情に影を落とし、内に秘めた強大なものを隠し通そうとする表情が印象深く、そういったキャラクターの持つミステリアスな部分を体現した演技こそアンク役を演じた三浦涼介最大の魅力だったと言えるでしょう。
そしてこの映司とアンクの関係性もまた「仮面ライダー」シリーズにはなかった要素として好評を集めた要因でもあります。
当初アンクは映司を利用する形で手を組んだのですが、次第に映司を初め、信吾の妹の比奈、映司の居候先である多国籍料理店「クスクシエ」の知世子さんらと関わることで、仲間意識が芽生え始め、私利私欲だけではない“何か”に目覚めていくことになるのです。
主人公の2人が
お互いに影響し合う関係性も面白く、お互いがいなければ仮面ライダーオーズとしての本来の力を発揮できないというバディ要素も人気を博した要因でした。
それでいて、彼らの良き関係性を感じさせる絶妙な掛け合いもまた見事で、熱き戦いが繰り広げられる劇中において、良い意味での箸休め的な役割を果たしました。
“欲望”というテーマに共感。ハイセンスな衣装も目を引いた
『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
via 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
また、劇中の登場人物たちが身を包んだ
ハイセンスな衣装にも注目です。
主人公の火野映司は当時流行していたエスニックファッションに身を包んでおり、それまでのイメージをガラリと変える存在感を放ちました。
主人公がかなり個性的なファッション性を発揮しているため、脇を固めるキャストたちもまた強烈な印象を与える衣装に身を包みます。
映司の相棒であるアンクは編み込みとカールを施した金髪ツーブロックのヘアスタイルで登場し、子供たちに真似をさせるママさんが続出したとも……。
さらにヒロインの泉比奈は
“森ガール”ファッション。そのほかの女性キャストもそれぞれが個性を活かしたファッションを披露したのです。
こういった見る楽しさは女性たちから支持を集め、さらには作品のテーマが"欲望"であることから劇中では「綺麗になりたい」や「ファッションデザイナーとして成功したい」など女性でも共感できるテーマ性にも優れているのです。
『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
via 『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』場面カットより
これらの要素が女子からの高い人気を集めた要因と言えるでしょう。
この2人の人気も手伝って『仮面ライダーオーズ』は、男女問わず人気を獲得し、「平成仮面ライダー」史に残る人気作となったのです。
「いつかの明日」がついにーー10年ぶりの再集結的に期待!
そして
『仮面ライダーオーズ』が約10年ぶりに帰ってきます。
2011年のTVシリーズ放映終了後、冬の記念映画でオーズが復活することはありましたが、TV本編の正式な続編が製作されるのは、今度の『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』が初。
同作には主演の渡部秀さんと三浦涼介さんを初めとしたオリジナルキャストがカムバック!
10年の時を経て、「オーズ」の再集結を観られるというわけです。
未だ作品の内容についてはベールに包まれている部分が多いのですが、どうやらアンクがついに復活を果たし、われわれファンの前に帰ってくることになりそう。そう、
劇中で語られた"いつかの明日"がついに実現することになるのです。
さらにはオーズや2号ライダーの仮面ライダーバースの新形態を観られることにもなりそうで、もしかしたらアンクが変身を?なんていう予想もできます。これは期待しかありませんね……!
仮面ライダーオーズ/OOO 第01話[公式](仮面ライダー50周年記念)
また
主演の2人に関しても、久しぶりの再演となります。
これまで、各々が俳優として大いにキャリアを積んできた。まだまだ初々しい演技を魅せていたTVシリーズの頃とは異なる奥深い演技を観られそうで楽しみです。
しかしながら、予告編を観る限り、当時と変わらない存在感を維持しているところはファンとして嬉しい限り。
これから『仮面ライダーオーズ』にハマってみようかなという人でも今からでも十分。
ぜひとも、新作公開前に「オーズ」の魅力にハマってみてはいかがでしょうか?
(執筆:zash)
Vシネネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』作品概要
『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』ロゴ
上映情報:2022年3月12日(土)より新宿バルト9ほかにて期間限定上映
パッケージ情報:2022年8月24日(水)Blu-ray&DVD発売
【キャスト】
渡部 秀 三浦涼介 高田里穂 君嶋麻耶 岩永洋昭 有末麻祐子 甲斐まり恵 / 宇梶剛士
ゆかな(声の出演) 中田譲治(ナレーション)
【スタッフ】
原作:石ノ森章太郎 脚本:毛利亘宏 音楽:中川幸太郎 アクション監督:宮崎 剛 監督:田﨑竜太
【解説】
欲望から生まれた怪人グリードと激しい戦いを繰り広げ、人々の未来を守った仮面ライダーオーズ。火野映司が、相棒・アンク を復活させるべく、旅に出てから10年の月日が流れた。いま、満を持して「仮面ライダーオーズ」の完全新作が誕生。オリジナ ルキャスト&スタッフ再集結で贈る本気のオーズ完結編!
【ストーリー】
西暦2021年、世界は混沌と恐怖に包まれていた。 古代オーズが、800年前から時を超えよみがえったのだ。人類が絶滅の危機に瀕する中、旅に出ていた火野映司が帰還。レジ スタンスとして、後藤慎太郎や伊達明、泉比奈たちとともに戦っていた。アンクと再会を果たす「いつかの明日」は訪れるのか…。
ほかパッケージ情報も公式サイトにて公開中!
◆公式ツイッター @ooo10th
◆公式サイト https://www.toei-video.co.jp/ooo10th/
◆東映ビデオ公式サイト https://www.toei-video.co.jp/
(C) 2022 石森プロ・バンダイ・東映ビデオ・東映
(C) 石森プロ・東映 配給:東映ビデオ
Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』予告編
「ネット版 仮面ライダーオーズ10th」も制作決定!
Vシネクスト「仮面ライダーオーズ10th 復活のコアメダル」上映に合わせて、 公式アプリ・東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて、2022年春より、「ネット版 仮面ライダ ーオーズ10th」の配信が決定!
2011年に「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」が 公開された際にも、「ネット版 仮面ライダーオーズ ALL STARS 21の主役とコアメ ダル」が制作、配信されましたが、果たして今回はどのような内容になるのか。続報をお待ちください。
■東映特撮ファンクラブ:http://tokusatsu-fc.jp/
TVシリーズBlu-ray情報
TVシリーズ『 仮面ライダーOOO(オーズ) Blu-ray COLLECTION 』廉価版発売
「仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル」のリリースに先駆けて、TVシリーズ『 仮面 ライダーOOO(オーズ) Blu-ray COLLECTION 』がお求めになりやすくなって、2022年 2月9日(水)より毎月発売決定!(全3巻)
■商品URL:https://www.toei-video.co.jp/special/ooo/