ツンデレがたまらない！　映像化もされたときめく”かわいくないオトコノコ“原作マンガ5選

告白しまくるものの、フラれてばかりの女子高生・佐丸あゆは。バカで単純だけど、素直で何事にも一生懸命。ある日、フラれて牛丼屋でヤケ食いをしますが、財布の中身が空っぽで!? そのときに助けてくれたのが弘光由貴。カッコイイ！ とときめくあゆはでしたが、翌日、彼とは教室で再会。実は入院しているクラス担任の代理数学教諭だったのです。

運命的な再会に読む方は今後を期待しますが、そううまくはいきません。猛アタックするあゆはですが、冷静沈着でクールな弘光にはのれんに腕押し状態。それでも勉強を教えてくれたり、ふとしたときに優しさを見せられたりするものだから、あゆははますますゾッコンになっていきます。
弘光のほうも最初はあゆはのことを「追い払っても追い払ってもめげずにウザイ」ぐらいは思っていたのに、そんな懲りないあゆはに次第に心を開くように。しまいにはあゆはに心を傾けていく様子にはこちらもキュンとしてしまいます。先生と生徒の恋という禁断の愛!? に注目です。

原作は、2013年に連載開始、2017年に完結しました。単行本は全13巻。
2018年8月に竹内涼真さん、浜辺美波さんで実写映画が公開。監督は『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『となりの怪物くん』など多くのマンガ実写化を手掛けている月川翔監督です。

著者：幸田もも子
出版社：集英社

映画『センセイ君主』
公開：2018年
出演：竹内涼真、浜辺美波、佐藤大樹ほか
監督：月川翔
製作：「センセイ君主」製作委員会

ラブラブな彼氏とのことを自慢していた主人公の高校生・篠原エリカ。実は彼氏どころか恋愛経験ナシ！ 次第に友だちに怪しまれるようになり、苦し紛れに街で見かけたイケメンを盗撮して、自分の彼氏として写真を見せるのですが、そのイケメンは実は同じ学校に通う佐田恭也でした。
事情を話して彼氏のフリをしてもらおうと依頼しますが恭也は腹黒ドＳ。「おまえが俺の犬になるってんなら くだらねー茶番につき合ってやってもいいっつってんの」。犬扱いされつつも、交流を深めていくうちに次第に距離を縮めて、いけるの……!?

恭也はツンデレというか本当にドＳ、そしてエリカは単純なんだけどドＭ。だからこそ成立しているカップルではあるのですが、ドＳが過ぎるだけに、不器用なヤキモチや、甘やかしのデレの破壊力がハンパなものではありません。ウソから始まった二人のバランス関係が絶妙です。

原作は、別冊マーガレットで2011年から連載開始、2016年に完結しました。全12巻、累計550万部を突破した人気作です。
また、2016年に『ストロボ・エッジ』、『娚の一生』など少女コミックの映画化を数多く手がけている廣木隆一監督により、山﨑賢人さん、二階堂ふみさん主演で実写映画化されています。

著者：八田鮎子
出版社：集英社

映画『オオカミ少女と黒王子』
公開：2016年
出演：山﨑賢人、二階堂ふみ、鈴木伸之、門脇麦、横浜流星ほか
監督：廣木 隆一
製作：「オオカミ少女と黒王子」製作委員会

2018年4月～6月にドラマ化もされた『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』。大人気マンガ『花より男子』の続編で、道明寺率いるF4が卒業してから2年後の英徳学園が舞台です。寄付金が払えなかったり、授業料を滞納している没落した生徒を退学に追い込む”庶民狩り”をするコレクト5。そのリーダー神楽木晴と、元社長令嬢で今は庶民の江戸川音の物語です。

