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賛否両論、上等!?Snow Man実写映画『おそ松さん』て結局どうなの?松クラが忖度なしで語ります

赤塚不二夫氏の名作ギャグ漫画『おそ松くん』を原作にした、TVアニメ『おそ松さん』。
20歳を過ぎてもクズでニートで童貞、だけどどこか憎めない大人に成長した松野家6つ子を主人公に2015年10月からアニメ化され、何でもありの予測不可能な物語が爆発的大人気となり一大ブームとなりました。

2016年には流行語大賞にノミネートされ社会現象を巻き起こし、その後も舞台化、アニメ2期&3期、2019年にはアニメ映画「えいがのおそ松さん」が公開されるなど、ファンたちを魅了し続けてきた『おそ松さん』。

その『おそ松さん』がまさかのSnow Man主演で実写映画化することが発表されてから半年あまりが過ぎ、ついに3月25日(金)から映画『おそ松さん』が全国公開されました。

今回はアニメや舞台など『おそ松さん』メディアミックスを追いかけてきた松クラでもあるライターが鑑賞。忖度なしの率直な感想をお届けします!

映画『おそ松さん』ポスタービジュアル

映画『おそ松さん』ポスタービジュアル

安心してください、「おそ松の狂気」は健在です

もちろん実写映画化でも、松野家の6つ子、おそ松(向井康二さん)、カラ松(岩本照さん)、チョロ松(目黒蓮さん)、一松(深澤辰哉さん)、十四松(佐久間大介さん)、トド松(ラウールさん)は20歳を過ぎても定職につかず、安定の“親のスネをかじるクズで童貞のクソニート”。足を引っ張り合いながらも仲良くひとつ屋根の下で暮らしています。

発表以降SNS上では波乱のコメントでザワついている本作。正直、筆者も不安を抱えながら映画館に足を運んだのですが……結果、どハマりしてしまいました。

アニメ原作が実写化される場合、どうしてもキャラクターと実写キャストの乖離が気になりますが、本作は逆にそれを逆手にとる巧みさ。
劇中では自らが『こんなに見た目は違っても実写化だから全員顔は同じ設定』『おそ松さんらしくいこう』など自虐上等、メタ発言しまくるところが、すでに“本家のおそ松み”のシュールさでじわじわきます。
また、堂々とピー音連呼、のびのびとモザイクあり、とアウトとセーフのせめぎ合い。Snow Manなのに、トップアイドルなのに、いっさいNGなしなのか!?ぐらいキャスト全員に迷いがなさ過ぎて、もはや清々しささえ感じるほど。
さらにグレーゾーンにもアクセルベタ踏み・セウトな脚本からぷんぷん匂う“この実写映画、本気出していきますよ感”に、大好物の“おそ松さんの狂気”をキャッチしました。
そして長男のおそ松がひょんなことから出会った大金持ちの老夫妻が『事故で亡くした息子と瓜二つのおそ松を養子にしたい』という突拍子もない話が進み物語の雰囲気は一転!

抜け駆けが許せない5人の弟たち。自分が養子にもらわれたいと他を蹴落とすべく、それぞれが自分磨きに励み始めてから“おそ松さんならではの怒涛のジェットコースター展開”が始まります。

映画『おそ松さん』場面写真より

映画『おそ松さん』場面写真より

via 映画『おそ松さん』場面写真より

公式のクレイジーさが恐ろしい…。どうぞ、お好きな“スノ松”を♡

爆速でそれぞれ『自分が信じる道』を突っ走るその様子は、いっさいネタバレなし、忖度なしで現すなら、まさに実写映画版の6つ子は「おそ松・みんなの万能調味料塩麹的優しいプレーンバカ、カラ松・勘違い痛ナル脳筋バカ、チョロ松・自意識ライジングバカ、一松・自虐マッチポンプバカ、十四松・ポジティブハイテンション天然系バカ、トド松・あざと腹黒黄金マンネバカ」といったところ。アニメおそ松さん・F6の「どうぞ、お好きな松を」の声が脳内に響きます。
そして急加速ノンブレーキなジェットコースタースタートと、狂気の同時多発感全開な物語に振り落とされないよう、全力必死! このまま横隔膜がツるんじゃないか的な怒涛の大爆笑連発に、公式のクレイジーさに、恐ろしささえ感じました。

握力MAXでレバーを掴む勢いに近い、その感覚はまさにアニメ版さながら。まさか実写映画スノ松さんで、この感覚を再び味わうとは…(震)。
これぞ“おそ松さんの醍醐味ならでは”の、遠慮ないとっ散らかりっぷりに『あっ公式頭おかしいんだな(誉めてる)これは波に身をまかせよう』と腹もくくりました。

油断ならないオリジナルキャラ。衝撃の、笑撃の展開!

