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伏線の宝庫!『ONE PIECE』アラバスタ編3つのポイント。ゾロとサンジの出生や“空白の100年”のヒントが

週刊少年ジャンプで連載中のワノ国編も佳境を迎え、ますます盛り上がりを見せる『ONE PIECE』。作者の尾田栄一郎先生からも「後5年で終了」とのコメントが出るなど、クライマックスへ向け走り出している物語は毎週重要なワード、キャラクター、伏線と核心へ迫る情報のオンパレード。

そこで、今もう一度振り返って復習しておきたい大事なエピソードをご紹介! 本記事では“アラバスタ編”をピックアップしてご紹介します。ビビが生まれたネフェルタリ家の重要性とは……?

DVD『ONE PIECE フォースシーズン・アラバス...

DVD『ONE PIECE フォースシーズン・アラバスタ・上陸篇 piece.1』

via DVD『ONE PIECE フォースシーズン・アラバスタ・上陸篇 piece.1』

【1】ネフェルタリ家、実は超重要な一族だった

まずはアラバスタを治める王の一族、ネフェルタリ家についてです。
アラバスタ編では、バロックワークスに自ら潜入していた王女ビビとその父、第12代国王コブラが登場しました。

コブラは「国とは“人”なのだ」「お前達そのものがこの国なのだ」と、ビビは「私はやっぱりこの国を愛してるから!!!!」との言葉を残しており、愛国心が強く民のことを第一に考えるまさに理想の主君。たとえクロコダイルの企みで王家が悪者にされても、決して民を責めることはしませんでした。

直前のドラム王国では悪政を敷くワポルとの戦いがあっただけに、よりその徳政ぶりは読者の心に沁みたのではないでしょうか。

アラバスタ編では国民からも愛され人徳の厚い王族として描かれた印象が強いネフェルタリ家。
しかし、世界会議(レヴェリー)編ではネフェルタリ家が五老星から裏切り者とみなされていることが明らかとなりました。

ドフラミンゴによれば、世界政府はその昔「ある巨大な王国」を倒した20人の王が集い作られたのが始まり。王のうち19人はそれぞれの家族を引き連れ聖地マリージョアに住み、その末裔が現在の天竜人となったのだそう。

DVD『ONE PIECE LOG COLLECTIO...

DVD『ONE PIECE LOG COLLECTION "VIVI" 』画像

via DVD『ONE PIECE LOG COLLECTION "VIVI" 』より
そして、聖地マリージョアに住むことをたった一人拒否した王こそがネフェルタリ家というわけです。そのためにネフェルタリ家は天竜人の最高位である五老星から裏切り者呼ばわりされているよう。

つまり、ネフェルタリ家は天竜人として生きるはずだった一族なのです。

【2】歴史の本文を保有するのは「ある巨大な王国」と繋がっていたから?

では、ネフェルタリ家はなぜ天竜人になることを拒んだのか。そのヒントになりそうなシーンがアラバスタ編に描かれています。
コブラは、アラバスタの王家が「ある巨大な王国」が残した歴史の本文(ポーネグリフ)を代々守ることを義務付けられてきたと語っていました。

アラバスタは「ある巨大な王国」を滅ぼした世界政府側の国でありながら、歴史の本文(ポーネグリフ)を守っていたことになります。
このことから察するに、実はアラバスタは「ある巨大な王国」と親交が深かったのかもしれません。

また、アラバスタ編ではクロコダイルが古代兵器プルトンを狙って国を壊滅寸前に追い込みました。
実際に古代兵器プルトンがアラバスタにあるのかはまだ定かではありませんが、コブラの口ぶりからすれば彼は古代兵器プルトンがどこに眠っているのか知っていそうな様子。

実際にこれがアラバスタにある可能性も踏まえると、二国の間には信頼関係があったのかも……?

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また、世界会議(レヴェリー)に際してはコブラが「世界政府に問うてみたい事があった……」「ネフェルタリ家の王は───世界に何をしたのか…!!」と言っていたのに対し、五老星は「何かに気づいたか………?」とコブラを警戒する素振りを見せていました。
思慮深く察しのいいコブラのように、当時のネフェルタリ家の王も、世界政府について何かに気づいたのかもしれません。

さらに、イムがビビの写真を意味深に見つめていたり、世界会議(レヴェリー)解散後には、ガープが「アラバスタ王国に関する事件」を伝えていたり……。
ネフェルタリ家は『ONE PIECE』最大の謎、「空白の100年」の歴史やその秘密に関わる重要な一族として、これから重要な役割を担うはずです。

【3】ゾロとサンジの出生にまつわる伏線も

また、アラバスタ編ではゾロサンジの出生のヒントも、実は描かれていたのです。

まず、クロコダイルと電伝虫で直接やりとりをしたサンジは、正体を隠すため咄嗟に“Mr.プリンス”と名乗り、実際にMr.プリンスとして仲間の救出に乗り出しました。

これ以降、ゾロがからかってサンジのことを「プリンス」「アホ王国の王子様」と呼んだことも。

時は経ちホールケーキアイランド編では、そんなサンジがジェルマ王国の王子だったことが明らかになりましたよね。アラバスタ編での“Mr.プリンス”は、サンジが本当に王子であることを示唆する伏線になっていたのです。

珍しいメガネ姿に、キザなセリフがかっこいいMr.プリンスの活躍は、サンジが実際に王子であることを知った今振り返ると感慨深いものがあります。

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そして、ゾロとMr.1の戦いでは、鉄の呼吸を知ることでゾロの戦いはまた一つ進化し、全身刃のMr.1を打ち破ることができました。
その際の「礼を言う おれはまだまだ強くなれる」というセリフもゾロの名台詞として有名ですよね。

この窮地でゾロが成長するきっかけとなったのは、一心道場の恩師・コウシロウの「いいかい 世の中にはね 何も斬らない事ができる剣士がいるんだ」「…だけどその剣士は鉄だって斬れる 同じ力でね」という教えを思い出したから。

現在連載中のワノ国では、ヒョウ五郎ルフィに「いい刀は斬りたい時に鉄をも斬り 斬りたくない時は紙すら斬れぬ! それは剣士の心一つ!!」とコウシロウと似た言葉で諭すシーンが描かれました。
つまり、アラバスタ編で描かれたコウシロウの言葉は、彼が霜月家の人間であることを示す伏線であったと言えるでしょう。

DVD『ONE PIECE Eternal Log “...

DVD『ONE PIECE Eternal Log “ARABASTA"』画像

via DVD『ONE PIECE Eternal Log “ARABASTA"』より
また、ワノ国編ではゾロとリューマが同じ隻眼であることや、牛丸と姿や所作が瓜二つだということなど、ゾロが霜月家の血縁者であろうことも匂わされ、ゾロのルーツについての情報が次々と明らかになっています。

ゾロがMr.1との戦いの中でコウシロウの教えを思い出したのは、霜月家の剣豪の血を引いているからこそなのかもしれませんね。

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numan編集部

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