音と顔を合わせるとケンカをしてばかりの晴。庶民狩りの対象になりかねない音のほうもいい印象を抱くはずがありません。おまけに音には完璧な婚約者・馳天馬がいるのです。
自分の気持ちに気がついてからはできるだけ素直になろうとする晴ですが、愛情表現が下手・不器用・ズレすぎ。そのため、音にはうまく伝わりません。最初は天馬との恋を応援していた読者も、晴がますますこじらせていく様子に「ほうっておけない！」となり、気がつくと晴を応援している……天然ツンデレが周りのハートまで巻き込んでいく描写が鮮やかです。
2015年から少年ジャンプ＋で連載中。

著者：神尾葉子
出版社：集英社

ドラマ『花のち晴れ』
放送：2018年
出演：杉咲花、平野紫耀、中川大志ほか
演出：石井康晴、坪井敏雄、岡本伸吾、松木彩
製作：TBS

“絶対零度の雪女”とクラスで恐れられる雪菜。しかし、彼女の正体は超人気ケータイ小説家のユピナでした。ダントツの人気を誇っていますが、恋愛モノが書けないことが彼女の悩み。そんな折、彼女は学校一の人気者・時雨（しぐれ）のある秘密を知り、そのネタで彼をキョーハクするのです。「わたしのこと好きになりなさい」と！ お互い好きでもない、ニセモノの恋愛体験が始まります。

大病院の息子でクラスの人気者、頭も良くて思い通りに人を動かすことができる時雨は、自分の思いどおりに動かない雪菜が気になっていきます。
クラスの人気者や生徒会長をやる男の子は何かしらウラがないとつまらない……と思ってしまいますが、時雨にも結局はひとりにしか見せない顔があると思うとキュンとしてしまいます。雪菜の幼馴染の存在にも動揺して、自分の気持ちに気がついていく様子にもハラハラ。
最初が最初だけに素直になりづらく、壁ドンしようがされようが、ある意味動じないこの2人は、少女マンガではちょっと異質なのかもしれません。

マンガは2009年から連載スタート、2015年に完結。第36回講談社漫画賞で児童部門を受賞。また、2018年春に玉城ティナさん、小関裕太さんで実写ドラマ化・映画化されています。

著者：遠山えま
出版社：講談社

映画『わたしに××しなさい！』
公開：2018年
出演：玉城ティナ、小関裕太ほか
監督：山本透
製作：「わたしに××しなさい！」製作委員会

中学時代は地味だった由宇は、高校デビューをしてこれからの生活に夢を見ます。憧れの”白王子”白河がいる学園寮に住むことになり、ドキドキとワクワクが止まりません。でも、そこには“黒悪魔”として恐れられる黒崎も。
ひょんなことから黒崎に逆らった由宇は、罰として絶対服従を命じられてしまいます。

強引で、傍若無人な黒崎くんに由宇は振り回されっぱなし。優しい白河くんはデートのエスコートもバッチリで、良い感じのはずなのに……何かが違う？  
ちょっと甘い視線を向けられるだけで、由宇の心が揺れてしまうところを見ると、ツンデレって本当にずるい……と思ってしまう刺激的なエロキュンラブです。白王子と黒悪魔どちらを選ぶのでしょうか？

マンガは2014年からスタートして、現在も連載中。
2016年には講談社漫画賞にもノミネートされ、同年に中島健人さん、小松菜奈さん、千葉雄大さんで実写ドラマ化・映画化されています。中島健人さんの黒王子は必見。監督は『センセイ君主』でもメガホンを取っている月川翔さんです。

著者：マキノ
出版社：講談社

映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』
公開：2016年
出演：中島健人、小松菜奈、千葉雄大ほか
監督：月川翔
製作：「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会

以上、『センセイ君主』、『オオカミ少女と黒王子』、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』、『わたしに××しなさい！』、『黒崎くんの言いなりになんてならない』の5作品をご紹介しました！　ひと口に”ツンデレ”といっても、ドSから、口下手、不器用、強引など、さまざまなタイプがいますよね。ぜひ好みのツンデレ男子を見つけてください！