清々しいほど振り切った6つ子の暴走ぶりに(いやこれ、どうするんだ…)と恐れおののいていたとき、登場するのは実写映画オリジナルキャラ【物語終わらせ師】エンド(渡辺翔太さん)・クローズ(阿部亮平さん)・ピリオド(宮舘涼太さん)の謎めいた3人トリオ。

「実写映画あるあるの“本当は不必要だったけどオリキャラ無理やりねじ込んでみました”的なアレなのか…」と不安になりかけたのが大間違い!

むしろこの物語終わらせ師が不必要どころか、物理的に超必要キャラ過ぎます。
しいて言うなら「苦労人型・物語終わらせ師エンド、松に共感覚型・物語終わらせ師クローズ、情に流され型・物語終わらせ師ピリオド」と表せるように、とっ散らかって矜羯羅(こんがら)がって収拾がつかない6つ子たち、そして完全に観客に寄り添うような立ち位置で手厚い要員。

そしてチート極まりない方法で、ツりかけた横隔膜をさらに引きちぎるような爆笑を3人がかっさらっていきます。油断ならない、この物語終わらせ師たち。

物語はこの“物語終わらせ師”を投入して、狂気に近い再加速!止めて!助けて!叫び出したくなるほど休ませてもらえず、笑い過ぎて号泣するという謎の情緒不安定におちいった本作。衝撃の、笑撃の展開はぜひ劇場でお確かめください。

まさに「これぞ、おそ松さん」な世界だった

観る者を振り落とす勢いの猛スピードで加速していく物語展開と、実写だろうがなんだろうが忖度なく最適解をとことん追求していく容赦なさ。

まさにすべてが“これぞおそ松さん”の世界観。本作のスノ松さんら、物語終わらせ師らがあまりにもツボ過ぎて、気づけばその後ライターは主演であるSnow Manさんたちの公式YouTube動画を無限ループしていました。

さらに隙あらば誰かを捕まえては「映画『おそ松さん』観ないと本当に人生損しますよ」と突然の布教活動を開始。おかわり松をしに再び劇場へ向かうという過熱ぶり!アリ地獄ならぬスノ地獄化待ったなしと言っても過言ではないでしょう。

映画『おそ松さん』は3月25日(金)から全国東宝系にて“賛否両論、大波乱”なムーブメントを巻き起こしながら絶賛公開中。“大波乱”な波に乗り遅れることなく、ぜひご覧ください!

(執筆:加藤日奈)

映画『おそ松さん』【予告編90秒】3/25(金)公開!

映画『おそ松さん』作品情報

映画『おそ松さん』
全国東宝系にて公開中

■原作:赤塚不二夫「おそ松くん」
■出演:
Snow Man・髙橋ひかる・前川泰之・桜田ひより・濱田マリ・光石研・栗原類・八木莉可子・厚切りジェイソン・忍成修吾・加藤諒・南果歩・榎木孝明ほか

■監督:英勉
■脚本:土屋亮一
■音楽:橋本由香利
■主題歌:Snow Man「ブラザービート」(MENT RECORDING)
■制作:シネバザール/はちのじ
■配給:東宝

●公式サイト
https://osomatsusan-movie.jp/
●公式Twitter
@osomatsusan_SN(https://twitter.com/osomatsusan_SN
●公式Instagram
https://www.instagram.com/osomatsusan_sn/

©映画「おそ松さん」製作委員会2022

■実写『おそ松さん』ジャニーズ主演に意外な反響!?「下品で申し訳ねぇ」「SnowManは全力でやります」
https://numan.tokyo/anime/H9HWq
■爆発オチじゃない…!『おそ松さん』3期第25話(最終回)おそ松の台詞にウルッ。花見と6つ子の関係に考察も
https://numan.tokyo/anime/4tva8

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numan編集部

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