【考察】『ワンピース』は文明崩壊後の世界だった?“空白の100年”の謎、ついに解明か

週刊少年ジャンプにて連載中の『ONE PIECE』(ワンピース)。
11月7日(月)発売の49号に掲載された第1065話“6人のベガパンク”では、これまで作中で語られなかった物語の核心に踏み込んでいくことを予感させる展開が描かれ、多くの読者が注目しているようです。

※本記事はジャンプ本誌連載における最新話(単行本未収録)の内容を含みます。

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CD『ONE PIECE 20th Anniversary BEST ALBUM』

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第1065話で衝撃発言!900年前といえば…

新章が開幕し、新たな舞台はベガパンクの研究所がある島「エッグヘッド」。

島には『ドラえもん』のひみつ道具さながらの未来を思わせる技術があふれており、1061話でのサブタイトルも「未来島エッグヘッド」と“未来”のワードが印象的でした。

ONE PIECEの世界でこれまでに描かれたことのない、ワクワクするような新技術の連続。誰もがこの島の様子を“未来”として捉えていました。

しかし今回、エッグヘッドは「過去」であるという衝撃発言が飛び出しました。
エッグヘッドのような発明技術と高い文明を持った王国が900年前に実在していたと明かされたのです。

900年前といえば、まさにONE PIECE最大の謎である「空白の100年」や「ある巨大な王国」ドンピシャの年代。
今回発覚した900年前に存在した文明の発展した王国というのは、「ある巨大な王国」のことでほぼ間違いないでしょう。世界政府の手によって歴史から葬られた空白の100年の解明へと、いよいよ舵が切られたようです。

物語の核心に踏み込む急展開に、読者からは「最終章感がエグい……」「いよいよ空白の100年が語られるのか!?」「未来かと思ったら過去!?面白すぎる」「マンガレベルが高すぎる」「鳥肌が立つ」と感嘆の声があがっています。

文明崩壊後の世界を描いていた?

今回のことで、「ある巨大な王国」は現在の世界よりもずっと発展した高水準の文明を誇る国であったことが浮かび上がってきました。

私たちが知らず知らずのうちに読んでいたONE PIECEは、高等技術を武器に繁栄した文明が一度滅んだ後の、いわゆるロストテクノロジー、ポストアポカリプスの世界を描いていたのかもしれません。

ただ古代国家が滅んだというのみならず、現代以上に発展した文明がそこで一緒に途絶えていたということになると、空白の100年もさらなる重みを増してきます。

「500年先を行く」と称されるベガパンクの頭脳も、実は900年前のレベルにやっと追いついた程度だということになりますし、いまを生きる人々は、現在のはるか上をいく高等技術が太古の昔に存在していたことを知る由もなく生きているのだと思うと、世界政府がしたことの恐ろしさがより感じられるのではないでしょうか。

振り返れば、古代兵器プルトンの設計図を見たフランキーが「こんなもん…人間に造れんのか……」と絶句していたのは現代では考えられないようなハイテクな設計だったからなのかもしれませんね。

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“悪魔の実”も古代の発明品なのか

高い文明を持ち繁栄していたにもかかわらず、滅びることになってしまったある巨大な王国は、その思想を未来へ伝えるべく歴史の本文(ポーネグリフ)を残しました。

同じようにして、発展させてきた高等技術や発明の伝承は悪魔の実に託したのではないかという見方もできそうです。

悪魔の実にはゴム、バネ、ドア、車輪、刃物……など、特に超人系(パラミシア)には人工物が能力化されている実が複数あります。
技術や発明をなんとか後世へ残す手段が悪魔の実であったとしたら、いまだに起源が謎なことや実がどこに成るかわからないこと、また食べるとカナヅチになり、2つ以上食べると体が爆散してしまうといったトラップのようなデメリットを持ち併せることも政府の目をかいくぐるためだったのだろうと合点がいきます。

五老星が悪魔の実について何やら訳知りであったり、特定の実が政府の船で護送されたり、高値で取引されたり……というのにも、そんな背景があるのかもしれません。

もしくは、悪魔の実自体が当時流通しており、人々は悪魔の実から暮らしや労働などに役立つ能力を得ていたという考え方もできるのではないでしょうか。

900年前の過去を研究し再現するベガパンクの「太陽を作れる」など想像を超える発言をとっても、タイムスリップや不老不死といった空想の世界のような技術も普及しており、生活に応用していたのかもしれません。

それだけの技術を持った強大国ですから、当時の世界政府が対抗できる力を持っていたとも考えにくい。とてつもない自然災害でも起きない限り、人為的に滅ぼすのは困難を極めたと想像がつくので、ここには古代兵器が絡んでいそうな予感も。

月の民、巨人族、Dの一族との関係は?

では、ある巨大な王国を構成していたのはどんな者たちだったのか。

今回、最後のコマで印象的だった朽ちた巨大ロボのような鉄の塊。兵士として政府と戦った名残か、大きな刀のようなものが刺さっています。
このサイズ感、そして頭部分のツノのようなものからは、巨人族とのつながりを連想させられます。
聖地マリージョアにある巨大な麦わら帽子の謎を解くヒントにもなり得るかもしれません。

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DVD『ONE PIECE Log Collection  “GOD”』画像

via DVD『ONE PIECE Log Collection  “GOD”』より
また、古代の文明といえば扉絵連載「エネルのスペース大作戦」に登場する月の民が築いていた巨大都市
資源不足で青色の星へ飛んだとされていますが、彼ら月の民が降り立った先で新たに興したのがある巨大な王国というのもあり得るでしょう。

扉絵連載には、眠っていた古代都市がエネルの能力によって充電され再び機能し始めるという描写がありますが、これは文明を復興していくという今後の展開を示唆しているかのようにも感じられます。上記の巨大ロボも、充電したらまだ動いたりして……。

そしてやはり物語の核心に迫る王国のこと。ここに“Dの一族”のルーツがある可能性も高いのではないでしょうか。

ベガパンクが研究を進めるということはすなわち、世界政府が必死にもみ消した歴史を掘り起こしているということにもなり、実際ベガパンクは政府に目をつけられはじめています。
CD『ONE PIECE MEMORIAL B』

CD『ONE PIECE MEMORIAL B』

via CD『ONE PIECE MEMORIAL B』
ベガパンクの研究の目的が世界政府への貢献ではなく純な知識、研究欲を満たし900年前以上の技術開発を実現することなのであれば、“未来のような過去”を楽しんでいるルフィと手を組み、ある巨大な王国に劣らぬテクノロジーの力を据えて、世界政府と戦っていくというのもありえそうな展開。

この先、失われた文明の復興とさらなる発展というのも、物語のひとつのテーマとなりそうです。

(執筆:まりも)
■『ONE PIECE』最終章、全ては空白の100年に繋がる。謎を解き明かす4つの要素
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■“空白の100年”の鍵が?『ONE PIECE』魚人島編、3つの重要ポイントはここ!【ジョイボーイ・太陽神ニカ・ポセイドンetc】
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numan編集部

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